ずっと楽しみにしていたイベントへ!
開店は午前10時、しかも数量限定100個と聞き、早めに行こうということに。
当日、朝6時に到着すると、すでに多くの人が列を作っていました。なんとか購入できそうな位置に並び、ドキドキしながら待っていました。
しばらく並んでいると、前の数人が急用なのか列を離れていき、ぽっかりと隙間ができました。私たちが前へ進もうとしたそのとき――横から2人の女性がスッと列に入ってきたのです。
「よかった、並べたわね」
そんな言葉が聞こえ、私たちは思わず顔を見合わせました。
後ろにもたくさんの人が並んでおり、どう見ても列があることはわかる状況です。しかし、その2人は気にする様子もなく、おしゃべりをしながらそのまま列に残りました。
注意しようか迷っていると、A子が「ここは我慢しよう」と小さく言いました。私たちのすぐ後ろに並んでいた女性は少し不安そうに「大丈夫ですかね……?」と声をかけてきましたが、A子は静かにスマホを取り出していました。
さらに増える仲間たち
その後も女性たちは談笑を続けていましたが、しばらくして別の声が聞こえてきました。
「ありがとう~、助かった!」
気が付くと、先ほどの2人が友人らしき人たちを呼び寄せ、さらに列へと合流させたのです。最終的にその場には7人が集まり、まるで最初から並んでいたかのように振る舞っていました。
後ろの人たちからはざわめきが起きていましたが、A子は静かにスマホを構えたまま、特に声を荒げることもなく様子を見ていました。
開店、そして動いたA子
午前10時、いよいよ開店。警備員が「順番を守ってお入りください」と声をかけ始めました。その瞬間、A子は警備員を呼び止め、スマホの画面を見せました。そこには、先ほどの合流の様子がしっかりと記録されていたのです。
このイベントでは、事前の案内から「割り込みや途中合流は禁止」と明記されていました。警備員はその動画を確認し、ルール違反であることを確認すると、女性たちに声をかけました。
「私たちはちゃんと並んでいたんです!」と女性たちは主張しましたが、後ろにいた参加者たちも一斉に「途中で合流していましたよ」と証言。状況が明らかになり、女性たちは列の最後尾へと案内されていきました。
私たちは無事にスイーツを購入でき、A子も大満足。朝早くから並んだかいがあったとホッとしました。
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イベントはたくさんの人が楽しみにしているものだからこそ、ルールを守ることが大切ですよね。お互いが気持ち良く過ごせるように、これからもマナーを大切にしていきたいですね。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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