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義母に「もしも」のことがあったら…仕事と介護、どっちを取ればいいのだろう #頑張り過ぎない介護 254

「頑張り過ぎない介護」第254話。一つ屋根の下で義母と同居しているまる子さん。嫁姑問題や介護の話をメインに自身の体験をマンガにしています。

婦人科の受診から2日後。まる子さんは、紹介された病院に電話をしました。担当の看護師さんに義母の状況を話し、折り返し予約日の連絡をもらえることになったので、義母にそう伝えたところ「手術になったら遠くなるから無理」「もっと近いところはないのかしら?」と言い始め、雲行きが怪しくなってしまいました。いまさら近くの病院を探すように言われ、困惑するまる子さんのことなど義母はお構いなし。最終的に、紹介状はまる子さんのせいでもらうしかなかったと言い「遠いから検査も手術もやらない」と、一瞬ですべてを白紙に戻してしまったのでした。

まる子さんが仕事に行った日のこと。お店のオープンと同時に、パートのリーダーが現れました。いつもならもっと遅くに出勤するはずですが、今日はまる子さんのシフトについて注意をするために早くやってきたようです。まる子さんは義母の都合で急な休みをとることがありますが、その分別の日に出勤することができません。パート内で不満が出たら辞めると、上司である社員さんには伝えていましたが「介護を負い目に感じることはない」という言葉をかけられ、頑張ってきました。しかし、リーダーからは、自分にしわ寄せがきていると「ストレスです」とハッキリ言われてしまい、仕事と家庭の両立について、まる子さんは改めて考えることになりました。

 

義母の気持ちも揺れているようで…

頑張り過ぎない介護/まる子

 

リーダーから話をされたのは、お店がオープンしてすぐのことだったので、お客さまがいるところでお説教をされる状態でした……。

 

頑張り過ぎない介護/まる子

 

義母を振り切って出勤することはできると思いますが、もしそれで帰宅後に義母が息絶えていたら……と考えると、きっと私は自分の判断を悔やみ、病んでしまうと思います。

 

頑張り過ぎない介護/まる子

 

義母の介護が始まったころ、こんなふうに言われました。

 

 

頑張り過ぎない介護/まる子

 

とにかくひとりではいられない義母。長時間家を空けて、何かあったらと思うと怖くて出られず、家にいても常時義母のことを気にしながら生活するようになりました。

 

頑張り過ぎない介護/まる子

 

リーダーとはだいぶ時間を割いて話しましたが、何がベストなのか答えを出せず……。安易に約束することもできないため、一旦持ち帰って夫や義母と相談することにしました。

 

頑張り過ぎない介護/まる子

 

帰宅すると、義母から部屋に来るように声をかけられました。

 

 

頑張り過ぎない介護/まる子

 

昼食を終えて、すぐに義母の部屋へ向かうと……。「手術したほうがいいかしら」とのこと。それ、すべて白紙に戻したのは自分では……?

 

頑張り過ぎない介護/まる子

 

しかも、私は「家族じゃない」から、相談しないはずでは……?

 

頑張り過ぎない介護/まる子

 

義姉は、義母の意見に任せるようです。義母からは、義姉に「無理じゃない?」と言われたと聞いていたのですが、どうやらこれは義母の作り話だった模様。

 

 

頑張り過ぎない介護/まる子

 

私も義姉と同じ意見だと言うと、義母は煮え切らない態度です。

 

頑張り過ぎない介護/まる子

 

それなら、私が「手術をしろ」と言えばやるのかと聞けば……。

 

頑張り過ぎない介護/まる子

 

返事は同じ。やる気はなさそうです。

 

 

頑張り過ぎない介護/まる子

 

答えが出ないので、義母に委ねることに。

 

頑張り過ぎない介護/まる子

 

気持ちは決まっていると思うんですけどね……。

 

頑張り過ぎない介護/まる子

 

帰り道、義姉はこんなことを言っていました。義母の作り話のせいで、義姉の本音もよくわからず、なんだかもう頭の中がぐちゃぐちゃです……。

 

 

リーダーがお店にやってきたのはオープン直後だったので、私はお客さまがいる前でずっとお説教されている状態でした。たしかに、これまでお店には散々迷惑をかけてきました。シフトに合わせてデイサービスを利用契約したのに、結局義母が一度も通わなかったために、急遽休むことになるという、最悪のパターンも多々……。デイケアには通うようになりましたが、年明けからどんどん欠席が増え、こんな状態では代わりに出勤する約束もできません。

 

ただ、義母ももう80代。万が一、帰宅したときに息絶えていたら……と考えると、自分が出勤すると判断したことを悔やんで、精神的に病んでしまうのも想像がつきます。どうしたらいいのか、何がベストなのかがわからず、リーダーとはだいぶ時間を割いて話しましたが、安易に出勤するという約束はできず、一旦持ち帰って夫や義母と相談させてもらうことにしました。

 

帰宅すると、義母から食後に部屋へ来るようにと声をかけられたので、急いで昼食を済ませて向かうと……。「私は手術したほうがいいかしら?」と聞いてきました。すべてを白紙に戻したのは、ほかならぬ義母では? そして、家族じゃないとまで言った私に、なぜそんなことを聞くのか、義母の意図がわかりません。義姉は「自分で決めてもらわないとね」とだけ言い残して帰っていきました。あぁ……もうあっちもこっちも考えることばかりで、疲れました。

 

--------------

パートのリーダーとの話し合いは平行線のまま、一旦持ち帰りとなったようですね。でも、義母は自分のことで頭がいっぱいのようなので、仕事の相談ができるかどうか……。もし義母が手術をすると決めても、直前になって覆す可能性がないとは言い切れませんし、これから介護の負担は増える一方になりそうです。まる子さんを見ていると、残念ですが介護離職を考える人がいる理由もわかるような気がしますね。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

 

シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように!

 

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    著者プロファイル

    マンガ家・イラストレーターまる子

    はじめまして。まる子です。アラフィフのアナログおばさんです。ブログを始めたくて一念発起。専門用語に四苦八苦しながらもマイペースに更新中です。 一つ屋根の下の同居、完全同居している義母との嫁姑問題、介護がメインのブログです。似た環境の方々がストレス溜めすぎないようにクスッと息抜きできるような文章を心がけていきたいです。

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