父親「恥ずかしいぞ」
ある日のことです。夕食後、母が「お兄ちゃん、今日は大事な話があるの」と切り出しました。そして、父がおもむろに口を開いたのです。
「弟は、毎月実家に30万円の支援をしてくれている。大手金融での仕事も順調だ。一方、お前はどうなんだ。毎日家にこもって、恥ずかしいぞ」
弟も「そうだよ」と父に同調。僕は「フリーランスだけどちゃんと働いてるし、毎月15万円渡しているじゃないか」と反論しました。しかし、3人は納得せず、「社会勉強のために実家を出ろ」の一点張り。
「そこまで言うなら出て行くよ」と、僕はひとり暮らしをすることに。それ以降、毎月10万円を父の口座に振り込みはしていたものの、両親と連絡はとっていませんでした。
僕は起業し…
実家を出て1年後、僕は起業。次第に仕事は軌道に乗り、都内のタワーマンションに住めるほどになりました。
そんなある日、いつものように会社で仕事をしていると、秘書の女性に声をかけられました。
「社長!社長のお父さまを名乗る男性から電話がきています」
僕はびっくりしながらも、父とは話したくなかったため、「不在ということにして切ってくれるかな」と返事。しかし1時間後、再び父から電話が。それも無視していると、2時間後にまたかかってきたため、僕は仕方なく出ることにしました。
お金を要求してくる父に…
開口一番に父は、「お前、起業したんだってな。この前、テレビのベンチャー企業特集でお前を見たぞ。すごいな。さすが俺の息子だ」と、僕をベタ褒めしてきて……。鳥肌が立ち、「それで、要件は何?」と言いました。
聞けば、弟は上司と揉めたことで会社を辞めてしまったそう。転職活動もうまくいっておらず、実家にお金を入れられる状況ではなくなったというのです。
「社長なら金は稼いでいるんだろ? 毎月30万円、実家に送りなさい」と言う父に、僕は「嫌だよ」と反論。
「僕を邪魔者扱いして家から追い出したのに、お金だけ要求? 今までだって振り込んでいたけど、何の感謝もされなかった。もう仕送りは一切しない」
「今までのことは謝るから」と焦る父ですが、僕は断固拒否。すると、「せめて、弟をお前の会社で雇ってくれないか」と言われましたが、「社会経験のために、自分でしっかり就職先を見つけたほうがいいと思うよ」と伝え、電話を切ったのでした。
これで完全に、両親との縁を切った僕。これからは会社の仲間たちと、もっと大きな仕事ができるよう、力を合わせて頑張っていきたいと思います!
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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