大泉門が閉じており、おでこの真ん中に線があります
生後5カ月の子のおでこの真ん中に、線があります。正面から見るとわかりづらいですが、上や下から覗き込むと、骨がボコッとしているのがわかります。先日受診したところ、「大泉門が閉じている」と言われました。これは「頭蓋骨融合早期融合症」なのでしょうか? 今後は、どのように経過を見ていけばいいでしょうか?
ご質問の内容から、「頭蓋骨縫合早期癒合症」であると思われます。頭蓋骨は何枚かの骨で構成されており、その骨と骨のつなぎ目を「縫合線」と呼びます。乳児期に脳が急速に発育する間は、この縫合は閉じません。「頭蓋骨縫合早期癒合症」は、何かの原因で、この縫合が通常よりも早い時期に癒合してしまう病気です。ご質問のお子さんは、おでこの真ん中に線があるとのことですので、「前頭縫合早期癒合」だと考えられます。この病気の原因は、不明なことが多いです。症状には、頭蓋の変形、そして、脳の発育が抑制を受けることによる発達の遅れがありますが、必ずしも全員に発達の遅れが生じるわけではありません。今後は、頭蓋の変形と脳の発達の経過を診ていき、頭蓋骨の手術を受けることになるでしょう。子どもの発達を診察する小児科、頭蓋骨の変形を診察する脳外科と形成外科医の連携がうまくとれている病院で、経過を診ていただくことをおすすめします。
※質問に対する答えはあくまでも「参考意見」としてお読みください。個人によって症状や対策は異なります。また、詳しくは診察してみないと判断できない場合もあります。
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