夫「息子は俺の子じゃない!裏切ったな」→すると息子が……

結婚してから15年、夫はまったく家庭を顧みず、家事や育児に非協力的。最近は仕事の飲み会も多く、帰宅はいつも深夜です。
そんな夫に借金が発覚しました。ブランド物を買ったり飲みに行ったりしているうちに小遣いではたりなくなり、少しずつ借金が増えていったようです。
しかしそれを返済するとなると家計には大きな痛手です。「借金があるならせめて外に飲みに行くのはやめて」と言うと、なぜか夫は逆ギレ。「俺の稼いだ金だろ。どう使うかまで口を出すなよ」と暴言を吐くのです。
それ以来、夫はことあるごとに私に対して文句を言うようになりました。夕飯が少し遅くなっただけで「気遣いが足りない」と怒り、洗濯物の干し方にケチをつけて「俺のことを雑に扱ってる」と指摘し、帰りが遅い理由を聞かれると「疑うなんて最低だ」と逆ギレ……。幼稚な言動ばかりで、あきれ果ててしまいました。
私が浮気!?
そんな矢先、事件が起こりました。夫が仕事から帰ってくるなり、私を怒鳴りつけたのです。「お前、もしかして俺のこと裏切った? 息子は本当に俺の子なのか?」
突然どうしたのかと理由を聞くと、息子の高身長を同僚に指摘されたことをきっかけに、急に気になり始めたのだそう。小柄な私たち夫婦の息子がこんなにも背が高いなんておかしいと言い張り「私が不倫してできた子に違いない」と責めるのです。
たしかに私も夫も小柄なのに、高校生になる息子は180cmを超える長身。そうはいっても、私の祖父は身長が190cm近くあったので、遺伝で説明がつく話です。何より私は不倫なんてしていません。
私が反論しても夫は聞く耳を持たず「ずっと裏切られていたのかと思うと耐えられない。離婚だって考えている」と怒鳴り散らします。
息子が見たものは…
「そんなこと言うなんて信じられない」そう静かに返すと、2階から息子が降りてきました。夫が大きな声で私を責めていたので、聞こえてしまったのでしょう。
「慰謝料を払うのは、父さんのほうだよ」息子の静かなひと言に、夫は明らかに動揺し「……は? 何を言ってるんだ、お前」と言います。
息子はゆっくり立ち上がり、自分のスマホを夫の前に差し出しました。
画面には、夫が見知らぬ女性と親しげに歩く姿が映っていました。腕を組んで歩く写真、カフェで談笑する動画、そして2人でホテル街へ向かう後ろ姿など、言い訳するのが難しい状況であることは誰の目にも明らかでした。
「ど、どうして……お前、こんなもの……」夫の声が震えました。
自分を正当化するために…
「父さん、ここ最近ずっと様子がおかしかったよ。仕事だって言って出掛けていくのに仕事用のバッグじゃなかったり、帰ってきたときに香水のにおいがしたり……持ち物の趣味だって変わったよね」息子は淡々と話し始めました。
自分の浮気がバレたときのために、私にあれこれと文句をつけているのでは? と息子は指摘します。「もし浮気がバレたら、母さんのせいにするつもりだったんじゃない? 『家の居心地が悪いから』とか言ってさ。今回の俺の身長のこともそう。母さんが先に浮気した、ってことにしたかったんでしょ?」
痛いところをつかれたのか、夫はバツの悪そうな表情を浮かべ視線をそらしました。その様子を見て、息子はさらに静かに言葉を続けました。
「母さん、ずっと無理してたよ。忙しくても不満を言わずに、家の雰囲気が悪くならないよう気を使ってた。でも父さんは、そのやさしさにつけ込んで自分を正当化しようとしてたんだよね」
夫は深く息を吐き、肩を落としました。「俺が悪かった……。仕事でストレスがあって、つい気が緩んだんだよ」
夫は「本気じゃない。ただ気持ちが揺らいだだけなんだ」と必死に弁解しました。しかし夫を許すことはできません。借金をしたのも、浮気のためでしょう。
この日を境に、私は夫と話し合いの場を設け、離婚と今後の生活について正式に手続きを進める決意を固めました。
離婚の決め手
離婚の話し合いはすぐには進みませんでした。夫は「本気じゃなかった」「家族を失いたくない」と譲らず、時間だけが過ぎていきました。
そんな中、息子が静かに言ったひと言が決定打になりました。「もう無理だよ。父さんと普通に生活するのは……」その表情を見て、夫もようやく“自分のしたこと”に向き合う姿勢を見せました。
