どうしていじわるする心は生まれるの?
4歳4カ月の娘は、来年4月から近所の市立幼稚園に2年間通う予定です。娘は明るく社交的で、すぐ人と打ち解けられる性格です。一方、親の私は人見知りが強いタイプです。仲良くなれば何でも話せるのですが、打ち解けるまでとても時間がかかります。限られた人と狭く深い付き合いを求めるので、友だちがとても少ないです。広く浅い付き合いがどうしてもできないため、近所にママ友もいません。娘にもいつも遊ぶ友だちができなくてかわいそうなのですが、「幼稚園に行ってからでも遅くはない」「幼稚園で仲良くなった子の親と話せばいい」と思ってきました。そのため、私も娘も遊ぶ人といえば、私の友だちとその子ども(遠いのでたまにしか遊べません)、公園でたまたま会った子どもでした(その場限りが多いです)。もう1つ避けてきた理由は、娘は自分を抑えてでも他人に譲る(でも気が弱いわけではなく、嫌なことは嫌と言えます)性格なのですが、他の子と遊ぶことで、いじわるな心や仲間はずれにする心が生まれるのではないかと心配でならないからです。たとえば、3歳上の従兄がいるのですが、その子は娘にしょっちゅういじわるをし、仲間はずれにするので、娘はシュンとなり、時には泣いたりします。それを見るととてもかわいそうで、私は娘がいじめられないようにいつも隠まっている状態です。娘もそのときは不満に思って「やめて」などと言いますが、すぐにまた一緒に遊ぼうとします。一度、私が「なんでいじわるするの? やめて」と言ってみたら、しばらくだまっていましたが、ほとぼりが冷めればまた繰り返します。私も子どものころ、いじわるや仲間はずれをされた経験があり、いじわるをする子はどこにでもいるんだという思いがあって、子ども同士の集まる場所は避けてしまいます。親同士の仲が良ければまだいいのですが、あまり知らない子にいじわるされ、トラブルになるのが怖いのです。どうして、“いじわるをする”心は生まれてしまうのでしょうか? 生まれたときはみんな心がきれいなのに、とても不思議で悲しいことだと思います。娘はこの先、楽しいことも嫌なこともたくさん経験し、だからこそ強い人間に、人の気持ちがわかる人間になれるのだとは思います。とはいえ、自分が悪くないのに悪いことをされるのは、正直なところ、できるだけ避けたいです。そして、“きれいな心”のまま成長していってほしいです。幼稚園生活が始まったら、どうなるか心配です。こんなことを思う親は甘いのでしょうか?
来春から幼稚園生活が始まるため、わが子がいじわるされたらと思うと心配でたまらないようですね。“いじわる”という言葉は、とかく良い意味では使われないものですが、子どもは成長するにつれて、他人から自分を守らなければならないことがあり、それが他人には“いじわる”に見えることもあります。あなたは、娘の3歳上の従兄が娘さんにいじわるをしているとおっしゃっていますが、年長者としてのプライドを守りたいという気持ちから、年下の子にちょっとクールに接したり、また単に遊んでいるだけの場合もあるのではないでしょうか。娘さんは、嫌なときには「やめて!」とはっきり言えているようですね。そういうとき、すぐに「自分の気持ちをはっきり言えて、お母さんは安心よ」と言ってあげると、娘さんは自分に自信を持つことができます。娘さんはすぐに人に打ち解けられる性格であり、そこをお母さん自身も評価していますね。子どもの人生は子ども自身が作り上げます。心配しなくても大丈夫です。安心して見守ってあげましょう。