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夫「お前は見栄っ張りだ」掃除を拒否され汚い部屋に耐え続けた10年間…妻が離婚後に得たものとは

ひとつ屋根の下の生活であっても、自身のプライベートを大切にしたいと考える夫。そんな夫の思いを大事にしようと、家庭内でルールを決めました。しかしそれが、想像しなかったトラブルを次々と発生させる引き金となってしまったのです。

 

掃除をしたら激怒!?

結婚をする前、夫は1人暮らしをしていました。そのころの夫の家へ遊びに行ったとき、お手洗いがまるで一度も掃除されていないかと思うほどに汚いことが気になりました。とはいえ、流石に「トイレ、汚いよ」と直接は伝えづらいものです。そこで、夫が仕事へ行っている間に掃除用具を買い、掃除をしておくことにしました。

 

しかし、清潔になったお手洗いを見た夫は「汚いから掃除をしていなかったのに。汚いものを触るなんて信じられない!」と、烈火のごとく怒りだしたのです。

 

反応に驚きつつも冷静にお互いの考えを確認していきましたが、「汚い場所だからこそ掃除をするもの」と考える私と「汚い場所は汚いので、触るべきでない」と考える夫とは、いつまでたっても話は平行線のまま。ですが、話し合いを通じて「自分の所持物を勝手に触られることが嫌だ」という夫の気持ちを聞くことができました。

 

そこで「夫が普段過ごす机の周りなどはプライベートスペースとして、掃除や片づけも含めて一切触ることはしない」「その代わり、それ以外の場所は私が自由に掃除をする」ということをお互いのルールとして約束しました。夫も「自分が汚いものを触るわけではない上に、自分の所持物を勝手に触られることもない」と納得してくれました。

 

 

床に物を置かないで、と頼んでも…

それから時がたち、結婚して一緒に住むようになってからも「プライベートスペースは触らない」というルールを続けて守ってきました。そんな中、この”プライベートスペース”に問題が生じました。それは「夫が普段過ごす机の周り、として定義したはずのプライベートスペースがどんどん拡大してきている」ということです。周囲の床にまで、マンガ本が散乱していたり、山になっていたりするのです。その上、掃除や片付けが一切されていないため、ほこりだらけでとても汚いのです。

 

夫は自分の所持物に私が触れることを大変嫌がります。でも、こんなに散乱したり積み上がっていては、誤って踏んでしまったり倒してしまうリスクもあります。そこで、「カラーボックスのような簡易的な物でもいいから、本棚になるものを用意して収納してほしい」「そこもプライベートスペースと同じように、私が触ることはしない」という二点を提案してみました。

 

しかし夫は「床とは物を置くところ。仮に本棚を買ったとしても、床に置くだろう。だから、俺が床にマンガ本を直接置いたところで、問題はない」「物に囲まれて過ごしたほうが秘密基地のようで心が満たされる」という考えのようで、夫の”プライベートスペース”はどんどん拡大を続けていきました。

 

この状態で友人が来訪!

その後も日に日に拡大する”プライベートスペース”は、とうとう「スペース」などと呼べるような小さな範囲ではなくなってしまいました。このような状態であったため、義両親はおろか、私の実の親でさえも、家に招くことはできませんでした。物が散乱したほこりだらけの部屋を見たら「私が家事をしていない」とみなされる上に、夫の理屈は説明することも理解してもらうことも難しいと考えたからです。

 

そんなある日、私たちの古くからの共通の友人が、遠方から訪ねてくることになりました。友人はある程度私たちの事情を理解してくれていました。それでも、人を招くのにこんな散らかった状態では失礼であると感じた私は、夫に再び「人が来るのだから、プライベートスペースを片づけ、ほこりも掃除してほしい」と頼みました。

 

しかし夫の返答は「ありのままの状態を友人に見せることを嫌がり、人が来るという理由で掃除や片づけをするというのは見栄っ張りのすることだ。お前は見栄っ張りだ」というもので、結局掃除はおろか片づけをしてもらうことはできませんでした。友人には事情を話した上で、汚い家に招き入れることについて申し訳ないと心から謝りました。

 

離婚を機に別居すると体調に変化が!

このように、掃除ができない点をはじめ、日常で起きるさまざまな問題において、解決方法はすべて「どんなに常識的には考えにくいことであっても、夫のこだわりを優先し、私が我慢をする」という結婚生活が10年ほど続きました。そんな生活にとうとう耐えきれず、離婚を機に別居し、ようやく自分が心ゆくまで掃除や片づけをすることができるようになりました。

 

するとなんと、慢性的に続いていたせきや鼻水、半年に1回は起きていた気管支炎ぜんそくなどの症状が信じられないほどラクになったのです。実際にほこりのせいかどうかはわかりませんが、うれしい変化でした。

 

まとめ

疲れているとたまにおっくうに感じてしまうこともある掃除ですが、「”掃除ができること”は当たり前のことではない。幸せなことなんだ」ということをかみ締め、掃除ができずに苦労した日々をたまに思い出し、それを学びとして過ごしています。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

 

著者:遠藤ちよ/30代女性・主婦

イラスト/マメ美

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年1月)

 

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