「お店を出すから150万貸して」必死に縋る親戚の言葉を信じて…
私の親戚に、長年精肉を取り扱う会社に勤めていたAさんがいます。ある日、そのAさんが私の元を訪ねてきました。
「会社を辞めて、念願の焼き鳥屋をオープンすることにしたんだ。でも、どうしても開業資金が足りなくて……。親戚中に声をかけて回っているんだけど、あと150万円、なんとか貸してもらえないかな?」
Aさんは、長年お肉のプロとして働いてきた人。その経験を活かしたお店ならきっと成功するだろうし、何より「このままでは生活も厳しい、後がないんだ」と涙ながらに縋(すが)る姿を見て、私は放っておけませんでした。
「……わかりました。しっかり働いて、少しずつでいいから返してくださいね」
そう言って、私は決して安くない150万円という大金を、渋々ながらもAさんに託したのです。
借金してハワイ旅行!?SNSで見つけた信じられない「豪遊姿」
ところが、お金を貸してから数週間後のこと。
ふとAさんのSNSを覗いてみると、そこには目を疑うような光景が広がっていました。
青い空、エメラルドグリーンの海。そこには、豪華なカクテルを手に、ハワイでバカンスを満喫するAさんの姿がアップされていたのです。
「えっ……?生活が苦しいって言ってたよね?」
怒りで手が震えました。開店準備で忙しいはずの時期に、借金をしてまで海外旅行?
私はすぐさまAさんに電話をかけ、怒鳴り込みたい気持ちを抑えて問い詰めました。
「Aさん、SNS見ましたよ。ハワイに行ってるんですか?お金、お店の資金じゃなかったんですか!?」
すると、Aさんは悪びれる様子もなく、信じられない言い訳を口にしたのです。
「あぁ、あれね。お店を始めたら忙しくて当分休めなくなるだろ?だから、今のうちに英気を養っておこうと思ってさ!」
孤立無援!自業自得の結末
「英気を養う」なんて言葉で片付けられるはずがありません。
この身勝手な振る舞いは、すぐに親戚中に知れ渡ることとなりました。
「貸したお金を遊びに使うなんて、どういうつもりなの!?」
「もう一円も出さない。これまでの借金も今すぐ全額返しなさい!」
激怒した親戚一同は、追加の融資をすべて打ち切り、すでに貸していた分についても即座に一括返済を請求。当然、ハワイで散財してしまったAさんにそんな余力はありません。
結局、肝心の開業資金がまったく足りなくなり、お店のオープンはあえなく白紙に。それどころか、親戚中から突きつけられた返済の催促により、Aさんは多額の借金だけを背負うことになったのです。
親戚関係をバラバラにし、自分の夢さえも自らの手で潰してしまったAさん。変わり果てたその姿に同情する声は、どこからも聞こえてきませんでした。
信頼は一度壊れたら戻らない
「親戚だから」という甘えが、取り返しのつかない事態を招くこともあります。お金の切れ目が縁の切れ目とはよく言いますが、特に大きな金額が動くときは、相手の言葉だけでなくその「誠実さ」をしっかり見極める必要があるのかもしれませんね。
※AI生成画像を使用しています。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。