誰よりも我慢していたのは息子だったのだと気付いたのでしょう。時間はかかりましたが、話し合いを重ねた末にようやく離婚が成立しました。
まったく寂しくないと言えば嘘になります。それでも、私には頼もしい息子がいます。息子の成長を支えたいという思いが、私の前を向く力になっています。
◇ ◇ ◇
日々生活をする中で、相手に対して不満を抱くことは誰にでもあるでしょう。けれど、どんな理由があっても浮気が正当化されることはありません。傷つくのは、何も悪くない家族です。
すれ違いや不満が生まれたときこそ、感情をぶつけ合うのではなく、丁寧に話し合うことが大切。お互いの気持ちを共有できる関係であれば、今回のような深い溝が生まれる前に気づけたのかもしれませんね。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
1つ目のエピソードでは、夫の何気ない疑いがきっかけで、家族の空気が大きく変わっていきます。一緒に過ごしてきた時間があるからこそ、「俺の子じゃない」という言葉の重さはより深く突き刺さるものでした。
しかし、次のエピソードでは、その疑いがさらに深刻な形で表れます。今度は夫が自分の思い込みを押し通し、家庭の信頼をさらに大きく揺るがしていくのです。
夫「DNA鑑定でわかった!あの子は俺の子じゃない!」私「予想通り」真相は……

私は今、第一子を妊娠中です。今日は両親教室の日で、夫が「大丈夫、行ける」と言ったので予約を取りました。ところが、当日になっても当の本人の姿が見当たらず……。
両親教室の日、夫の姿がなく…連絡すると
メールを送っても既読にならず、電話をかけると、夫は軽い調子で「悪い、やっぱ今日は行けない」と言いました。休みのはずなのに急な仕事が入った、という説明に私は言葉を失いました。そして、「私ひとりで行けってこと?」と聞くと、「キャンセルして予約し直せばいいじゃん。そんなことも聞かなきゃわかんないの?」と、トゲのある言い方をされ……。
それでも、おなかの赤ちゃんのために、ここで揉めるのは良くないと自分に言い聞かせ、「わかった。今日はキャンセルして母親教室を予約する」とだけ伝えました。すると夫は、「出産すれば育休も取れるんだから、子ども関係は全部やってよ。俺は外、お前は家」と、当然のように役割を押しつけてきます。
私が「子どもは2人で育てるものでしょ」と返しても、「はいはい、生まれたらちゃんと面倒見るよ」と、薄い約束で流されました。私はその言葉を信じたい一心で、せめてベビーベッドの組み立てだけはお願いし、夫が「おっけー」と言った瞬間に、これ以上深く考えるのをやめました。
出産後、体調を崩した私。夫に助けを求めると…
数カ月後、元気な男の子を出産。自宅へ戻ると、3時間ごとの授乳やおむつ替えで昼も夜も曖昧になり、睡眠不足で体は鉛のように重く……。子どもはかわいくて仕方ないのに、寝不足と産後の痛みで体調は限界。今日はどうしても休みたいと思い、夫に電話しました。
「お願いだから早めに帰ってきてほしい。体調が悪くて、今日だけは見てほしい」と伝えると、返ってきたのは「残業してる俺に、帰ってから世話しろって? そりゃない」という、苛立った言葉でした。私は必死に「本当に具合が悪い」と訴えましたが、夫は「体調管理も母親の仕事だろ。家にいるくせに、なんで体調崩すんだ」と言い放ちました。
産後で体調が万全ではないこと、寝不足が続いていることを説明しても、「労わってほしいのは俺のほうだ」と押し返されました。私が「じゃあ、母を呼んでいい?」と聞くと、夫は嫌そうに「だらしがない」と吐き捨て、「母親としての覚悟がたりない」と説教を始めたのです。
悔しくて涙がにじみましたが、息子の安全が最優先だと腹をくくり、母に助けを求めることにしました。すると夫は、「義理の母親が家にいたら休まらない。俺はホテルに泊まる」と言い、家庭から逃げるように帰宅を放棄しました。その夜、母が来てくれた安心感がある一方で、夫に見捨てられた現実の冷たさに、なんとも言えない気持ちになりました。
「息子のこと、かわいくないの?」夫に問うと…
それから1週間後。体調が落ち着いたわけでも、生活が整ったわけでもありませんでしたが、私は夫の「生まれたら面倒を見る」という言葉に、まだどこかで期待していました。だから、「今日は早く帰ってこられる? 息子を見てほしい」と伝えたのです。しかし夫は「無理。忙しい」と言い、仕事をセーブしてほしいと頼んでも、「無理に決まってる」と切り捨てました。
