思わぬ人物との再会
僕が予約したクルーズ船の席で、恋人のAは「料理すごくおいしかった! 楽しかったし」とご機嫌な様子。僕は、彼女にプロポーズをするために今回、いろいろ用意しており、とても緊張していました。
そしていよいよ、覚悟を決めてプロポーズをしようとした瞬間。
「あれ~、もしかしてプロポーズ? こんなところで?」
声の主に目をやると、そこにはなんと元カノのBの姿が。彼女は、今の彼氏と一緒にクルーズ船に来たようでした。彼氏には、僕のことを悪く言っていたみたいで……。
元カノの彼氏は、僕のことを見ると、「あれが元カレだよね。クルーズ船でプロポーズって……頑張ったんだろうけど、無理しないで」
と僕のことをバカにしてきました。隣で聞いていたAは、怒って「どうしてそんな言い方するんですか。私は、彼のことを大切に思っています」と言ってくれました。
元カノの勘違い
僕たちが話をしているところに、ウェイトレスが声をかけて来ました。
「何かありましたか? こちらはVIP席で、他のお客様もいらっしゃいますので…」と困っている様子。それを聞いたBたちは、信じられないようで
「聞いていた話と違う! 起業失敗したって…」
確かに僕は、自分の会社を立ち上げています。しかし、失敗したなんて一言も言っていませんでした。どうやら、Bは勝手に「うまくいくはずない」と思い込んで、僕と別れて、今の彼氏に僕の話をしているようでした。
そもそも、Bは金遣いが荒く、僕が父の会社を継ぐと思ったため近づいてきたのでした。僕が父の会社を継がないとわかってからは、僕に興味をなくしたのでしょう。結果的に別れることになりました。
動揺するBたちに、僕は「Aは、僕が会社を立ち上げて一番つらいときにそばで支えてくれたんだ」と伝えました。Bとは違い、お金ではなく僕自身の頑張りを見てくれたAに、僕は惹かれたのでした。
やり直しを要求する元カノ
Aは「プロポーズで、すてきなところを用意してくれてありがとう。あれは一生わすれられないね!」と笑ってくれました。
Aは、こんなときまで僕に気をつかってくれたのだとわかりました。僕が、「また改めて気持ちを伝えるから、そのときに返事を聞かせてほしい」と言うと、Aはうれしそうにしてくれました。
数日後、Bから電話が。彼女曰く、「あなたの良さがわかったから、やり直したい」とのこと。どうやら、彼女は僕のことで彼氏と言い争いをしたらしく、うまくいっていないようでした。僕は、「僕のことをお金でしか見ていない人とは、付き合いたくない」と告げて電話を切りました。
その後、Bと彼氏は言い争いが絶えず別れてしまったようでした。たまに、Bから電話がかかってくることがありますが、出ないようにしています。
僕は、今回の件でお金や肩書き以外を見てくれる人の大切さを知りました。僕の頑張りや努力を見てくれるAには、仕事でもプライベートでも救われています。これからも、Aのことを大切にして、2人で明るい家庭を築きたいと思っています!
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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