2023年 今年生まれた赤ちゃんの名づけエピソード:た行(女の子)
- 【目次】
- ・「ち」ではじまる名前
- ・「つ」ではじまる名前
「ち」ではじまる名前
千愛(ちあい)ちゃん
「自由を求め愛に生きる」そんな人間に育ってほしい。この子を妊娠したとき、最初に思ったことです。女の子とわかったとき、その思いはますます強くなりました。表現の自由や民主主義は最初からあったわけではなく、先人たちの血のにじむような努力によって獲得してきた財産です。世界では、いまなお弾圧が繰り返され、投獄されている女性も少なくありません。毎年、ノーベル平和賞が発表されるたびに、人権向上のため命がけで奮闘している人たちの姿に触れ、心が震えています。結婚して10年子どもができず、千日におよぶ不妊治療を経て、この子「千愛(チアイ)」を授かりました。何度もあきらめかけましたが、最愛の夫との子どもを育てたい、その一心で不妊治療を続けてきました。夫は千日間禁酒し、千日間欠かさずお宮参りを続けました。私たちにとっては千日間の苦行、千日行の果てに生まれてきた大切な宝物です。「親ガチャ」という言葉があります。親や家庭環境の良し悪しで人生が大きく左右されるにもかかわらず、生まれてくる子どもは親を選べない。どんな親の元に生まれてくるかは運任せで、スマホゲームのガチャになぞらえた言葉です。寒々しい言葉に、重い気持ちになります。わが家は共働きで、金持ちではありません。もしかすると「親ガチャ」では失敗なのかもしれません。でも、自分の人生は自分で切り拓いてほしい。「自由を求め愛に生きる」とは、人としてどう生きるかの根本的な考え方です。何ものにも捉われない自由な心で人を愛す。国籍も、言葉も、肌の色も、宗教も、主義主張も、性別も、容姿も、貧富も、出自も、まったく関係ありません。違いを認め、愛をもって人と接し、人を信じる。そして、自分を信じ、夢を信じる。そうすれば、必ず人生は拓けるはずです。千愛の千には、多くの、たくさんのという意味があります。たくさんの人と出逢い、たくさんの人を愛し、たくさんの愛を与え、たくさん愛を受け取る。そんな願いをこめました。世界は分断され、政情不安で争いが絶えません。人生はアンフェアで、理不尽が付き物です。生きづらい世の中だからこそ、自由を求め愛に生きることが大切です。私が夫と出逢ったように、最愛の人とめぐり逢えますように。千愛がチカラいっぱい生きていくことを、私はずっと応援していきます。(岸壁のママさん)
紬希(つむぎ)ちゃん
大好きなおじいちゃんが亡くなった日に、今まで不在だった燕が玄関に帰ってきて、赤ちゃんが3匹産まれました。なかなか子どもができず、コロナも流行っていて気持ちの落ち込みもあったなか、その後、妊娠が分かり無事に出産。何かが繋いでくれた縁だと思いました。コツコツとした努力の意味を持つ「紬」に、これから生まれてくる子が、諦めずに希望をもって、楽しく生きてほしいという意味を込めて名づけました。(MIEさん)
つむぎ(つむぎ)ちゃん
愛犬と入れ違いで生まれてきた娘。数日前の検診で、「お産はまだ先です」と言われたばかりでしたが、6/4午前9時ごろに「破水かな?」と疑うような症状があり、産院へ向かいました。検査で破水と診断されたため、そのまま入院になりました。検査中に親から電話が入っていたのですが、出れなかったので折り返すと、実家のラブラドールのルナが亡くなったとの連絡でした。幼いときから17年間、一緒に過ごした犬だったのでとてもショックでしたが、そのタイミングにも驚きました。入院中だったので、あまり詳しい話は聞くことができずに電話を切りました。入院した日の夕方、急遽私の血圧が上がり、緊急帝王切開になる可能性があることを助産師の方から伝えられました。一晩血圧を下げる点滴をしたものの、状況が思わしくなく、6/5 午前9ときに医師から、破水後24時間経過していることもあり、帝王切開の実施を伝えられました。夫に連絡した後、母に電話をすると「ちょうど今ルナちゃんの火葬が終わったところなのよ」と涙声の母は手術の報告に驚いた様子でした。その後10時45分に娘が誕生しました。これまで健診では、血圧は全く異常がなく、突然のことに驚きとショックを隠せませんでした。また初産なので6/13の予定日より遅くなるだろうと予想していましたが、1週間ほど早く誕生することとなりました。実家が離れているため、産後は母が手伝いに来てくれる予定でしたが、亡くなった犬は介護が必要な状況で、母は手伝いに行けるか心配していたそうです。「1カ月前はまだ元気で、赤ちゃんにも会わせられると思っていたのに。ルナはやさしい子だから私が悩んでいることが伝わっちゃったのね」と母がいうと、父は「きっとルナとこの子が話し合って、みんながあまり悲しまないように早く生まれてくることになったんだね」と。それにしてもこんな偶然ってあるのかなと、家族みんなで驚いた不思議なでき事でした。夫がルナちゃんのこともあって、「これからもいろんな人のいろんな思いを紡いでいってほしいから、名前はツムギはどうかな?」と提案してくれました。私もその考えに賛同し、自分らしい人生を紡いでいってほしいという思いと、私自身学生時代にカイコの研究をしていて、絹織物の紬がぴったりな初夏生まれだったこともあり、つむぎと名づけることにしました。ひらがなにした理由は、名前を見た人がそれぞれの解釈をしてくれたらうれしいなと思ったためです。(まりんどさん)
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