朝6時ごろの外出
里帰り出産を終え、生後1カ月の娘と自宅に帰ってきたころのことです。あれは強い雨が降る土曜日の朝でした。いつもだったら娘が目を覚ますまで、家族でゆっくり睡眠をとります。
しかしこの日は朝6時ごろになり、夫が「ちょっと出かけてくる」と言い、おもむろに家を出ました。いつもより早いな?と思いましたが、私はまだ夢うつつの状態だったので、娘ともうひと眠りしようと思い、布団をかぶり直しました。
帰ってこない夫
それから、朝ごはんの時間を過ぎても戻らず「どこに行ったの?」と連絡を入れましたが、返信は「そのうち帰る」だけ。夫は外出先を告げずに出かけることはめったにないので少し気がかりでしたが、そのまま娘と過ごすうちにあっという間に時間が経っていました。
時刻は19時、外は強い雨。さすがに不安が募り、夫に電話をかけると繫がりました。「今、どこにいるの?」と聞くと、まさかの「家の駐車場だよ」という返答。そこには、思わぬ理由がありました。
家族を思うが故に…
「夜中からなんだか熱っぽくて。病院に行ったらインフルエンザだった。子どもに移してしまったら? 伝えたら怒られる? と思うと、怖くて帰れなかった」と話す夫。無事が確認でき、ひとまず安心。
それと同時に、「絶対に風邪なんかもらってこないでよね!」と、私が夫に伝えた言葉が頭をよぎりました。雨の中、高熱に耐えながら車で過ごしていた夫を想像し、申し訳ない気持ちになったのでした。
子どもが小さいころは、感染症などの流行には特に敏感になっていました。そんなピリピリした私の態度が招いた、今回のプチ行方不明事件。予防に努めていたとしても、いざ病気にかかってしまうのは仕方がないこと。私の日ごろの発言が、夫へのプレッシャーになっていたことを反省する出来事となりました。
著者:夏目 しおり/30代女性/2021年生まれの娘を育てるママ。10年間、中学校教員として勤務。現在は非常勤講師として働きながら子どもとの時間を大切にし、ライターとしても活動中。特技はサックスの演奏。吹奏楽と水族館が大好き。
イラスト:きりぷち
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年11月)
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