【不妊治療の体験談】治療をやめてしまったケース
低温期には34度台に下がってしまう体温を、まず最低でも35度台を目標に漢方や食事、運動などで体温を高め、その後タイミングや腹腔鏡検査などおこないました。しかし、これといった原因が見つからず、1回の排卵誘発剤の注射の影響で卵巣がこぶし大に腫れてしまったことや、精神的にいつまでやればいいの? という思いもあり、不妊治療をやめてしまいました。不妊治療専門の病院でも妊婦さんと接する機会がまったくないわけではないですよね。子連れの方もいらっしゃるし。失敗したあとはやっぱり落ち込むわけで、治療を中断してしまいました。
inori さん
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一人目を出産して一年半、なかなか来なかった生理が再開しました。しかし、不定期になってしまったこともあり、ある総合病院の産婦人科に行きました。すると、「不妊傾向ですね。脳下垂体からホルモンが分泌されていないようです。ご希望があれば治療しますか?」と言われました。思いがけなくホルモン剤を飲むことになり、体調も優れない日々が続きました。結局、あまりにも体調が悪かったので、よくないとは思いつつ、病院に行くのをやめました。すると、数カ月したころ、薬も飲んでいないのに妊娠検査が陽性に。
そして、友人から紹介された個人の産婦人科に行ったところ、妊娠していました。結局、その子はうまく成長せず、心音を聞くことができないまま手術をして流産となりましたが、手術のあと先生からこう言われました。「あなたは妊娠できない体ではないし、こうやって妊娠したんだから不妊じゃない。自信を持ちなさい。このことを知らせるためにこの子はあなたのおなかに降りてきたんだよ。残念な結果になったけど、立派な子だったんだよ」と……。
このとき思いました。本当に信頼できる病院、医師を選んでから通院することが大事だと。不妊治療って女性の心も体もとても疲れます。一つひとつに一喜一憂します。だから、ぜひ、これから妊娠を考える方々にはいろいろなことを調べてからされることをおすすめします。
みほやま さん