こんにちは、離乳食インストラクターの中田馨です。「離乳食を時間かけて頑張って作ったのに、思うように食べてもらえない」など、赤ちゃんが食べてくれないことで、悩んでいるママがいます。そうなると、頑張ってきたことが報われていない感じがして、離乳食を作ることへの自信や意欲をなくしてしまうこともあると思います。そんなママへ、赤ちゃんが離乳食をあまり食べてくれなかったときに、ママができることは何かを話します。
離乳食は食事をする練習の期間
離乳食とは、食事の練習期間だということをもう一度思い出してみましょう。離乳食をスタートしたころはきっと「練習」と思っていたと思います。しかし離乳食が進むにつれ、食べる量や栄養のことも気になり始めます。親としてそれらが気になることは当然のことで、悪いことではありません。ですので、少し思考の転換をしてみましょう。
離乳食期は、その月齢や発達に応じた食べる量や栄養(さまざまな食材)、食べ物の大きさに慣れるための練習をしている、ととらえるのです。そうすると毎日の離乳食の見え方が変わってきます。
離乳食期の赤ちゃんの食べ方にムラがあるのは当たり前
昨日はよく食べたのに、今日はあまり食べてくれないなど、赤ちゃんの食べムラに悩んでしまうこともありますね。好きなメニューを用意したのに今日はまったく食べてくれなくて「なんでだろう?」とママが悩んでも、赤ちゃんは食べない理由を話してくれるわけではありませんので、ママは理由が分からずモンモンとしてしまいます。
でも、この離乳食期の食べムラは、あって当たり前なのです。私たち大人も、食欲があるときとないときがありますね。好きなメニューのときはいっぱい食べますし、苦手なメニューのときは少ししか食べないこともあります。赤ちゃんも一緒です。毎日毎回同じ調子では食べられないと思って大丈夫です。
食べなくても「まあいいか」が大事
食べなくても「まあいいか」「次の食事に食べてくれるかな」というくらいの気持ちで取り組みましょう。もちろん、生きていくなかで大切な「食」。簡単に考えるというわけではなく「そんな日もあるよな」と思うことも時には必要ということ。
「まあいいか」と思うことで、気持ちを食事から切り離して、次の場面にサッと切り替わることができます。あまり食べなければ、離乳食終了後、母乳や育児用ミルクで満足させてOKです。
次の離乳食の時間までにママができること
とはいえ、赤ちゃんにはパクパクと離乳食を食べてほしい!と思います。ですので、ママが次の食事までにできることをお話しします。
活動する
おなかをすかせるためには、活動することが大切です。外遊びで体を動かすだけではなく、おもちゃ(型はめやぽっとん落としなど)で手や指を使う遊びを取り入れることも効果的です。夏場なら、沐浴や水遊びを取り入れてもいいですね。
よく寝る
大人も睡眠が足りないと食欲がないことありませんか? 十分な睡眠をとることは、食欲にもつながります。夜は9時までに布団に入り、朝は7時台に起きる。など、睡眠のリズムをつくります。夜に寝ることもそうですが、昼寝もぜひ取り入れましょう。お昼寝しない赤ちゃんの場合、赤ちゃんのペースではなく、同じ時間にママが寝かしつけをする習慣にすることで、徐々にお昼寝するようになります。
おやつを食べ過ぎない
離乳食をあまり食べなかったから、せめておやつを食べさせることもあると思います。そのとき、おやつを食べすぎないようにすることも大切です。次の食事にひびかない程度の量を与えます。おかわりを欲しがっても「おしまい」と言って終了してOKです。
赤ちゃんが離乳食を食べてくれないと「元気に活動できるのだろうか?」「大きくなれるのかな?」など、心配になると思います。食べない子が、突然食べるようになる特効薬があればいいのですが、そうではありません。ママの離乳食へ向かう気持ちを少しだけ変えて、今できることをできることから始めてみてくださいね。