義母からの学歴マウントに悩んだ日々
最近では私の娘、つまり義母にとっての孫にまで嫌みを言うようになり、胸が締めつけられる思いでした。そんなある日、義母は義兄の息子(おい)が難関高校を受験することを誇らしげに話してきました。
「やっぱり私の孫は優秀よね」
そう言いながら、昔の自分の学生時代の話まで持ち出し、私や夫、そして娘を下に見るような言い方をするのです。
挙げ句の果てには、「あの子(娘)は取り柄がない」「中学受験をしないなんて親の責任じゃないの」「母親が高卒だから、娘も苦労するわねぇ」といった言葉まで……。私は娘の素直さややさしさを誇りに思っていることを伝えましたが、義母はまったく耳を貸してくれませんでした。
おいの合格祝いと義母の横暴
数カ月後、おいっ子が見事に志望校に合格しました。義母は親族を集めて盛大にお祝いをすることになり、準備を私に一方的に任せてきました。
わざわざ遠方までケーキを買いに行かされるなど、こまごまとしたことまで押し付けられ、挙げ句の果てには、「準備が大変? 自分ができないだけじゃないの?」と皮肉まで言われました。
そして当日。義母はお祝いの席で、なんと私の分の料理を用意していなかったのです。
「家族の分しか料理がなくてごめんなさいね~」
「不出来な嫁はさっさと帰れ」
「わかりました、帰りますね」
「全員で」
さすがの私も、心ない義母の言葉に気持ちは限界を超えました。私は冷静に立ち上がり、こう伝えました。「わかりました、帰りますね。全員で」
予想外の展開
義母は意味がわからないという顔をしていましたが、続けて説明しました。
「私たち家族も、お義兄さんご家族も、皆一緒に帰ります」
義兄がその場で静かに言いました。
「今日は息子のお祝いが目的じゃないんだ。これまでのことを踏まえて、僕たち兄弟家族は母さんと距離を置くと決めた。そのことを、親族に伝えるために集まったんだよ」
義母は驚いていましたが、義兄は続けました。これまで仕送りをしてきたものの散財されて困っていたこと、私に対する態度を見て心を痛めていたこと――それらを淡々と語ったのです。
夫も私に向かって、「今まで我慢してくれてありがとう」と言い、これからは一切義母と距離を置くと宣言しました。
その後、義母は生活のやり繰りに困り、働き始めたと聞きました。最初は混乱していたようですが、今は少しずつ落ち着いてきたようです。
一方、私たちは義母からの干渉がなくなり、気持ちも暮らしもずいぶんとラクになりました。親子の関係は簡単には切れないものですが、お互いが尊重し合えないままでは、家族でいることが苦しいだけです。
義母がいつか本心から謝ってくれて、孫を温かい気持ちで見てくれる日が来たなら、そのときはもう一度話し合ってみようかな……と今は静かに思っています。
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学歴や家庭の事情で差別されたり比べられたりするのは、とてもつらいこと。思い切って距離を置くことで、ようやく家族の暮らしを大切にできるようになってよかったです。無理に関わるよりも、適切な距離を保つことが、お互いのためになることもあるのかもしれませんね。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
※AI生成画像を使用しています
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