ナスの切り口の黒い点々は食べても大丈夫か
ナスを切ったときに、中身が黒っぽく変色していたり、黒い点々があったりすると「腐っているのかな?」と不安になりますよね。
この黒い点々や変色の正体は、ナスに含まれるポリフェノールが空気に触れて酸化したものです。
これは、リンゴを切ったときに茶色く変色するのと同じ原理です。
食べても健康に害はありません。
あの色はナスに含まれるポリフェノール「クロロゲン酸」
ナスには、ポリフェノールの一種であるクロロゲン酸が含まれています。
ナスを切ると、細胞が壊れてこのクロロゲン酸が空気中の酸素に触れ、ナスに含まれる酸化酵素の働きによって酸化が始まります。
この酸化反応によって、切り口が黒ずんだり、斑点状に変色したりするのです。
黒い点々の正体はポリフェノールが現れているだけなので、食べてもなんら問題はないというわけです。
注意!こんなナスは食べちゃダメ
ただし、黒い点々とは別に、下記の特徴が出ているナスは傷んでしまっているので、食べずに処分してください。
・ぶよぶよしてぬめりがある
・全体がドロドロと溶けている
・カビが生えている
・酸っぱい臭いがする
これらは、ナスが悪くなってしまった状態です。
こうなってしまう前に、食べ切るようにしてください。
黒い点々はないがシワシワになったナスは食べることができる?
冷蔵庫に数日置いておいたら、ナスの皮がシワシワになってしまった……。
そんなナスも、特に問題なく食べることができます。
というのも、先ほども書いた通り溶けていたり、カビが生えていたり、酸っぱい臭いがしなければ腐っているわけではないからです。
ナスの皮がシワシワになる理由は水分が失われてしまっているだけなんです。
ですので、水分を足してあげるだけでシャキッと元に戻すことができます。
・1. ヘタを切り落とし、縦に半分に切る
・2. ボウルに冷水を張り、ナスを30分〜1時間ほどつける
こうすることで、ナスが水分を吸収してシャキッとします。
復活したナスは、見た目は綺麗になっていますが、鮮度が復活しているわけではありません。
シワシワになっている状態で調理するのと特に変わりはありませんので、この方法を使わなくても問題はありません。
「水分が失われているだけだから、多少シワシワでも腐っていなければ食べることができるんだな」ということを覚えておいてもらえると嬉しいです。
【ナスの黒い点々】まとめ
今回は「ナスの切り口に黒い点々がある時は食べても大丈夫か」「シワシワになったナスは食べても大丈夫なのか」について解説しました。
これらのポイントを知っておけば、ナスの「困った!」に慌てることなく、最後まで美味しく食べられます。
ぜひ、今日から実践してみてください。