生まれてから1歳6カ月までの体の成長と運動発達の目安です。あくまで目安なので、比べすぎないようにしましょう。気になることがあるときには、検診のときに聞いたり、かかりつけの医師に相談しましょう。
生後0〜3カ月
体
生まれたとき身長約46〜52cm、体重約2500〜3500gだった赤ちゃんは、生後3カ月になると体重が約2倍に、身長も12〜13cmほど伸びます。だんだん丸みを帯びた体型になってきます。
運動発達
手足をバタバタ動かしたり、曲げたり伸ばしたりします。顔を左右に動かすようになり、うつぶせにすると、頭を持ち上げようとする赤ちゃんも。
手と指の発達
手に指を近づけるとぎゅっと握る把握反射と呼ばれるものをします。
生後4〜6カ月
体
乳児期の中でいちばんぽっちゃりとした体型になります。このころから体重の増え方はゆっくりに。頭を支える筋肉が発達し、首がすわります。舌の動きとあごの動きが連動し始め、いろいろなものを口に入れることで、物の確認をしようとします。
運動発達
うつぶせで頭を持ち上げられるようになり、うつぶせのまま遊べるようになります。寝返りをする子も出てきます。
手と指の発達
目の前にあるものに興味を示し、手を出して取ろうとします。軽いものや持ちやすいものなら手で持てるようになります。胸の前で両手のひらを合わせたりもします。
生後7〜9カ月
体
体重の増え方より、身長の伸びが著しくなります。だんだんとスリムな体型なってきます。下の前歯が生え始める子も。
運動発達
おすわりが安定してきます。おなかを持ち上げて両手、両膝を床につけたはいはいをする子もいます。
手と指の発達
太鼓を叩くことができるようになります。ガーゼなど軽いものが顔にかかると、自分でつかんで取ることもできるようになります。
生後10カ月〜1歳
体
体重と身長の増加は緩やかに。上の前歯も生え始め、前歯が生えそろう子もいます。
運動発達
はいはいが上達し、つかまり立ちや伝い歩き、たっちをする子もいます。中にははいはいをせずに、つかまり立ちや伝い歩きを始める子もいます。また、立つことに興味がなくはいはいばかりする子もいます。
手と指の発達
おもちゃの車を走らせる、なぐり書きをする、両手に持った積み木をうち合わせることができるようになります。シールをはがしたりなど器用なこともできるように。
1歳〜1歳6カ月
体
1才をすぎると身長と体重の増加はより緩やかになります。体に筋力がついてきて締まった幼児体型に。上下4本前歯が生えそろいます。
運動発達
ほとんどの子が歩けるようになります。小走りができるようになる子も。大人と一緒なら公園でブランコや滑り台も楽しむことができます。
手と指の発達
ボタンを押す、積み木を積むなどができるようになります。クレヨンで線を描いたり、大きめのボールを転がすこともできます。

監修者
医師 小枝 達也 先生
小児科 | 国立研究開発法人国立成育医療研究センターこころの診療部長
鳥取大学医学部脳神経小児科入局。小児神経科、小児科、新生児医療、神経内科、障害児医療の研修を積み、オランダ政府奨学生としてアムステルダムライ大学小児科へ留学。その後、鳥取大学医学部講師、助教授を経て、鳥取大学教育学部教授に就任。その後、鳥取大学地域学部教授、鳥取大学附属小学校長(併任)、鳥取大学地域学部附属子どもの発達・学習研究センター長(併任)を歴任し、平成27年3月鳥取大学退職。平成27年4月より国立研究開発法人国立成育医療研究センターこころの診療部長に就任。平成29年4月より副院長併任。
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