炊飯器をひっくり返し、大やけどをしました
生後7カ月の娘は、歩行器で台所に入り、使用中の炊飯器をひっくり返してしまいました。そして、左手とおなかと太ももにやけどを負いました。特に左手の小指のやけどがひどく、指の側面全体に水疱ができてしまいました。病院へ行くと、「手の内側のやけどは、指の皮膚同士がくっついて硬縮してしまう可能性があり、この小指も曲がった状態になるかもしれない。でも、水疱が少し側面に近いので硬縮しない場合もある」と言われ、とても衝撃を受けました。子どものやけどは重症化しやすいのだと、初めて気付かされました。そして今朝、手の甲全体の皮膚がむけてしまいました。病院に行くのは来週のため、消毒をしてガーゼをあて、様子を見ています。手が硬縮し、やけどのあとが残る可能性があるのでしょうか? とても心配しています。
小児科医は重症のやけどの専門家ではなく、また実際に症状を拝見していないので、お子さんのやけどの跡や硬縮の可能性については、申し上げられません。ここでは、乳幼児のやけどと事故についての一般的なお話をします。乳幼児のやけどの原因として、炊飯器が原因になることは多いものです。ご質問の赤ちゃんは、手を伸ばして炊飯器をひっくり返してしまったのでしょうね。触れられて困る物は、最低1m以上の高さのところに置くようにしましょう。また、電化製品のコードを引っ張ったり、足が引っ掛からないように配慮してください。アイロンなども、似たような事故を起こす原因になりますので注意しましょう。やけどをした場合には、冷水、水道水で十分冷やします。わずかに赤くなっている程度であれば、家庭で様子を見ても大丈夫でしょう。水疱ができていたり、やけどの範囲が広い場合には、医療機関を受診しましょう。また、歩行器は赤ちゃんが勝手にあちこちに移動してしまうので、階段から転落したり、玄関のたたきに落ちるなどの事故につながりやすく、使用はおすすめできません。