守ってあげたい赤ちゃん肌

「赤ちゃんのようなプルプル肌」というキャッチコピーを化粧品でよく見かけますが、夏にはあせも、おむつかぶれ、冬にはカサカサ乾燥肌やアトピー性皮膚炎など、ママの想像以上に子どもの肌は敏感で、思った以上にトラブルが多いものです。どうしたらきれいな肌を保ってあげられるか、ママにできるお手入れ法あれこれをご紹介します。

 

濱崎せり先生
●東京都目黒区鷹番・世田谷区下馬 西條クリニック皮膚科医師。 
●国立小児病院(現国立成育医療センター)で 小児皮膚を専門に診察に携わり、
 2003年より現職。 ご自身も小学生の1児のママでもあります。

 

 

基本編 大人の肌とどう違う?

こどもの皮膚は薄くて敏感、といわれていますが、実際には大人とどのように違い、どんなことに注意をはらうべきなのでしょうか?子どもの皮膚の特性をきちんと理解し、日常生活での正しいケアの基礎知識として役立てましょう。

 

 

皮膚は、人間を構成する臓器の1つであり、面積が最も大きく、体の表面を覆っているため外界と接しているのが大きな特徴です。皮膚は、表皮(ひょうひ・表面)と真皮(しんぴ・中側)そして皮下組織から成っており、表皮の最外層に角層という部分がありますが、実はこの角層が皮膚機能の中でも特に重要な役割をしています。具体的には、

(1) 外界からの微生物などが体内に侵入しないように防御する=バリアー機能
(2) 水分を保持する
働きがあります。この『水分保持機能』と『バリア機能』能力が未熟であるため、大人に比べて大変乾燥しており、外からの刺激を受けやすくなっています。

 

 

➡子どもの肌はママの肌より乾燥している

大人の皮膚は、女性でも男性ホルモンの影響で、毛穴の側の皮脂腺(ひしせん)というところから脂(あぶら)が出て、角質の外をおおう皮脂膜を作り、外界からの刺激や進入物を防御しています。
ところが子どもの場合、男性ホルモンがまだ分泌されないため、この皮脂膜が作られません。角層の機能が未熟なことに加えて、皮脂膜もないため、水分が角層から蒸散しやすく、子どものお肌は、大変乾燥しています。実際、乳児期~10歳くらいまでは、一生の間で最もお肌が乾燥している時期、といえます。一般的に、子どもは“すべすべのお肌”というイメージを持たれていますが、実はその反対なのですね。ママはご自分のお顔を保湿する前に、ぜひお子さんのお肌も保湿してあげてください。
ただし、子どもの時代では例外的に、生後2~3か月までの赤ちゃんは、お母さんのおなかの中にいた時の影響で、男の子も女の子も自分で男性ホルモンを分泌しており、皮脂の分泌がとても活発。おでこや頭、眉毛にカサカサしたフケのようなものができたり、黄色いかさぶたができる『脂漏性湿疹』ができるのはそのためです。

 

 

➡皮膚が薄くて刺激に弱い

みなさん、皮膚の厚さはどの位だと思われますか?大人で2~3mmですが、子どもはその2分の1~3分の1の薄さだと言われています。ですから、こすられるような物理的な刺激に弱く、とても傷つきやすいのです。オムツかぶれになりやすいのも納得できますね。

 

 

 

2015/07/02


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