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「もしかして夫は…」彼が作った名づけリストを開いた瞬間…→え、うそでしょ!?私が言葉を失ってしまったワケ

長女がおなかにいたころのことです。産院で「きっと女の子でしょう」と教えてもらい、私たちはベビー服を選んだり、部屋を整えたりと、来るべき日を心待ちにしながら準備を進めていました。わが子の名前も、ワクワクしながら考えていたのですが……。夫が作った名づけリストを見て、私は固まってしまいました。

 

夫の名づけリストを見て固まってしまったワケ

中でも一番楽しかったのが、名前の準備です。夫は名づけの本を何冊も読み込み、生まれてくる子のために一生懸命考えてくれていました。

 

ある日、彼がまとめてくれたリストを見せてもらうと、そこには几帳面な字で名前の候補がずらり。でも、その内容を見て、私は思わず固まってしまったのです。

 

 

男の子の名前候補が15個も並んでいるのに対し、女の子の名前はたったの3個。

 

それぞれに名前の由来や意味まで詳しく書いてくれている丁寧さから、彼の真剣な想いは伝わってきます。それなのに……。


「女の子だね」とわかったとき、あんなに喜んでくれたのは、私に気を遣ってくれただけ? 本当は男の子が良かったのね……。女の子が生まれてくることを心から歓迎してもらえていない気がして、心の中に小さなトゲが刺さったような、チクッとした寂しさを感じました。

 

一人で抱え込むのが嫌で、私は正直に「ねぇ、もしかして男の子が良かった?」と聞いてみました。すると夫は、きょとんとした顔でこう言ったのです。

 

 

「え、全然そんなことないよ! むしろ逆! 女の子はすぐにかわいい名前が思い浮かんだんだけど、男の子の名前って全然イメージが湧かなくて……。だから、必死でたくさん書き出してみただけなんだ」

 

彼の意外な答えに、私は拍子抜けしてしまいました。

 

その言葉を証明するかのように、数年後に長男が生まれるときには、女の子の名前候補ばかりがズラリと並ぶことになったのです。夫の不器用な愛情表現に、思わず笑ってしまいました。

 

勇気を出して自分の気持ちを話すことで、相手の不器用なやさしさに気づけることもあるのだと学んだ出来事でした。夫が一生懸命考えてくれたあの名前のリストは、今では私たちの大切な思い出になっています。

 

著者:武蔵さくら/40代女性/8歳の長女、5歳の長男、4歳の次女を育てる3児のワーママ

イラスト:はたこ

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年8月)

 

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