子どもを呼び捨てで呼ぶことに抵抗があります
娘の保育園では、子どものことを呼び捨てにする先生がたくさんいます。それが子どもたちにも影響しているのか、子ども同士も、お互いのことを呼び捨てで呼び合っています。時には、先生のことをニックネームで呼んでいることもあります。私は、「相手に敬意を表して、敬称をつけるように」と教えられてきました。その考え方に共感していますし、子どもにも「○○ちゃん、○○くん、○○先生と呼びなさい」と教えています。でも、娘は「先生も呼び捨てにしているよ」と言いますし、他のママからは「そんなの古いんじゃない?」と言われました。たしかに、世界的に見ればファーストネームで呼び合うことは当たり前ですし、敬称にこだわるのは時代遅れなのかとも思います。ただ日本では、社会に出れば相手に敬称をつけることは当然です。小さいころから、そうした習慣を持っておいたほうがいいと思うのですが、このような考え方は古いのでしょうか?
名前の呼び捨てが古いかどうかは、難しい問題ですね。保育士の先生方は、子どもたち1人ひとりが保育園の一員になり、家庭と同じように自由で緊張することもなく、無事に1日を過ごしてほしいと日々願っているのだと思います。そういう気持ちから、「~君」「~ちゃん」と呼ばずに「~!」と呼び捨てをし、先生をニックネームで呼ぶことも許しているのでしょう。つまり、先生方は敬意を表することより、お互いへの親近感を覚えさせているのではないでしょうか? 保育園は子どもを乳児から受け入れる場であるため、自然に仲間以上、師弟以上の関係が生じるのだと思います。小学校に入れば、先生はすべての生徒に「~さん」と呼ばせ、自分にも「~先生」と呼ばせます。上級生もみなそのように呼ぶので、「~さん」「~先生」が当たり前になります。中には、あだ名で呼ばせる先生もいますが、その場合にも「先生」の敬称をつけさせているものです。幼児の間は、子どもが選んだ呼びやすい名前を使っていいと思います。学齢期になれば、改まった呼び方しかできなくなるのですから。