警察官が私に声をかけてきた理由
初めての妊娠をしていたころ、夫とは遠距離恋愛からの結婚だったため、私は実家で暮らし、彼は遠方に住んでいました。そのため、生活リズムは独身時代とあまり変わっていませんでした。
独身のころから友だちと夜中までよく飲みに歩いていたので、お酒は飲まずとも、お酒の場には妊娠してからも顔を出していました。今思えば、妊娠中という自覚が足りていなかったのですが、当時は「お酒を飲まないなら大丈夫」と軽く考え、友だちとのつながりを保ちたい気持ちもあって、誘われるとつい顔を出していたのです。
ある日のこと、友だちから夜21時ごろにお誘いがありました。まだ若かったということに加え、「ちょっとだけなら」という気の緩みで、ついその場に行ってしまったのです。
その日は話が弾み、いつもよりかなり遅くなってしまいました。帰るころには夜中の2時を回っていました。家から近かったので、夜道を歩いて帰っていると、パトカーがそばに停まりました。
すると警察官は、「何か事件ですか?」と、妊婦が1人で歩いていることに驚いた様子でした。正直に友だちと食事に行っていたことを伝えると、「もうすぐ生まれるんでしょう? こんな時間に妊婦さんが出歩くものじゃない。君が思っているより世の中は危ないんだよ」と、まるで子どもを諭すように真剣な口調で怒られてしまいました。そのときは、ただただ恥ずかしく、早く家に帰りたい気持ちでいっぱいでした。
今となっては、妊婦が夜中に一人で歩いているなんて、警察官が驚くのも当然だと思っています。おなかの子にもしものことがあったらどうするつもりだったのかと、当時の自分の無鉄砲さにはあきれてしまいます。幸い、母子ともに何事もなく無事に出産できましたが、あの夜の警察官の言葉は、私に「母親になる」という自覚を促してくれた、今となってはありがたいお叱りだったのかもしれません。あの日、無事に守られていたことに、今更ながら感謝する出来事です。
著者:鈴木未来/30代女性/4歳と6歳の2児を育てるシングルマザー。看護師。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年8月)
※生成AI画像を使用しています
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