妊婦も焼肉を食べて大丈夫?食べる際の注意点と陣痛のジンクスについて

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焼肉

 

焼肉は、お祝いのときやうれしいことがあった日など、特別な日に食べるという方もいるのではないでしょうか。臨月に焼肉を食べると陣痛が起こるというジンクスもありますが、焼肉を食べるときには、いくつか注意しておきたいポイントがあります。ここでは、妊婦が焼肉を食べるときの注意点や陣痛のジンクスについてご紹介します。

 

 

妊婦も焼肉を食べていいの?

結論から言うと、妊娠中に焼肉を食べても問題ありません。しかし、焼肉に限らず、妊娠中は免疫力が低下することもあり、食中毒や感染症に注意が必要です。

 

食中毒は、カンピロバクター、O157などの腸管出血性大腸菌、サルモネラ菌、腸炎ビブリオ、黄色ブドウ球菌など、さまざまな細菌が原因となって起こります。食中毒になると、腹痛や嘔吐、下痢、発熱などの症状が出ます。これらの菌がおなかの中の赤ちゃんに直接的な影響を及ぼすことはありませんが、頻回の嘔吐により腹圧がかかり、おなかが張ってしまう可能性もあります。

 

妊娠中に注意が必要な食べ物による感染症には、リステリア菌感染症とトキソプラズマ感染症があります。

 

●リステリア菌感染症

リステリア菌感染症は重症化することはまれですが、妊婦さんは注意が必要で、流・早産産や子宮内胎児死亡の原因にもなります。リステリア菌は胎盤や産道を介して赤ちゃんに感染するすることがあり、赤ちゃんに感染すると敗血症や髄膜炎を発症する恐れがあります。感染源となる食物には、乳製品、食肉加工品、生野菜など、加熱せずにそのまま食べる食品とされています。

 

●トキソプラズマ感染症

トキソプラズマ感染症は、母体が妊娠中にはじめてトキソプラズマに感染することで、流・早産や赤ちゃんに水頭症、頭蓋内石灰化、網脈絡膜炎、精神発達遅滞などを発症するおそれのある感染症です。猫の糞や土壌との接触、未加工や生の肉を食べることによって感染のリスクが高まります。

 

 

食中毒や感染症以外に注意したいのが、ビタミンA(レチノール)の摂りすぎです。ビタミンAは赤ちゃんの皮膚や粘膜をつくるのに必要な栄養素ですが、摂りすぎることで頭痛やめまい、下痢などが起こることがあります。また、妊娠初期のビタミンAの摂りすぎには、おなかの赤ちゃんにも水頭症や口蓋裂などの異常が生じるおそれもあります。ビタミンAを多く含むものに、レバーや鶏のハツ(心臓)があるため、食べる肉の種類にも注意が必要になります。
 

 

妊娠中に焼肉を食べるときの注意点

●焼き方
食中毒や感染症を防ぐためには、レア肉は避け、肉をしっかり焼く必要があります。また、時間制の食べ放題コースの場合、短時間でより多くの肉を食べようとしてしまい、加熱が不純分な肉を食べてしまう可能性があります。慌てて焼かず、1枚ずつじっくりと火を通しましょう。

 

また、お肉を皿から取る箸(トング)と、網から取り皿や口に持っていく箸(トング)は必ず使い分けるようにしましょう。網の上の肉をひっくり返すときも注意が必要です。トングを一度網で加熱してから肉を裏返すようにしましょう。

 


●カロリー
私たちがふだん必要とするエネルギー量(カロリー)は、生活強度や年齢によって異なります。妊娠するとおなかの中の赤ちゃんにも栄養を届けなければいけなくなるため、必要なエネルギー量が増えますが、妊娠の時期によってそれも異なります。また、妊娠中の適切な体重増加量も人によってそれぞれなので、今、自分がどのくらいのカロリーが必要なのか、把握していると安心です。

 

肉の種類によってもカロリーが異なりますので、カロリーが気になる方は赤身系の肉を食べるようにしましょう。肉をよく焼くことで余計な脂が落ちます。しっかり火を通すようにしましょう。また、焼肉のたれではなく、レモンでさっぱりといただくのもカロリーダウンにつながります。

 

 

●キムチなどのサイドメニューは?
キムチなど刺激があるものは、妊娠する前からも問題なく食べているようなら妊娠中も問題ありません。ただし、舌がヒリヒリするような辛すぎる食べ物は内臓への刺激が強いため、胃もたれや胃炎の原因になり、下痢などの症状を引き起こすことがあります。一度にたくさんの量を食べることは避け、適量にしましょう。

 

また、味付けの濃いメニューは塩分が多く含まれているものもあります。すると主食であるご飯なども一緒に食べ過ぎることにもつながります。また、塩分の摂り過ぎは、むくみや妊娠高血圧症候群を引き起こす原因にもなりますので、辛さと塩分を確認してから食べるようにしましょう。
 

 

臨月に焼肉を食べると陣痛がくるって本当?

臨月に焼肉を食べると陣痛が起こるというジンクスがあります。焼肉のほかにも、オロナミンCを飲む、カレーを食べるなど食べ物にまつわるジンクスがありますが、これらにはまったく医学的根拠はありません。

 

早く陣痛が起きてほしいからと言って、飲みすぎや食べすぎは禁物です。母子ともに健康状態が悪化することに繋がるので、バランスのとれた食事や適度な運動を心がけましょう。
 

 

 

まとめ

妊婦が焼肉を食べても問題ありませんが、食中毒や感染症に注意しましょう。レア肉は食べず、しっかりと焼くことが大切です。

焼肉を食べることのほかにも陣痛のジンクスはありますが、医学的根拠はありません。いずれも食べすぎや飲みすぎを避けて、陣痛が来る日をリラックスして過ごしてくださいね。

 


監修者:助産師 REIKO

医療短期大学専攻科卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。

 

 

 

2018/03/07


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