そのりんご、実は汚れているかも?
りんごは、皮を剥く前にしっかり洗うのがおすすめ。というのも、ほかの果物と違ってむき出しの状態で売られていることが多いですよね。
スーパーではたくさんの人が手に取ってかたさを確かめたり、裏側を見たりしています。なかには風邪を引いている方やおなかを壊している方もいるかもしれません。
そのため、りんごの表面にはホコリや手の汚れ、雑菌、ウイルスが付いていることがあるんです。
皮をむいた後の手でそのまま果肉を触ると、汚れや雑菌が移ってしまうかも……。
安心して食べるためにも、30秒以上流水を当てながらしっかり洗いましょう。
軸の周りはホコリやゴミが溜まりやすいので指を使って念入りにこすり洗いしてくださいね。
農薬は心配しなくてOK!
「農薬は大丈夫なの?」と思う方もいるかもしれませんが、心配しすぎなくても大丈夫!
「残っていても安全な農薬の量」が法律できちんと決められていて、その基準を超えたものは世に出回らない仕組みになっているんです。
体に害はないので安心して食べてくださいね。
表面のツヤツヤはワックスではなく…食べ頃のサイン
ツヤツヤのりんごを見ると「見た目を良くするためにワックスを塗ってるんじゃ」と心配になりますよね。実はそれも大間違い!
むしろ、完熟して食べ頃になったサインなんです。
あのツヤツヤはりんごが自分で作ったバリアのようなもので、水分の蒸発を防ぎ、病原菌が入らないようにする働きがあります。
どれを買おうか迷ったときは表面のツヤに注目してみてくださいね。
果肉の3〜4倍!?皮は栄養の宝庫
りんごの皮には、体に嬉しい栄養素がたっぷり。体のサビを取り除いてくれるポリフェノールは、なんと果肉の3〜4倍も多く含まれています。
また、お通じ改善に効果的な食物繊維「ペクチン」も豊富。剥かずに食べれば手間が省けて、体にも良いんです。
しかも、皮のすぐ下の果肉が一番甘いので、よりおいしく食べられて一石三鳥!
皮の食感が口に残るのが苦手な方は、お好みの厚さに輪切りにするのがおすすめ。皮の面積が少ないので食べやすくなりますよ。
もったいない!おいしさを逃すNG保存法
みなさんは、りんごをどうやって保存していますか?
「せっかく買ったのに気づいたらシワシワに……」なんて経験がある方もいるかもしれません。ここからは、多くの方がやりがちなNG保存法を見ていきましょう。
NG保存法①暖かい場所で保存する
「最近は涼しいから常温で保存してます」「果物は迷わず野菜室に入れる!」なんて方はちょっともったいないかも。
というのも、りんごは暖かい場所が苦手!寒い環境を好む果物なので、常温や野菜室での保存は向いていないんです。
青森や長野などの寒い地域でよく採れることを考えると納得ですよね。
野菜室が絶対ダメなわけではありませんが、より長持ちさせたいなら温度が低い冷蔵室で保存しましょう。
NG保存法②むきだしのまま保存する
実は、りんごをむきだしで保存するのはNG。
りんごは乾燥に弱く、むきだしで置いておくと水分が抜けてしまうため、せっかくのみずみずしさやシャキシャキ感が失われてしまいます。
また、りんごから野菜や果物が熟すのを早める「エチレンガス」が出るので、冷蔵室内にあるほかの食材が早く傷んでしまうことも……。
一つずつキッチンペーパーや新聞紙などで包んでからポリ袋に入れて、冷蔵室で保存しましょう。
ちなみに、かたくて食べられない柿やアボカド、キウイなどは、りんごと一緒にポリ袋に入れておくのがおすすめ。
エチレンガスのおかげで熟成が進んで早く食べられるようになりますよ。
皮ごと食べて栄養満点!
「1日1個のりんごは医者を遠ざける」といわれるほど体に良いりんご。その栄養をムダなく取りたいなら、しっかり洗って皮ごと食べるのがおすすめです。
ちょっとしたコツで長持ちさせられるので、ぜひ試してみてくださいね。