手作りお菓子に髪の毛が!
息子が幼稚園で仲良くしている、Aくんという男の子がいます。Aくんのママはお菓子作りが趣味。子どもの送迎のときなどに手作りお菓子をいただくことがよくあり、息子と私はいつも喜んで食べていました。
その日も手作りのカップケーキをいただいた息子と私。しかし、家に帰って食べようとしたら、中に髪の毛が混ざっていることに気がつき……。「ちょっと待って! 食べちゃダメ」と、お菓子に手をのばしていた息子にストップをかけます。どう伝えたらいいか迷いましたが、「髪の毛みたいのが入っているからやめておこうか」と息子に正直に言うと、「えー」と残念そうな様子。「このことはAくんのママには言わないでおこうね」と言いましたが、納得したのかしていないのか、「ふうん」という曖昧な返事をしたまま、市販のお菓子を食べ始めました。
それから数日後のことです。息子を幼稚園に迎えにいくと、Aくんのママと会い、いつも通りの世間話が始まりました。すると、「この前のカップケーキどうだった?」とAくんのママが手作りお菓子の話を息子に振ったのです。息子が「ん〜食べてない」とひと言。「それは言わないで〜!」と心の中で叫びましたが、会話はそのまま続きます。
「どうして食べていないの? あ、おいしくなかったかな?」とAくんのママ。すると息子が「髪の毛が入ってて、ママに食べちゃダメだよって言われたの」と正直に答えてしまったのです。その場はとても気まずい雰囲気に……。どう話そうか迷っているとAくんのママはイラッとした表情で、「そんなの入っているわけないじゃない。私のせいだって言うの? 息子くんの髪の毛が入っただけじゃないの?」と、息子のせいにするような言葉を残し、そのまま去ってしまいました。
「え? なにその反応……」と思ったものの、びっくりした私は何も言えないまま息子と家に帰宅。夜になってもモヤモヤしていたら、Aくんのママから突然「さっきは本当にごめんなさい。私が悪かったのに、恥ずかしくて息子くんのせいみたいに言ってしまって」と連絡がありました。「こちらこそ、せっかく作ってもらったのに嫌な思いをさせてごめんなさい」と返信。謝ってもらえたことで私の気持ちも落ち着きました。
和解したことで、その後もママ友関係は続けられています。しかし、この一件から手作りお菓子を渡されることはなくなりました。
ママ友と仲良くさせてもらえることは、とてもうれしいこと。しかし、何かトラブルがあった際、きちんと自分の非を認めて謝ることが大事だと改めて思いました。息子にも、何か間違いを起こしたら迷惑をかけた人へ正直に謝ることの大切さを伝えたいです。
著者:中村あんな/30代・ライター。5歳と2歳の子どもを育てるママ。家計を支えるため、ライターの傍らパートも開始。夫は激務のため、子育てはほぼワンオペ状態。常に子どもたちが楽しめるイベントや遊び場を模索中。
作画:fukafuka
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年8月)
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