母クズエが、流産の経験から妊娠恐怖症になったキクに対し「早く孫を産め」「流産した子が地獄で苦しんでいる」とひどい暴言をしていることを知った祖母。祖母の家で親戚一同を集めて行われるスミレ(キクの妹)の結婚を祝いの席に、キクは来なくていいと伝えます。同時にキクは、クズエがキクに暴言を吐いている動画をスミレにも見せておこうと思ったのです。
スミレのお祝い当日。和やかな雰囲気でお祝いが進んでいたものの、クズエは無理やり話に割って入り、親戚一同の前で「次は赤ちゃんね!孫!早く産まなきゃ!」と発言。スミレは「え…孫?」とドン引きした表情を見せたのです。
クズエの自分勝手な発言から、まさかの展開に…














結婚したばかりのスミレに「早く孫を産まなきゃね!」という母クズエに対し、「結婚したばっかりだし」というスミレに、「焦らなくてもいいわよ」という親戚一同。しかし、クズエは「だって、キクがぜんっぜん妊娠したがらないから、困っちゃうのよ~」と含みたっぷりの表情で返します。
そんなクズエの様子に、キクが流産をしたことを知っている親戚一同はざわつきます。そこへ割って入ったのは、キクの妹スミレ。そして「コイツ、姉貴を傷つけたんだってさ」と親戚一同の前で暴露します。
そして、クズエがキクに対し「流産した子は天国に行けない」「まだ妊娠恐怖症とかいってんの?しつけぇ~」「妊娠しなきゃ、地獄に行ったあの子はこの世に帰ってこれない」と暴言を吐き続けた動画を、親戚一同の前で流したのです。
あまりにひどい言葉の数々に、親戚一同はドン引き。口々に「嘘でしょ?」「本当にこんなこと言ったの?」「これはちょっと…」と話し、クズエをジロリ。クズエは「うっ…」と気まずい顔をするのでした。
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さすがのクズエも、あの動画の内容について、人から白い目で見られるような内容であることは認識しているのですね。人に聞かれたら恥ずかしい内容を、実の娘に対してよく言えたものです。
キクがひどく傷ついたという事実は消すことはできませんが、ホシミが隠れて撮ってくれたあの動画は、スミレがうまく使ってくれて、クズエに大きなダメージを与えたと思われます。
クズエのように、自分の考えだけで相手を追い詰めてしまうこと――実は、私たちの誰にも起こり得ることです。 大切なのは、“わかってもらう”より“わかろうとする”姿勢ではないでしょうか。私たちも、誰かを責めるのではなく、「どうすれば人を傷つけずに関われるか」を考えたいですね。
尾持トモ