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「また玄関の音が…」子どもが泣くたび隣家のドアが開く⇒「うるさい」かと思いきや、意外な真実が判明

里帰り出産で産院を退院し、実家で子育てをしていたときのこと。息子は新生児なのに泣き声が大きく、病院でもひときわ目立ち、助産師さんからも「泣き声が大きいね!元気だね!」と言われていました。そして……。

この記事の監修者
監修者プロファイル

助産師関根直子

筑波大学卒業後、助産師・看護師・保健師免許取得。総合病院、不妊専門病院にて妊娠〜分娩、産後、新生児看護まで産婦人科領域に広く携わる。チャイルドボディセラピスト(ベビーマッサージ)資格あり。現在は産科医院、母子専門訪問看護ステーションにて、入院中だけでなく産後ケアや育児支援に従事。ベビーカレンダーでは、妊娠中や子育て期に寄り添い、分かりやすくためになる記事作りを心がけている。自身も姉妹の母として子育てに奮闘中。
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子どもが泣くたび玄関を開ける隣人…そのワケは

実家の両親は共働きで、日中は私ひとりで子育てをしていました。夕方になると、黄昏泣きなのか毎日のように大声で泣き始めます。授乳しても抱っこしてもなかなか泣き止まず……。すると息子が泣くたびに、お隣さんが玄関の戸を開けて外に出てくることに気づいたのです。「うるさいって言われるのでは……」とビクビクしながら、なるべくお隣さんから離れた部屋であやすようにしていました。

 

 

そんなある日、天気がよかったので、子どもを抱っこして家の前で日向ぼっこをしていました。するとお隣の女性が近づいてきて……「何か言われる!」と思った瞬間、意外な言葉をかけられました。「赤ちゃん産んで帰ってきてたのね!知らなかったわ。この辺に赤ちゃんがいる家はないのに、最近、毎日のように泣き声が聞こえるから、裏の公園に置き去りにでもされてるのかと思って心配で見に行ってたのよ。でも安心したわ」

 

その言葉に驚くと同時に、ホッと胸をなで下ろしました。産後はどうしても神経質になりがちですが、もう少しおおらかに構えようと思えるきっかけにもなりました。
 

◇ ◇ ◇

 

「黄昏泣き(たそがれなき)」とは、赤ちゃんが理由もなく激しく泣き続ける現象のこと。夕暮れどきに泣く赤ちゃんが多いことから名付けられたものですが、必ずしも夕方に泣くとは限りません。午後から泣き始める子もいれば、20時ごろから泣き出す子も。共通しているのは、毎日ほぼ同じ時間帯に泣き始めるという点です。

 

早い場合は生後2週間ごろから始まり、生後2〜3カ月ごろにピークを迎え、生後5〜6カ月ごろには落ち着く傾向があります。ただし、あくまで目安であり個人差があります。数時間泣き続けることも珍しくなく、ママやパパを困らせることも。泣いているとき以外は比較的元気で機嫌が良ければ、黄昏泣きは生理的な現象であり、心配はいりません。「おなかが空いていないか」「おむつが汚れていないか」「眠くないか」「暑さ・寒さの影響はないか」「発熱や風邪の症状はないか」など、黄昏泣き以外の原因がないかを確認し、普段と違う様子が見られる場合は小児科に相談を。なかなか泣き止まずに心がつらくなったときは、家族などほかの大人に頼ったり、専門家に相談したりすることも大切です。

 

赤ちゃんは泣いたり、成長すると今度は走り回ったりと、気をつけていても音が出てしまうもの。お互いに気持ちよく過ごせるよう、子どもが生まれたらお隣や下の階に報告とともに事情を伝えておくと安心ですね。

 

著者:上田りな/30代 女性・主婦。1児の母。子どもと一緒にラジオ体操をするのが日課。

イラスト:さくら

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年9月)

 

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