親族なのに他人のような扱いを受け…

母の妹の夫が亡くなり、母と親族が葬儀に参列したときのことです。葬儀の会場に到着すると、信じられないことに、母方の親族席が用意されていなかったのです。受付で「どちらのご親戚ですか?」と尋ねられ、結局、親族であるにもかかわらず一般の席に案内されました。
葬儀の進行中も、母方の親族としてのあいさつや紹介の場が設けられることはなく、まるで他人のような扱いを……。もちろん、葬儀の場で波風を立てるのは避けたいという思いがあり、母方の親族は誰1人として文句を言いませんでした。
しかし、母方の親族の間では「こちらは娘を嫁として送り出しているのに、このような対応を受けるのはどうなのか」という思いがくすぶっていました。
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ここで生まれたわだかまりは、今もなお親戚の間で消えることはありません。時代が変わりつつあるとはいえ、家と家とのつながりというものが存在し、そこにはそれなりの敬意や配慮が求められるのだと感じました。昔ほど厳格ではなくても、最低限のマナーや相手への気づかいは大切にしたいものです。
著者:山田花/40代女性・会社員
イラスト/マキノ
なぜそこまでビールにこだわるの?

私が30代のころ母が亡くなり、その通夜でのことです。親戚が何人か来てくれる予定だったため、会食に妹がビールを大量に用意していました。私はお茶も用意したらどうかと思ったものの、妹が「いらない」と言うので結局用意しませんでした。
ところが当日、女性やお酒を飲まない方も来てくださったので、私が葬儀場の方にお願いしてお茶を出してもらいました。なぜ、妹がそこまでビールにこだわったのかはわかりません。ただ、慌ただしい状況だったことははっきり覚えています。
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あのときは悲しみも重なり、何が正解だったのかは今でもはっきりしません。私が心身ともに余裕がなかったのかもしれないし、妹にも何か考えがあったのかもしれません。家族であっても互いに理解しきれないことがあるのだなと、今はしみじみ思います。
著者:山元ヨシコ/50代女性・アルバイト
足がしびれてまさかの…!

親戚の自宅葬に参列したときのこと。読経が終わり、私は焼香の順番を待っていました。ところが、正座にまったく慣れていなかったためか、思った以上に足がしびれてしまい、いざ立ち上がろうとしても力が入りません。周囲の方が小声で「大丈夫?」と声をかけてくれましたが、とにかく焼香だけはしなくてはという思いばかりが先走っていました。
何とか気合を入れて立ち上がった瞬間、足がもつれてしまい、前に座っていた知らないおじさんの頭を思わずつかんでしまったのです。「すみません!」と慌てて謝る私に、周囲はあぜん。
後になってそのおじさんに丁重にお詫びをしたところ、笑って「気にしないで」と言ってくださり、ほっと胸をなで下ろしました。
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正座に不慣れだったことが原因で起こった出来事だと思うと、自分でも情けなくて仕方ありません。もしまた足がしびれて動けなくなったら、周囲に事情を話して焼香の順番をずらしてもらうなど、もう少し柔軟に対応できたらなと思います。
著者:山田杏美/30代女性・会社員
イラスト/きょこ
まとめ
多くの人が不慣れなお葬式の場では、普段では考えられないようなことが起きるのものだと感じました。お葬式に慣れるということはないですが、家族や親族との話し合や周囲に頼ることの大切さは心に留めておきたいですね。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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