チルド室になんでも詰め込むのはNG!
チルド室は冷蔵室の中にある、ふた付きケースのようなスペース。特に細かいものは「とりあえず入れておこう……」と一時置き場として使いたくなりますよね。
でも、あれこれ構わずに入れるのは間違いです。チルド室は冷蔵室とは役割や温度が異なるので、保存に向かない食材もあります。
NGその①水分が多い食材
チルド室は冷蔵室と比べて温度が低いため、水分を多く含む食材を入れると凍る場合があります。じつは私も、「チルド室に豆腐を入れたら凍ってた……」という苦い失敗が(笑)。
豆腐のほかにも、卵・マーガリン・こんにゃくなどは、チルド室の使用を避けた方が無難です。
NGその②低温に弱い野菜
寒さに弱い野菜も、チルド室の保存は不向きです。なす・きゅうりなどの夏野菜は、特に注意が必要。
チルド室に入れると、低温が原因で変色するなどの劣化につながるおそれがあります。
NGその③ビール
温度が低いチルド室にビールを入れておけば、キンキンに冷やせるという気もします。
しかし、冷たくなる代償として濁るリスクも。風味が落ちる可能性があるので、チルド室に入れっぱなしにするのはおすすめしません。
もしビールを冷たく冷やすのなら、飲む少し前にチルド室へ移して冷やしましょう。長期間の保冷は避けてくださいね。
※ビールは短時間であればチルド室での冷却が可能ですが、長時間保存すると風味が損なわれることがあります。
【正解】チルド室はこれを入れてーー!
チルド室の本来の目的は、低温の環境で発酵を防ぐためのものです。そのため発酵食品や水分の少ない食品、乳製品の保存に向いています。
私がふだん入れているのが、キムチと納豆。チルド室に入れると発酵を遅らせられるので、ベストな保存場所です!
マーガリンはチルド室を避けた方がいいのですが、乳脂肪分の高いバターはチルド室がおすすめ。チーズなどの乳製品も同様です。
そのほか、肉、ハム・ソーセージをはじめとする加工品、かまぼこ・ちくわを含む練り製品もチルド室で保存しましょう。
チルド室を正しく使えるようになると、食材の“持ち”が変わりますよ。冷えにくくならないよう詰め込みすぎには注意して、チルド室を上手に使いこなしてくださいね。
※チルド室の温度や設定はメーカーや機種によって異なります。こちらでご紹介する保存法は一般的な例であり、お使いの冷蔵庫の取扱説明書をご確認ください。