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「大黒柱様に向かって生意気」私が金目当てだと言いふらす夫→数分後、突然謝罪…?構わず追い詰めた結果!

小学生のとき、母を亡くした私。人のいい父は、友人の借金の連帯保証人になってしまい、借金の返済に追われる生活となり……私は母方の祖父母に育ててもらい、大人になりました。

祖父母にとって、私は唯一の孫。祖父は地域で長年、会社を経営しており、私をとてもかわいがってくれました。今でも顔を出せばたくさんのお土産を用意してくれていて、お小遣いをくれるなど、大切にしてもらっています。

現在は、結婚し、夫と2人で幸せに暮らしている私。夫の希望もあって、私は結婚を機に仕事をやめ、専業主婦になりました。平穏でごくごく普通の私たち夫婦。そう思っていたのですが、何だか最近、夫の様子がおかしいのです。以前から少し上から目線な性格ではありましたが、ここ数カ月、私を見下す発言が増えたように思います。

 

私がファイナンシャルプランナーの資格取得の勉強をしていたら、「お金に対する興味が強すぎる」と茶化してきて……。その上、「俺と結婚したのもお金目当てなんだろう」なんて言ってくるのです。

 

確かに夫が一生懸命働いて、稼いでくれることはうれしいですが、それが結婚の決め手では決してありません。お金は大切だと思いますが、資格取得の勉強は将来のことを考えて始めたもの。お金に執着しているからではありません。

 

 

私がお金目当てだと言いふらす夫

ある日突然、義母から電話がありました。「あなた、お金目当てで息子に近づいたって本当なの?」激怒する義母に尋ねられ、びっくりです。どうやら、私がお金目当てで夫と結婚したと、夫があちこちで言いふらしているようで……。義母の誤解を解くのに、1時間もかかってしまいました。

 

夫は、いっとき借金で大変だった父のことを知っており、父を見下しています。しかし父は、借金を返し終わった後も仕事に励み、今では老後の資金も十分に蓄えています。私は何度も夫に、父の借金の理由や完済していることを伝えていますが、未だに「金がないってつらいよな、かわいそうにな」と、バカにしたように言います。

 

お金が絡む話になると必ず、父を中傷してくる夫に、私は腹が立って仕方ありませんでした。その上、私がお金目当てで結婚しただなんて言いふらして、自分の経済力を自慢し、私より優位に立ちたいのかもしれません。夫の承認欲求と虚栄心を満たすためだけに、私は利用されているのではないか……そう感じるようになりました。

 

私が率直に思っていることをぶつけると、夫は「大黒柱様に向かって失礼だ! 俺が稼いだ金で食わせてもらっている分際で生意気なことを言うな! 片親育ちは人に感謝すらできないのか! 底辺の子どもはやっぱり底辺なんだな」と激怒。汚い言葉の嵐に、私はめまいがしそうでした。

 

夫は、自分がいなければ、私がまともに生活できないと思っているようで、「バカは黙って家事だけしていればいい、俺のやることに文句を言うな」と、不満をぶちまけてきました。夫に暴言を浴びせられ、本音を聞いた私は、離婚の決意を固めました。

 

 

夫に黙っていたある秘密

翌日、夫に失望し、離婚届を置いて家を出た私。それに気づいた夫は、慌てて連絡してきました。しかし……。

 

「大黒柱様に向かって生意気なんだよ」
夫の主張は変わらず、あくまでも生意気な態度を取った私に非があると言い、謝罪もありません。私がお金に強欲だという見方も変わっていませんでした。

 

そこで、ある秘密を教えることにした私。夫には「祖父は地元で小さな会社を経営している」としか話していなかったのですが、私を育ててくれた祖父は、地域密着型の小さな会社を経営し、築いた資産を無駄に使わず、コツコツ運用し、今ではそれなりの財を成しています。亡くなった母はひとりっ子で、私は、祖父母の唯一の孫。つまり、祖父の財産は将来的に私が引き継ぐことになるのです。


「金目当てとか言ってすみませんでした」
「戻ってきてください」

私の話を聞いた夫は、突然態度を変えてきました。私がお金目当てだと、うそをあちこちで言いふらした夫は、離婚され、慰謝料を請求されると焦ったようで「すまん! 変な噂を流して悪かった! 謝る! だから訴えないでくれ!」と、不思議なほど必死に謝罪の言葉を繰り返してきました。


「離婚は確定です。だって」
実は、もうひとつ、夫に言っていない話がある私。離婚確定の理由を説明しようとすると……。

 

「え?何でしょう……」
何を言われるのか想像がついているのか、私の言葉を遮って、しどろもどろになる夫。私は構わず、事実を告げました。

 

 

もうひとつの夫に黙っていた話とは

ここ数カ月で私を見下す発言が急に増えた夫。違和感を覚えた私は、1カ月ほど前に、夫の調査を依頼していたのです。そしてその結果、とんでもない事実が明らかになりました。夫はなんと、直属の上司と不倫していたのです。

 

私に不倫がバレていたと知った夫は、大慌て。謝罪を繰り返し、上司とも別れると言います。反省している様子ではありましたが、私はもう夫を信じることができません。

 

その後、私は弁護士を通じて夫と話し、離婚に至りました。もちろん私は、2人に慰謝料を請求させてもらいました。元夫は離婚したことが社内に広まり、それをきっかけにもともと怪しまれていた不倫関係もうわさになったそう。上司も元夫も社内での立場を失い、元夫は居づらくなって自主退職をしたと、後になって義母から聞きました。

 

一方、独身に戻った私は、父と一緒に暮らし始めました。それまでと変わらず、時間を見つけては祖父母にも会いに行き、大好きな家族と毎日を幸せに過ごしています。

 

◇ ◇ ◇

 

急なモラハラ発言の裏に隠されていたのは、不倫という裏切り行為でした。自身のやましさを隠すために、妻を見下して優位に立とうとするなんて卑怯にもほどがあります。夫の言動の変化を見逃さず、冷静に証拠を掴んで反撃した行動力は、あっぱれとしか言いようがありません。少しでも違和感を覚えたら、それを解消するため行動する。夫婦間に限らず、良好な関係を築くには、とても大事なことですね。

 

【取材時期:2025年11月】
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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    ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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