束縛が激しい彼氏
人生で初めて彼氏ができて、最初はとてもウキウキだった私。しかし、彼は私が男友だちと連絡を取り合っていることを知ると、「今すぐブロックしろ！」と怒ってしまい……。まさか彼がこんな人だとは思っていなかったので、私は「付き合い続けるのは無理かも」と思うようになりました。
そんなある日、彼とデートに出かけたときのことです。彼のリードでおしゃれなカフェへと向かっていた私たち。すると、歩道橋の階段から人が落ちる様子が見えたのです！「た、大変！」と、私はとっさに走り出して助けに行きました。
駆け寄ると、歩道橋の下で男性がうずくまっていました。話しかけると意識はしっかりある様子。「救急車を呼びますか？」と聞くと、「すぐそこに病院があるから、歩いていける」と言われ、私は男性にハンカチを渡し、見送りました。
人助けは浮気！？
男性を見送った直後、彼は私に向かって驚くべき発言をしたのです。
「今、お前は俺とデート中なんだぞ！？ 他の男に構うなんて浮気女め！」
「ケガしている人を見て見ぬふりしろって言うの！？ デート中だろうがなんだろうが、助けるに決まってるでしょ！」と言い返すと、彼は私の言葉を遮って「彼氏がいるのに他の男の手助けをするなんて、そんなの浮気だ！ もう別れる！」と、走ってどこかに行ってしまいました。
1カ月後に元カレから着信が
こうして別れることになった私たち。元カレから連絡がくることはなく、平穏に暮らしていたのですが……。
破局から1カ月後、朝起きてスマホを見ると、元カレから30件以上の着信が入っていたのです。「今さらなんなの？」と元カレの番号を着信拒否しようとしたそのとき、再び着信が！ 私は間違えて通話ボタンを押してしまいました。
すると、電話口から聞こえてきたのは「助けてくれぇぇ……」と絞り出すような声。「もう連絡してこないで」と突き放すと、元カレは「ま、待って！ 今、体調が悪くてさぁ……」と、つらそうにしていました。
彼氏に反論した私
元カレは続けて「看病しにきてくれない？ 同僚は今みんな社員旅行に行ってるし、友だちもみんな用事があるみたいで、俺にはお前しかいないんだよぉ……」とのことでした。
私はそれならばと反論。
「それは無理ね。今あなたを助けに行ったら浮気になっちゃうから」
「え？」と話が呑み込めていない元カレに、あのとき言われた言葉を、そっくりそのまま返してあげることにしました。
「私、彼氏がいるの。彼氏がいる女性は、他の男性を手助けしちゃいけないのよね？ あなたがそう言ったんでしょ？」
何も言い返せない元カレ。実はあの日、私は元カレが去ったあと、やはりケガをした男性のことが気になり、後を追いかけて病院に付き添ったのです。それがきっかけで私たちは連絡先を交換し、交際に発展。元カレと違って、彼はやさしくてとても気づかいのできるステキな男性です。
私は元カレに「そういうことだから」と言って、電話を切りました。これからは私を大切にしてくれる彼氏と、楽しい毎日を過ごしていきたいと思います。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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