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「まだ1回しか着てないから!」と洗濯を拒否する母…本当に清潔ですか #母の認知症介護日記 245

「母の認知症介護日記」第245話。アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。

母・あーちゃんが暮らす施設では、入浴は週2回と決まっています。そのため、施設には3枚のバスタオルを持ってきたのですが、使っているのはグレーのバスタオルのみ。使用後に洗濯カゴに入れても、次の入浴時にはそこから湿ったグレーのバスタオルを持ち出してしまうので、ずっと洗われないままです。そこで、一緒に新しいバスタオルを買いに行くと、またもやグレーのバスタオルを選択。それはちゃんと使ってくれたので、色が関係していたのかもしれません。

施設に入ったことを認めたくないのか、本当にそう思っているのかはわかりませんが、あーちゃんは「私のいる病院は……」「私の入院しているところでは……」と、よく言います。診察やインスリン注射も施設でやってもらっているので、勘違いするのは理解できるのですが、不思議なのは「大部屋の窓際のベッドに入院している」という思い込みになっていることです。本人に確認しても驚くだけで、話になりません。そんなあーちゃんですが、お気に入りの甘ったるいミルクコーヒーを飲み続けているからか、糖尿病の数値が悪化してしまいました。スタッフさんの力も借りて、ミルクコーヒー禁止令を出しましたが、どうなることやら……。

 

頼むから、舐めないで!

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

今日はあーちゃんのところへ行かない代わりに、家で作り置き。主婦業も大変です。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

いい梅を手に入れたので……。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

こちらは梅干しに。出来上がりが楽しみです!

 

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

施設では、入居者が入浴中に洗濯物を回収してくれるのですが、下着をちゃんと替えているかどうかに加えて、洋服を洗濯に出しているかどうかも不安になっています。なぜなら、着ていた服をそのままハンガーにかけてしまうから。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

洗うように言っても「1回しか着てないから!」と拒否。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

着たなら洗えばいいのに……。

 

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

以前、施設で洗ったものを受け取ったときのこと。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

ぐちゃぐちゃに広がっている洋服の上に無造作に置いていて、慌てて片付けたことがありました。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

当然、ひとりのときは同じようにぐちゃぐちゃに置かれた洋服と洗い上がった洋服が混ざっていると思うので、姉は行くたびに確認するのですが……。

 

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

そのたびに、洋服を舐めて確認するのです。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

頼むから舐めないで……!! スタッフさんに、着替えをフォローしてもらいながら洗濯物を回収できないか相談したのですが、あーちゃんがお手伝いを拒否するらしく、断念。結局、あきらかに汚いものは姉・なーにゃんがこっそり持って帰って洗濯してくれています。

 

 

あーちゃんが暮らす施設では、入浴は週2回。入居者が入浴中、部屋に置いてある洗濯カゴから洗濯物が回収されることになっているようです。あーちゃんがちゃんとパンツを替えて洗いに出しているのか不安だったのですが、実はパンツだけではなく洋服も替えているのかどうか不安なのです……。

 

なぜなら、あーちゃんは着た服をすぐにハンガーにかけてしまうから。着たものは洗濯に出すように言うと「まだ1回しか着ていないから!」と抵抗して、素直に洗濯カゴに入れてくれません。さらに、ベッドの上には着たのかどうかわからない服もぐちゃぐちゃに置いてある状態です……。

 

姉は、そのぐちゃぐちゃに置かれた洋服を「これは着たやつ?」と、あーちゃんに確認していますが、あーちゃんは服をぺろりと舐めて「まだ大丈夫よ!」と涼しい顔。洋服を舐めるという行為が生理的に我慢ならない私たち姉妹は、異様にイラッとしてしまいます……。スタッフさんに、なんとかフォローしてもらえないか相談してみたのですが、なんとあーちゃんは入浴時の着替え準備の手伝いを拒否するのだそうで、難しいとのことでした。そんなわけで、あきらかに洗っていないものは、姉がこっそり持ち帰って洗濯するはめになるのです……。

 

--------------

洗濯のタイミングが決まっているとなると、それに合わせて汚れたものはすべて出してほしいですよね。でも、ワフウフさんたちが帰ったあとに、あーちゃんが自分で洗濯カゴから取り出して戻しているかもしれないとなると、しばらくは姉・なーちゃんの力を借りるしかないのかもしれません。今まで当たり前にしてきたことができなくなっていくのは、いろいろなところで問題が生じますね。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

 

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    この記事の著者
    著者プロファイル

    マンガ家・イラストレーターワフウフ

    昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。 2023年4月、書籍「アルツフルデイズ 笑いと涙の認知症介護」発売。

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