突然発生した「においの筋」
足のにおいは誰しも決して「いいにおい」とは言えませんが、夫の足はもともと強烈ににおうタイプではありませんでした。
ところがある時期から、夫の帰宅後、足から強烈なにおいが漂うようになったのです。まるで、歩いた道筋に「においの筋」が残っているかのように感じるほどでした。納豆をさらに濃くしたようなにおいが、夫の足元に沿って漂うのです。
それほどのにおいにもかかわらず、本人はまったく気付いていない様子でした。靴の中にこっそり消臭スプレーを吹きかけたこともありましたが、翌日の帰宅時のにおいは変わりませんでした。
仕事から帰宅した後の足のにおいは「家族を支えるために夫が頑張った証し」でもあります。だからこそ、指摘の仕方を間違えると、夫の頑張りを否定するように感じさせてしまうかもしれず、私はどう伝えるべきか迷っていました。
臭すぎて体調不良に
当時の夫は残業が多く、帰宅するころにはおなかがぺこぺこでした。そのため、シャワーより先に晩ごはんとなり、私は強烈なにおいとともにごはんを食べなければならず、食欲が完全に失せてしまうこともありました。
やんわりと「ごはんの前に足を洗ってほしい」とお願いしてみましたが、夫にとっては「ごはんの後にお風呂に入る」のが習慣であり、疲れている上に二度手間になることから、「まずはごはん」のルールは変わりませんでした。
そんな日々が続くうちに、私は夫のにおいで頭痛や吐き気をもよおすほどになってしまったのです。「このままではいけない」と思い、これまでの経緯や気持ちをしっかりと夫に伝えましたが、ムッとした表情をされてしまいました。
そこで「会社の飲み会で座敷に上がることがあったら、恥ずかしい思いをするかも」と伝えると、「それはたしかに困るな」と夫も納得し、一緒に原因を考えることになりました。
原因はまさかの
不思議なことに、夫が仕事へ向かう際に履いていく靴からはそこまでの悪臭がしませんでした。話し合いの中で、その件について聞いてみたところ「出勤後に会社指定の靴に履き替えている」とのこと。さらに、その「会社指定の靴」は入社以来一度も交換していないことが判明しました。
「それが原因だ!」と確信した私は、「総務にお願いして、新しい靴に替えてもらったほうがいい」と伝えました。しかし、夫からは
「壊れていないのに替えてほしいなんて、物を大事にしない人間が言うことだ。総務に言えるわけもないし、会社の経費ももったいない」
と一蹴されました。
翌日、夫は総務の方に愚痴混じりで、これまでの経緯とともに「妻が壊れてもいない靴を替えろと言う」と話したところ、「それは今すぐ交換したほうがいい」とアドバイスをもらい、その日のうちに新しい靴を用意してくれたそうです。さらに「毎日使う靴は定期的に交換しないとにおってしまうから、壊れていなくても遠慮なく言ってほしい」と言われたとのことでした。
その後、夫からは「靴の扱い方を知らなかった」と言われ、におい事件はようやく収束しました。
まとめ
「強烈なにおいでも、自分では気付かないことがある」という事実に驚き、同時に少し怖さを感じました。今回は夫のことでしたが、いつか自分も同じ立場になるかもしれません。だからこそ、普段からにおいケアを怠らないこと、そして誰かからにおいについて指摘されたときは、恥ずかしさを押さえて素直に受け止めることが大事だと感じました。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:遠藤ちよ/30代女性・主婦
イラスト/エェコ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年8月)
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