父がいつ病院に来るかわからないため、ワフウフさんは姉・なーにゃんと2人だけで認知症の病院へ。あーちゃんが穏やかに過ごしていること、糖尿病の数値も少し改善したことを伝えると、先生からは「それは理想的ですね!」という言葉をかけられました。今のところ、父が病院に来ている様子もないとのことで、ひと安心。終始、和やかな雰囲気のまま診察室をあとにしました。
自分の物がわからないようで…

あーちゃんが暮らす施設の入居者さんは、比較的お元気な方が多い印象でしたが……。

たった数分で同じやりとりが始まっているのを目の当たりにして、少し驚きました。

見学のときにやさしく声をかけてくれたおばあちゃんたちも……。

お散歩から帰ったあーちゃんに相変わらずやさしく声をかけてくれるのですが……。

すぐに靴を履き替えてあーちゃんが近くに行くと、まったく同じことを言ってきて……。実は、みなさんも認知症なのでは? と思ったりしています。

あーちゃんは、この短時間のやりとりに違和感を抱くことはないようです。まあ、認知症なので忘れているのだと思いますが。お互い様であれば、あーちゃんが変に浮くこともなさそうです。

先日、見知らぬコップを部屋に持ち込んでいたあーちゃん。

お隣の部屋に住む方の時計を預かったことも忘れていてヒヤッとしましたが、お隣さんも認知症だったことから、大きなトラブルには至りませんでした。

そんなあーちゃんは、自分の物と人の物の区別がつかないようで……。先日お出かけしたときも、先に靴を履き替えていたにもかかわらず……。

来客が靴を履き替える場所で、ためらいもなくほかの人の靴を取って履き替えようとしていてビックリ!

そもそも、自分が靴を履き替えていることを忘れていました。

別の日。私が座席を確保するために置いていたタオルハンカチを膝にのせて、パフェを食べていたあーちゃん。

散々こぼしたあと、当たり前のように自分のポシェットへ入れようとしていたので、タオルハンカチは私の物だと伝えると……。

あーちゃんはビックリしていました。あーちゃんのポシェットの中には、私のとは似ても似つかないド派手なタオルハンカチが入っているのですが……。悪意がないのはわかるけれど、トラブルにならないか心配です。
あーちゃんが暮らす施設に入居しているおばあちゃんたちは、足が悪いとか体が弱っている部分があっても、頭はしっかりしている方が多い印象。しかし、たった数分の間にまったく同じやりとりをする光景を何度か見かけるうちに、実はみなさんも認知症なのでは……? と思うようになりました。パッと見はわからないので、おそらくお互いにわかっていないのでしょう。話していてビックリすることはあるけれど、あーちゃんが悪目立ちするよりはいいのかもしれません。
あーちゃんは、人の物と自分の物の区別がつかなくなっているようで、ためらいもなく誰かの靴を履こうとしたり、あーちゃんが持っているド派手なタオルハンカチとは似ても似つかない、私のシンプルなタオルハンカチを持ち帰ろうとしたり、目が離せません。
あーちゃんの物ではないとその場で指摘しても、「え?」と驚いています。悪意がないのはわかっていますが、人の物を自分の物だと思う傾向があるので、施設で何かトラブルを起こしてしまわないかと心配しています。
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自分の物がわからなくなるだけでも困ってしまいますが、さらにほかの人のものを悪気なく持っていこうとするのは心配ですね……。あーちゃんの場合、自分が認知症だとは思っていないので、注意するとしても言葉選びをどうするかが悩みどころではないでしょうか。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
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