じーっと息子を見つめる視線…
セルフレジは数台ありますが、利用しているのは私たち親子以外にもう一組の親子のみ。お母さんは電話をしながら商品をレジに通しています。私たちはその親子との間を1つ空けて会計を始めました。うれしそうに商品をレジに通す息子。通し終えた商品を袋に詰めていこうとすると「ぼくがする!」と言うので、お願いしました。
慣れない手つきで頑張る息子を見ていると、息子の隣に電話をしているお母さんの子どもが来ました。息子より少し幼い女の子です。女の子は息子をじーっと見ています。息子が女の子の視線に気づき、驚いたような顔をしたときです! なんと、女の子はレジを通し終えたお菓子を手に取り、お母さんのもとへ戻ったではありませんか。
「ぼくのお菓子だよ」と泣きそうな息子。私がその子のもとへ向かおうとすると、電話中のお母さんが、その子がお菓子を持っているのに気がつきました。「お母さんも気づいたみたいだし、返してもらえる」とホッとしたのも束の間。次の瞬間、衝撃の言葉を口にするのです!「えー、なに? お菓子もらったの? よかったね」と言うお母さん。私は遠慮ぎみに近づき「あのーすみません。それ、あげたんじゃなくて、その子が持って行っちゃったんです」と声をかけました。私の発言に怪訝そうな表情を浮かべたママは「そうなんですか? ちゃんと止めてくださいよ」と吐き捨てる始末。あまりの言葉にイラッとしたときです。
「娘さんが突然お菓子を取っていったんですよ。お電話をされていたようなので気づいておられなかったかもしれませんが……。ご自身のお子さんは責任をもって見てくださいね」と、セルフレジエリアの出口にいた店員さんが声を掛けてくれました。店員さんの言葉に「すみません」と真っ赤な顔で謝るお母さん。お菓子も無事に戻ってきました。
幼い子どもは「欲しい!」と思ったら、とっさに体が動いてしまうこともあるかもしれません。だからこそ、保護者がきちんと見ておくのが大切だと感じました。私も改めて、息子と出かけた際は目を離さないよう気をつけようと思った出来事です。
著者:立川りか/30代・ライター。7歳の男の子を育てるママ。息子の好きを全力で応援するため日々奮闘中。虫が大の苦手だが、息子の虫取りに付き合ってきたおかげで少しだけ耐性がついてきた。食後のデザートや週末の晩酌がご褒美。
作画:ひのっしー
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年6月)
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