私が「息子のこと、かわいいと思わないの?」と聞くと、夫は少し黙ったあと、信じられない言葉を口にしました。「あんまりかわいくない」「自分に似ていない」「本当に俺の子なのか」と。さらに、「お前が産後ヒステリーになったからかもしれないけど、息子を見るとイライラする。DNAが違うのかも」とまで言われ、怒りよりも先に、虚しさがこみ上げてきました。
ここまで来たら、もう「わかり合う」ではなく「守る」しかありません。以前、母が「一度ちゃんと調べたほうがいい」と言っていたことが脳裏をよぎり、その晩から私は静かに動き始めました。
夫「DNA鑑定した」その言葉に隠された意図とは
そして2カ月後、夫が急に改まった様子で「話がある」と切り出し、「あの子は俺の子じゃない。DNA鑑定をした。離婚してくれ」と突きつけてきました。私は冷静に「やっぱり、あなたの子じゃないんだ……」 とつぶやきました。夫の嘘は分かっていましたが、ここで反論すれば相手の思うつぼ。私は“信じたふり”をして、夫に決定的な言葉を言わせることにしたのです。夫は「ほらな! 浮気したってことになるんだぞ」と勢いづき――私はそこで、きっぱり否定して真実を示しました。
夫がDNA鑑定をしたというのはウソ。私を脅し、私から不利な情報を引き出して、離婚を有利に進めるための罠だとわかっていました。この2カ月間、私は母の助けを借りながら不倫調査を依頼し、同時に、今後の生活を崩さないために離婚後の手続きについても調べてきました。残業や、会社の近くのホテルに泊まることが増えた夫。その裏で、会社の同僚と関係をもっていたのです。証拠を突きつけると、夫は青ざめた表情で事実を認めました。
1週間後、弁護士からの連絡に逆上した夫が「養育費も慰謝料も払えない」と怒鳴ってきましたが、私は「正式にDNA鑑定をした結果、息子は私たちの子だと証明されたよね?慰謝料は、不倫の代償として支払ってください」と、事実だけを淡々と伝えました。もちろん、不倫相手の女性にも慰謝料を請求しています。
慰謝料を請求されたことで、女性のほうは現実に引き戻されたのか、夫と別れると言っているようでした。すると夫は、「シングルは大変だ。俺が必要だろう」と言い出しましたが、私は心の底から冷めた声で断りました。保育園に入れれば仕事に復帰できること、母のサポートがあることを伝え、「あなたは不必要。むしろ邪魔」と、はっきり線を引いたのです。
その後も夫から連絡はありましたが、すべて無視し、弁護士に任せました。今は母の助けも借りながら、穏やかな日々を過ごしています。
◇ ◇ ◇
「本当に自分の子どもなのか」という疑念があったとしても、パートナーの同意なく子どものDNA鑑定を申し込むことは、プライバシー侵害や人格権侵害として、不法行為(民法709条)に当たり得るとされています。信頼関係を大きく損なうだけでなく、法的トラブルに発展する可能性もあります。
育児も夫婦関係も、「言った・言わない」や脅し合いで成り立つものではありません。相手の言動に恐怖や違和感を覚えたときは、ひとりで抱え込まず、家族や自治体の相談窓口、専門家(弁護士など)に早めに頼ることが、自分と子どもの生活を守る一歩になります。自分と子どもの安心を最優先に、早めに“頼る”という選択肢を持っておきたいですね。
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
いかがでしたか?
今回の2つのエピソードに共通していたのは、「俺の子じゃない」という言葉が、家族の信頼を大きく傷つけただけでなく、夫自身の嘘や身勝手さを隠すために使われていた点です。 子どもに関わる疑いは、それだけでも十分に残酷なのに、そこに保身やごまかしが重なれば、傷はさらに深くなってしまいます。
印象的だったのは、どちらの主人公も、突然突きつけられた理不尽な言葉にのみ込まれず、その裏にある夫の本当の問題と向き合ったことです。信頼で成り立つはずの家族の中で、嘘を隠すために子どもまで利用するような態度は、決して許されるものではないのでしょう。家族を守るために必要なのは、疑いではなく誠実さなのかもしれません。