不自然な停め方の車から「ドンッ!」と衝撃音
6歳の次男を保育園に迎えに行き、その足で郵便局に立ち寄りました。ちょうど閉局間際で、駐車場は駆け込みのお客さんでいっぱい。少し待っていると運よく空きができたため、車を停めて郵便局へ向かおうとしました。
ふと隣の車を見ると、車輪止めの手前で止まっており、車体の半分ほどが枠外にはみ出した状態。運転席には高齢の女性が座っていて、私と同じように急いでいたのか、慌てた様子で車を降りようとしていました。
私たちはその女性より少し早く車を降り、カギをかけて次男と郵便局の入り口へ向かおうとした、そのとき――
「ドン!」とドアがぶつかったような音が響いたのです。
状況がよく見えなかったので、そばにいた次男に「隣の車のドアにぶつけられた?」と聞くと、次男は「うん!」とうなずきました。
その場で女性に声をかけようか迷いましたが、郵便局の閉局時間が迫っていたため、先に用事を済ませることにしました。
警察へ相談することに
5分ほどで手続きを終えて車に戻ると、わが家の車のドアに微かな傷を発見。ちょうどそのとき、隣の女性が戻ってきたので、「失礼ですが、うちの車にドアをぶつけませんでしたか?」と尋ねました。
すると女性は、「ぶつかってたら言うわよ」と不機嫌そうに言い残し、そのまま車に乗って帰っていってしまいました。
私はどうしようか悩んだあげく、近くの交番に相談しに行くことに。あいにく交番には警察の方が不在だったので、交番内に設置されていた電話で警察署に連絡したところ、「現場に戻ってください」との指示を受けました。
私は郵便局に戻り、あらかじめスマホで撮っておいた相手の車のナンバーと、駐車状況の写真を警察に見せながら、当時の状況を詳しく説明しました。
警察の方からは「相手にも確認し、検証のうえでご連絡します」と言われ、私はいったん帰宅して連絡を待つことにしたのです。
私の勘違いだった!?けれど…
その後、警察から連絡がありました。警察の方が相手の家を尋ねて、相手の車と私の車の傷の検証をしたそうです。その結果、相手の車は自損で何度もぶつけたような傷がある状態だったとのこと。
修理もされておらず、ドアを開けただけで「ドンッ!」と、まるでぶつけたような音がする車だったと言うのです。そのため、今回の音が実際に接触によるものだったかどうかは判断できず、事故として処理することはできない、という結果でした。
とはいえ、車体の状態や駐車の仕方を見れば、ぶつけられたと疑いたくなるのも無理はないという説明もありました。
当時、ドライブレコーダーは付けておらず、状況を見ていたのは次男だけ。私は子どもの「うん!」という言葉を全面的に信じてしまいましたが、確証がない以上、少し冷静さを欠いていたかもしれないと反省しました。車の傷はほんのわずかだったので、そのままにしています。
警察の方からは「悩んだらその場で110番通報してもらって構いませんよ」と丁寧に対応いただき、現場検証までしてくださったことに申し訳ない気持ちと感謝の気持ちでいっぱいです。この一件をきっかけに、ドライブレコーダーの重要性を強く感じ、取り付けることを決めました。
著者:松田みさと/40代女性。2004年生まれの長男、2007年生まれの長女、2015年生まれの次女、長男とは15歳差の2019年生まれの次男の2男2女の母。仕事をしながら子育てに奮闘中。現在はライターとして、自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
イラスト:森田家
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年8月)