施設では、夕食後に自動販売機で飲み物を買っておしゃべりをするのが定番のコース。あーちゃんも参加していますが、毎回甘ったるいミルクコーヒーを買って参加しているようで、ワフウフさん姉妹は「買うならお茶にして」と伝えましたが、そのまま買い続けています……。毎週施設でインスリン注射をお願いしている看護師さんも気になっているようで、ワフウフさん姉妹に「やめさせたほうがいい」と言ってくれたのですが、あーちゃんが飲みたいと思っている以上、やめさせるのは難しく……。ワフウフさん姉妹は頭を悩ませています。
引っ越した感覚はまだないようで…

あーちゃんが暮らす施設では、洗濯もしてもらえます。しかし、下着を洗ってもらうのは抵抗があるようで、自分で洗うと言い張ります。

説得をしても……。

頑なに嫌がります。まあ、気持ちはわかりますが……。

かと思えば、下着をまとめて洗って人目につくところに堂々と干していて……。あーちゃんの恥じらいの基準が謎すぎます。

あーちゃんは、話の内容がよく理解できていなくても、うまく返事をするのが得意。先日、姉・なーにゃんの手料理を食べて、感想を求められたときも……。

何を食べたのか覚えていなかったのだろうと思いますが、うまく切り抜けました。

ただ「老人ホームに引っ越した」ということが頭の中でアップデートされていないため、会話がちぐはぐになることが増えています。


この発言も、「老人ホームでは運動不足になる」というあーちゃんの勝手なイメージからくるアピールだと思っていますが……。


私たちは繰り返し、同じように説明します。

あーちゃんもその言葉に納得している様子を見せますが……。


ちぐはぐな会話で終わってしまいました……。


言われたことの意味がわかっていないので、答えはいつもこんな感じ。自分で変なことを言っているという認識はなさそうです。
あーちゃんが暮らす施設では、洗濯もやってくれます。しかし、下着を洗ってもらうことには抵抗があるようで「パンティだけは自分で洗いたい」と言います。でも、そのわりにはあまり洗った下着が干されておらず、「ちゃんと替えているのかな?」と思っていました。そんなある日、あーちゃんの部屋に行くと、目に付くところに下着が6枚も干されていて、さながら万国旗のよう。
自分の下着を人に洗ってもらうことに抵抗があるのは理解できますが、スタッフさんも出入りするであろう部屋の中に堂々と干してあるほうが、かえって恥ずかしくない……? と思ってしまいます。あーちゃんの恥じらいの基準がよくわかりません……。
あーちゃんは、話の内容を十分に理解していなくても、相手に合わせて返事をするのが得意です。しかし「老人ホームへ引っ越した」という事実が頭の中でアップデートされていないため「いつもはみんなで作った決まったものばかり食べている」とか「普段は買い物くらいしか外出しない」といったように、ちぐはぐな会話をすることも多くなりました。生活には慣れてきたように見えるのですが、引っ越したという事実は、いつになったらアップデートされるのか……。
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下着をほかの人に洗ってもらうことに抵抗があるという感覚は、同じ女性としてよくわかります。ただ、下着をちゃんと取り替えているかどうかも確認する意味でも、中身が見えにくい洗濯ネットを使ったり、ほかの洗濯物にうまく混ぜたりしながら、毎回洗濯に出してくれるようになるといいですね。
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