「大丈夫よ、怖かったよね」
助けてくれた女性がノゾミに声をかけた瞬間、ノゾミは倒れてしまいます。病院の前だったことや、すぐそばに対応してくれる人がいたことで処置は済みましたが、次の日になっても意識は戻りません。
目を覚まさない様子にツバサは不安になると同時に、ノゾミを追い詰めていたことを反省。「サクラの世話は僕がする」と義母を頼らず会社を休むことを決意。
しかし、帰宅してお風呂を促すとサクラちゃんは嫌がり号泣。「どうしたらいいの?」と困惑し…。
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泡風呂を発見し、サクラちゃんをお風呂に誘うツバサさん。しかしイヤがられ、絵本で気を紛らわしたりおもちゃで誘ったりして、やっとお風呂に入れることに成功。ノゾミさんがいないから気持ちが不安定になっているから?と推測しますが、自分が今までお風呂に入れる前後のことを知らなかったからだと気づくのでした。
これまで育児に参加してこなかったツバサさんが、やっとその大変さに気づいた瞬間でした。「お風呂に入れる」ことひとつを取っても、その前後には準備や片づけ、声かけ、着替えなど、目に見えない作業がいくつもあります。気づかずに「入れてあげた」と思っていたのは、ツバサさんだけではないかもしれません。
育児は“分担”ではなく“協働”。お互いが関わり合いながら進めることが、家族の絆を深めてくれるはずです。ツバサさんも、今からでも遅くはありません。家族や行政、サービスの力も借りながら、娘さんのお世話を頑張っていってほしいものですね。