インターンと生理が被ってしまった
これは私が大学3年生の秋のときの話です。ちょうど、就活に向けてインターンにいくつか参加していた時期のことでした。
とある企業で1週間のインターンがあったのですが、運の悪いことに生理の1週間と丸々被ってしまったのです。当時の私は生理痛が重めで、薬を飲んでいても痛みを感じてしまうことがしばしばありました。
このときも、生理痛がくることはわかっていたので、一応しっかりと薬を飲んでいたのですが……。
グループディスカッションに集中できない
薬を飲んでいたとは言え、この日は効きが悪く感じ、インターン中も生理痛で苦しむことになりました。特にひどかったのが、ほかのインターン生たちと一緒にグループディスカッションをおこなっていたときのこと。
グループディスカッションではいかに主体的に参加するかが大事なので、特に集中しないといけないのに、意識はついつい痛みを抱えるおなかに向いてしまいます。ここで良い発言をして、社員さんに好印象を持ってもらおうと計画をしていたのですが、それどころではありませんでした。
救いの手を差し伸べてくれたのは…
グループディスカッションに集中できず、おなかをさすっていたときのことでした。とある女性社員さんが「橘さんだけちょっときてくれるかな?」と声をかけてきました。急いで立ち上がってその方のところに行くと、そのまま休憩室のようなところに連れて行かれることに。
すると、女性社員さんは「体調悪いでしょ。顔色も悪いしおなかさすってるし……。無理しなくていいよ」とやさしく声をかけてくれたのでした。生理痛だと打ち明けると、その方も以前生理がつらく同じような経験があったとのこと。
緊張感でいっぱいのインターン先での生理痛。苦しんでいるときに助けてもらえて、とても心が温かくなりました。
この経験から、生理痛で苦しい思いをしていた私を救ってくれた女性社員さんのように、私も困っている女の子を救える人間になりたいなと考えるようになりました。加えて、改めて婦人科を受診しようと思うきっかけにも繋がりました。
※この記事は実話に基づいた体験談であり、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:橘 純香/女性・主婦
イラスト:アゲちゃん
監修:助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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