長い待ち時間を経て、いざ搭乗…
私たちが並んでいたのは、人気のライド系アトラクション。長い待ち時間も、娘たちとクイズを出し合うなどして、楽しく過ごしていました。そんな中、私たちの前に並んでいた家族のお子さんが、私たちの後ろに並んでいた家族のところへ行ったり来たりしていたのです。
夫は「前の家族と後ろの家族、同じグループなのかな?」そう言って、気を遣って後ろの家族に前へどうぞと順番を譲りました。それから数十分……。
長い待ち時間を経て、いよいよ搭乗口が目前に! 娘たちと「次だね!」とワクワクしていた、そのととき、アトラクション受付受付スタッフが「何名様ですか?」と先ほど私たちが前に譲った家族に人数を尋ねました。すると、代表者らしき方がまさかの「35人」と答えたのです。衝撃の人数に私たちは耳を疑いました。私たちのすっと後ろのほうにバラバラと並んでいた人たちが、続々と私たちの前へと出てきたのです。
あっという間に、私たちの前には30人以上の巨大なグループが出現。どうやら、代表者だけが前に並び、他の仲間はあちこちの列に分散して待っていたようです。あまりにも大規模な「合流」という名の割り込みでした。
スタッフの方も困惑していましたが、そのグループは外国からの観光客だったようで、言葉が通じず注意が難しい様子。スタッフの方が「順番に数名ずつご案内します」と声をかけるもガヤガヤして、辺りは騒然。結局、スタッフの方は、困り顔で私たちを含む後ろに並んでいた方々に事情説明と謝罪をして、そのまま巨大グループを案内していました。
あまりの出来事に、私たちはあ然。立ち尽くすしかありませんでした。娘たちには日頃から「順番はちゃんと守ろうね」と言っている手前、目の前で起きた理不尽な出来事に、親としてどう説明すればいいのか、複雑な気持ちになりました。
アトラクションに乗った後、私は娘たちに「順番を抜かされていい気分はしなかったよね? もし自分だったらどうする?」と聞いて考えさせることに。同じ状況のとき、もし、お友だちが前に並んでいても離れて並んでいたら、自分の順番を待とうねと教えました。後味の悪い体験をしてしまいましたが、親子で考える時間を持てたことは、よかったかなと思います。
納得のいかない経験も、お子さんとの対話や学びのきっかけにされていて、大人として、親として、素晴らしい対応でした。理不尽な経験はあまりしたくないですが、ルールを守る大切さを学ぶいい機会にもなるのかもしれませんね。
著者:西田ひろこ/40代・女性・専業主婦。2人姉妹を育てる母。
イラスト:マキノ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年8月)
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