子宮頸部高度異形成の疑いがあります

子宮頸がんの発生率は、2,000～2,500妊娠に1例で、頻度としては低いです。妊娠中の上皮内がん（0期のがん）は、0.13％です。細胞診や組織診で、確定診断をつけることが大事です。子宮頸がんは、異型上皮軽度→中等度→高度→上皮内がん→微小浸潤がん→浸潤がんという順に進行します。軽度～高度異形成は経過観察をしていけばよいのですが、上皮内がん～微小浸潤がんの疑いがあるときは、円錐切除と言って子宮の入り口を円錐状に切り取る手術をします。この手術後は子宮頸部が短くなるために、早産リスクが生じます。そのため、子宮頸部を縫縮する手術が必要なこともあります。また、浸潤がんなどの場合には、大量出血を起こす可能性もあります。いずれにしても、早期がんの場合は、妊娠に影響を及ぼすこともありませんし、がんを進展させることもありません。