靴下が脱げたから拾おうと思ったら
外出先から帰宅するとき、自宅マンションのエレベーターにいつものように乗ろうとしていました。危ないのでエレベーターが来るまで長男とは手をつないで、次男は抱っこひもで抱っこして待っていました。
エレベーターが到着し、ドアが開いて乗ろうと思ったときです。次男の靴下がないことに気がつきました。幸いにもエレベーターホール内に落ちていたので拾おうと思っていると、驚くことが起こったのです……。
長男がひとりでエレベーターで上階へ
長男の手を離して、次男を抱っこひもで抱っこしたままエレベーターホール内で靴下を拾いました。すると、この、ほんの数秒間の間に、誰も乗っていないエレベーターに長男が勝手に乗ってしまったのです。
追いかけて乗ろうと思いましたがそのままドアが閉まって上の階に上がってしまいました。1階からでもよくわかるくらい、エレベーター内で大泣きする長男の声が響き渡っていました。一瞬の出来事にどうしようとあわてていると、エレベーターはそのまま11階で停止したのです。
どうしよう、長男がいなくなった?!
大急ぎでもう一度エレベーターの「上」ボタンを押し、エレベーターを呼び戻しましたが、到着したエレベーターには長男の姿が見当たらず。「11階で降りたってこと?」と思い、心臓をバクバクさせながらあわてて11階まで向かった私。エレベーターが11階に近づくにつれて、泣き声がどんどん大きくなり、長男がまだ11階にいるのだとわかりました。
11階に到着すると、住人と思われるご年配の女性が、長男の手をつないでなだめてくださっていました。お礼を伝えると、「下に降りようと思ったら、この子がひとりでエレベーターで上がってきたから驚いたよ。泣いていたし、きっとお母さんが来るだろうと思って、一緒に待っていたんだよ」とのこと。私はこの方がずっと長男に寄り添ってくださっていたことがわかり、ホッとし、深々とお礼を言いました。
偶然にも親切な方が長男を保護してくれたので、大事故につながらずに済みました。いつも気をつけていても、ほんの一瞬子どもから目を離した隙にトラブルが起こることを痛感し、反省した私。エレベーターに乗るときはもちろん、どんなときも子どもから目を離さないでいようと心に誓った出来事でした。
著者:小川 朝美/30代女性/2015年男児・2017年男児・2019年女児の育児をしつつ、医療技術職として働くママ。子育て経験談や趣味について執筆するライターとしても活動中。電車大好きな息子たちの健忘禄として鉄道ブログも執筆している。
イラスト:はたこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年8月)
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