夫に料理を頼んだことを後悔したワケ
妊娠中につわりがひどく、どうしても台所に立つのがつらい日がありました。そのとき夫に夕食をお願いしたのですが、帰ってきた夫は大量の食材を抱えていました。
「何を作ってくれるんだろう」と少し期待しながら待っていました。しかし、台所からは時折大きな物音や油のはねるような音がするものの、なかなか料理が出てきません。つわりで気持ち悪いうえに空腹も重なり、だんだん不安になってきたころ、結局3時間以上も格闘して作ってくれたのは、大皿いっぱいのチャーハン、ただ一品でした。
味は悪くない、むしろおいしい方だったと思います。でも、つわり中の私には、そのボリュームと、おそらく大量に使われたであろう油が厳しく、とても食べきれる量ではありませんでした。一生懸命作ってくれたのに残してしまう申し訳なさと、山盛りのチャーハンを前に途方に暮れる気持ちでいっぱいになりました。食後の片付けも、大量の油でギトギトになった調理器具を見て、さらに気が重くなったのを覚えています。
ありがたい気持ちは本当にあるのです。でもそれと同時に、体調が悪いときには「シンプルでいいからすぐ食べられるもの、例えばお茶漬けとかでいいから」とちゃんとお願いすべきだったと後悔しました。
この経験から体調が悪いときこそ、具体的にリクエストする大切さを痛感しました。きっと夫は、やさしさから私を元気づけようと張り切って作ろうとしてくれたのだと思います。その頑張りには本当に感謝しています。
でも、当時の私に必要だったのは、手の込んだ料理よりも、すぐに食べられる簡単で消化の良いものでした。それ以来、とくに妊娠中は「お惣菜の唐揚げが2個だけ食べたい」「具はネギだけのうどん」など、なるべく具体的に伝えるように心がけました。すると夫も、その後は「今日は何なら食べられそう?」と先に聞いてくれるように。
言葉足らずですれ違ってしまうよりも、きちんと伝えて「ありがとう、助かった!」と心から感謝を伝えられる方が、お互いにとってずっと幸せだと気づかされた出来事です。
著者:吉岡明里/40代女性/結婚7年目の専業主婦で、小学2年生の息子を育てています。日々の家事や育児に奮闘しながらも、家族との時間を大切にしています。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年8月)
※生成AI画像を使用しています
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