異国の彼女が作った料理に絶句…
父が再婚してから初めて実家に里帰りしたとき、衝撃的な出来事が起こりました。日本が好きで日本語も上手な父の再婚相手。明るい彼女に引っ張られて父にも笑顔が増えた感じがして、私もとてもうれしかったです。
その日は、そんな彼女が手作り料理を作ってくれたのですが、テーブルの中央に出してくれたメイン料理のビジュアルに衝撃を受けました。なんと鍋には頭つきの鶏がまるごと入っていたのです。私はあまりにもワイルドな料理を前に固まってしまい、彼女に「ドウゾー! 食べてー!」と言われたものの、手を伸ばす勇気が出ず……。
多少は慣れているはずの父も、さすがに少し驚いた様子で「すごい料理だな……」と呟いていました。しかし彼女が、「遠慮しなくてダイジョブヨ!」と言って取り分けてくれたため恐る恐る食べてみると、とってもおいしい! 「何ていう料理ですか!?」と聞くと「オイシイヨ! ママの味ネ!」と教えてくれたのです。料理名はわかりませんでしたが大満足で、みんなで楽しく食事を終えました。
そして食後には「コーヒー飲む?」と聞いてくれた彼女。お願いすると……。
今度は、お湯が注がれただけのコーヒーカップが出されました。続いてスプーンとコーヒーの粉がテーブルに到着。いつものことなのか父は何の気なしにインスタントコーヒーを作っていましたが、これにも私はびっくり。文化の違いを感じた出来事でした。
その後も、食生活や文化の違いを感じることは多々ありましたが、父が幸せそうで何よりでした。だんだんと日本食も作れるようになって、不器用でそっけない父を最後まで愛し、看取ってくれた彼女には感謝してもしきれません。父が亡くなった今も彼女は日本で生活していて、今でも交流を続けています。
子育て中も、ポジティブで底抜けに明るい彼女には何度も助けられました。彼女と出会ったことで、私も何事も前向きに捉えて、一度しかないその瞬間を楽しむようにしようと意識を持つことができました。
年齢も父とよりも私とのほうが近かったので、友人のように付き合わせてもらっていています。血の繋がりはありませんが、私の子どもたちのことも、とてもかわいがってくれる愛情深い彼女。父のおかげで素敵な家族に出会えて本当によかったと思っています。
著者:愛/40代・女性・主婦。娘1人と息子1人の母。
イラスト:きょこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年10月)
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