夫の言葉をそっくりそのまま返した結果
ママ友に誘われダンス体験に参加したところ、長男はとても楽しかったようで「ダンス習ってみたい」と目を輝かせていました。そんな息子を見て私もうれしくなり、入会手続きを進めることに。しかし、問題は夫でした。詳細を共有しようとしても「ふーん」のひと言で終わり。「塾とかのほうが役に立つと思うけどね、ま、勝手にして」と私に丸投げ状態でした。
私がさせてあげたいと思った習い事とはいえ、夫婦で協力して子育てをしているはずなのに、無関心な夫の態度に不満と苛立ちを感じずにはいられません。結局、夫はノータッチのまま入会することに。毎回の送迎は私が行い、子どものフォローも私がしていました。習い事に関して反対はされませんでしたが、心から賛成してくれている感じではなく協力を求めるのは無理だと思い、「私がするしかない」と諦めていたのです。
そんなある日、私が体調を崩して送迎ができなかったため、行きは同じ教室に通うママ友に、そして夕方のお迎えのみ、夫に仕事帰りに寄ってもらうことに。「体調が悪くて運転ができそうにないから、今日だけお迎えお願いできないかな?」と伝えると、夫は私の話を遮るように「だから言ったろ? 俺には関係ないって。送迎できないならやめたら?」と言い切ったのです。体調が悪いときすらサポートしようとも思わない夫の発言と態度に、私の心の中で何かが吹っ切れ、もう夫をあてにするのはやめました。
それから半年ほどたったころのことです。夫が「英語を習わせたい。今の時代、英語は必須だよ」と言い出しました。どうやら職場の先輩のお子さんが、英語を習ってペラペラに話せるようになったのだとか。半年前のことを思い出した私はあることを考え、心の中でニヤニヤ。それでも平静を装い、「ふーん」とだけ返します。すると「それだけ?」と言われたので「もちろん、送迎はあなたがするんだよね?」と聞くと、「仕事で難しいから手伝ってほしい」と言うではありませんか! 私はどの口が言っているんだと思いつつ「私には関係ないから。あなたが習わせたいなら勝手にすれば」と、あのときの夫と同じ言葉を返したのです。
まさに、「俺には関係ない」と言った夫に、してやったり! とガッツポーズ。夫は自分が私に言ったことをそのまま返されたのだと気づいた様子で、「あのときは、ごめんなさい……。自分勝手だった」と謝ってきました。
その後、子育ては協力しないと成り立たないことを夫と話し合うことができ、今後はダンス教室の送迎などにも関わってくれることに。反省し行動を変えてくれた夫の気持ちにこたえるべく、私も一緒に英語の体験へ行き、最終的には「楽しい」という息子の気持ちを尊重して、入会を前向きに検討しました。
今回は、同じことをやり返すことでうまくいったパターンかなと思います。その後、忙しいながらも送迎などを協力してくれる夫に感謝しています。大切なことは、相手が少しでも変化を見せてくれた場合、その行動を認め、感謝する気持ちを自分自身も持つことだなと感じた出来事でした。
著者:池田いおり/30代・ライター。10歳と6歳の活発な男の子を育てるママ。仕事と子育てに奮闘しつつも、自分の時間を何とか確保してリフレッシュしている。
作画:yoichigo
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年6月)
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