声をかけてきた女性は…
大学1年生だったときのことです。ある月の生理2日目、私は生理痛があり、学校から家に帰る途中に公園のベンチで一休みしていました。
少しすると、中年の女性が近づいて来ました。知らない人だと思って無言でいると、「あの、もしかして〇〇さんですか?」とその女性に声をかけられたのです。
「知り合い!?」と思って女性の顔をまじまじと見ると、小学校低学年のときの担任の先生でした。先生は結婚を機に1度この地から離れたものの、最近になって戻って来たとのことでした。
先生の家で休むことに
久しぶりに先生に会えたことがうれしい反面、生理痛がつらかった私。先生は私の異変に気づいてくれて、「大丈夫? 体調が悪いの?」と聞いてくれました。
生理であることを説明すると、先生は「ここから歩いて5分だから、うちで休みなさい」と言い、先生の家に行くことになりました。
しばらくの間、ソファーベッドで横にならせてもらい、「体を温めることが大切」と温かいお茶まで出してもらいました。先生は、「小さかったあなたが、生理で悩む年齢になったのね」と感慨深い顔をしていたのでした。
先生の家で休ませてもらったことにより落ち着き、生理痛はやわらぎました。その後は、夕飯の時間になるまで思い出話などに花を咲かせ、楽しい時間を過ごしました。
著者:渡辺さあや/管理栄養士。学生時代も社会人になってからも、生理のことは気にせず生活してきた。ただ、ある医師に出会ったことが、自身の体に向き合うきっかけに。自身の経験をもとに記事を執筆。
イラスト:sawawa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年8月)
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