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「俺、余命1年だって…」夫が突然の告白→「ほんと?待ちきれない!」思わず歓喜!だって夫の病気は…

夫は専業主婦を見下しています。私は結婚しても仕事を続けたかったのですが、夫に懇願され、専業主婦になりました。それなのに、見下すだなんて……。

夫いわく、私は仕事も家事も満足にできず、注意すれば文句ばかりだそうで「俺からの指摘をありがたく思え。お前のために注意してやっているのに感謝の言葉すらないなんて」と言うのです。

夫は何から何まで私に言いつけ、やらせることがほとんどです。とくに上司への気配りには厳しく、お中元を手配させたり、上司の誕生日プレゼントを用意させられたり……。最近では、上司の奥さまが出品する絵画展を、開催初日に見に行くよう強要してきました。

 

しかし、ある日、その態度が一変。急に、私に感謝し始めたのです。「朝ごはん、おいしかったよ。いつもいろいろありがとう」今まで一切しなかった、感謝の言葉を口にするようになった夫。

 

私が仕事を再開したいと申し出ると、それもあっさり認めてくれました。一体どういうことなの……違和感しかありませんでした。

 

 

今度は、体調不良を訴え始めた夫

夫の態度が変わって1カ月ほど経ったころ、今度は体調不良を訴え始めました。最近は帰りが遅く、会社に泊まることも多かったので、睡眠不足ではないかと夫に言うと「その程度の話ではない」とのこと。

 

それなら……と、私が今までのように夫の病院の診察予約を取ろうとすると、「自分でやる」と言い、スマホを操作しはじめたのです。以前なら早い番号が取れないだけで怒っていた人が、こうも変わるものなのでしょうか。

 

自分で病院を予約し、ひとりで病院に出かけた夫。その日の夜、まだ帰宅していなかった夫が、私に大事な話があると連絡してきました。


「余命1年だって……」

 

「ほんと?! ラッキー!」
「1年後が待ちきれない!」

夫からの報告に、思わず心の声が漏れてしまった私。

 

「いや……え?」
私の反応にあぜんとする夫。私にまったく悲しむ様子がないことに、ショックを受けたようです。そんな夫に「あなたに最期まで寄り添えるなんてうれしいわ」とだけ、伝えました。

 

実は、最近の夫の妙な態度の変化から、不倫でもしているのではないかと疑っていた私。夫が急にやさしくなったことに違和感を覚えた私は、探偵に調査を依頼していました。そして今日が、その報告を聞きに行く日だったのです。夫が病院に行ったあと、私は探偵事務所を訪ね、不倫の事実を知ったのでした。

 

夫は病院に行ったきりまだ帰宅しておらず、突然の「余命1年」との連絡。確証はありませんが、きっと病気は嘘でしょう。

 

 

別れを切り出してきた余命1年の夫

夫は「俺の残り短い人生に君を巻き込みたくない」と、別れを切り出してきました。「看病で苦労をかけたくない。俺はただ、君を自由にしてあげたいんだ」と言います。

 

そこで、どこの病院に行ったのかと聞いてみると、「え? えーっと、Aクリニックだよ。そ、そこで紹介されて大きな病院に行ったんだ!」としどろもどろに答える夫。なんという病名なのかも聞いてみましたが、はっきりせず嘘だと確信した私。

 

そんなふざけた嘘を追及することがバカらしくなってしまった私は、それ以上聞くのをやめて離婚の準備を進めることにしました。

 

それからの私は、少し前から再開していた仕事も順調で、いきいきと毎日を過ごすように。夫に命じられて開催初日に出向いた絵画展では、上司の奥さまにあいさつをして、いろいろなお話もしました。奥さまがプライベートな話もたくさんしてくださったので、私も夫から余命1年だと「嘘」をつかれ、不倫されていると打ち明けました。

 

それから数日後、会社では夫が任される予定だったプロジェクトリーダーが変更されるという話が出たそう。奥さまから話を聞いた上司が、リーダーを夫に任せるか否か検討しはじめたのでしょう。私が奥さまに話したことを知らない夫は、まだ嘘を貫こうとしていて「最後の大仕事になるだろうから、どうしてもやりたかった」と、私の前でひどく落ち込んでいました。

 

そこで私は「それなら、余命1年というのは嘘だったと会社に訂正する?」と提案し、不倫の証拠を見せました。ようやくすべてが私にバレていると悟った夫は、「調べていたのか……」と真っ青に。

 

 

最低の嘘をついた夫の末路

夫が患っているのは、ただの恋の病。病名もはっきりせず、検査方法も受診の頻度も、何もかもが矛盾していました。そもそも、理不尽な夫が急にやさしくなった時点でおかしいのです。不倫にも、嘘にも気づいて当たり前です。

 

夫は不倫相手と一緒になりたくて、私と別れるために嘘をついただけ。自分が悪者にならず、慰謝料を払わずに離婚したかったのでしょう。

 

しかも、夫の不倫相手は会社の部下の奥さま。夫は部下に業務を押しつけ残業や休日出勤をさせ、家に帰れないよう仕向け、その間に部下の奥さまと不倫を楽しんでいたのです。私は夫の不倫が、どれほど業務に支障をきたしたかを、証拠を添えて会社に報告するつもりだと夫に告げました。

 

夫は慌てて私に謝罪し、会社に報告するのはやめてほしいと懇願してきましたが、それはできません。不倫も嘘も、許すことはできません。「不倫相手とは別れるから許してくれ」と言われましたが、もう遅いのです。

 

その後、弁護士を通じ、夫との離婚が成立。慰謝料もきっちり請求しました。同時に、弁護士を通じて不倫と、そのために行われた部下へのパワハラについての証拠を、夫の会社の人事部に提出。会社は当然、この件を重く見て、夫の所属していた部署や部下への聞き取り調査を開始。ほどなくして夫は、相応の処分を受けることになったと、仲良くなった上司の奥さまから聞きました。

 

一方、私は仕事が順調で、プライベートも充実しています。これからも、自分の足でしっかり立って生きていきたいと思います。

 

◇ ◇ ◇

 

人を欺くための嘘は、いつか必ず自分自身を窮地に追い込むものなのかもしれませんね。その場しのぎの不誠実な行動は、信頼、地位、未来など、取り返しのつかない大きな代償を払うことになるでしょう。大いに反省し、これからは誠実に生きていってほしいですね。

 

【取材時期:2025年10月】
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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    ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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