出発前に私が担っていた見えない仕事
週末、家族で出かける朝のこと。洗濯して朝ごはんを作って、子どもの準備に手を回し、私はすっぴんにパーカーでバタバタしていました。
一方の夫は、鏡の前で髪をセットし、服をあれこれ試着していました。そして、家を出て車に乗ったそのとき、ふと夫が言ったのです。
車内で刺さった夫のひと言
「Aさん(友人の奥さん)はいつ見てもきれいだよな。やっぱ女も努力しないと老けるよな」
一瞬、時間が止まりました。
「本気で言ってるの? この朝、誰が洗濯も朝ごはんも子どもの支度もしていたと思ってるの? あなたが寝ぼけ眼でボサボサのままだった間に、私がどれだけ動いてたか見てないの?」
私は頭の中がぐるぐるして、言葉がうまく出てきませんでした。
爆発した思い
帰宅してもモヤモヤは消えず、つい「じゃあ、誰があんたの弁当作ってると思ってんの?」と叫んでしまいました。夫はポカンとするばかり。どうやら自分の行動を振り返る自覚は、まったくなかったようです。
あのひと言で、日々の見えない努力が一気に可視化された気がしました。妻としてだけでなく、1人の人間として尊重してほしい──そんな気持ちが積もって爆発した出来事でした。
まとめ
今回の体験で、家事や育児に費やす「見えない労力」が自分の内で積み重なっていたことを痛感しました。感情を言葉にすることで自分の存在と努力を認識してもらえる可能性があると気付きました。まずは自分の気持ちを伝えることが自分を守る第一歩だと実感しています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:大畑マチ/40代女性・会社員
イラスト/ののぱ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年10月)
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