妊娠中の職場の人間関係に悩んでいます
妊娠4カ月の妊婦です。フルタイム勤務で働いています。仕事中におなかの張りや痛みが続いたので、仕事を軽減するよう書いていただいた診断書を会社に提出しました。しかし、同じ部署の女性陣に「仕事をしたくないんでしょ」とか「赤ちゃんに対して心配性じゃない?」などと言われ、無視されています。今は休暇をとって休んでいますが、仕事に復帰したときに精神的に耐えられるか心配です。このように、妊娠中の体調を理解してくれない人たちにどう接していけばよいのでしょうか? 赤ちゃんのために無理はできないので、復帰したときに仕事の量は減らしてもらうつもりではいるのですが、これから先の職場の人間関係が心配です。
あなたが悩んでいることに対して、3つのアドバイスをいたしますので、参考になさってください。
1)妊娠中の女性に対し、職場でいつまでも無視されたり、不愉快で悲しい思いをさせられている場合、人権問題に詳しい専門家等に直接アドバイスをもらうのが有効です。たとえば、会社内に人権組合のような組織が設けられていればそこで相談したり、または各種弁護士会でも人権問題に関する無料相談をおこなっている所がありますので、電話で相談してみるといいでしょう。
2)妊娠5カ月ごろからは安定期に入るため、あなたの体も少しラクになっていくでしょう。復帰したときには、仲間に対して仕事に穴を開けてしまったことを詫びると共に、感謝の気持を表すことが必要です。同じチームの仲間にとって、妊娠中の女性から「理解されて当然」「協力するのが当たり前」という態度を受けるのは不愉快なものです。まして、妊娠したくても子どもができない人や子どもが嫌いな人もいるでしょう。「自分が逆の立場だったら、どう感じるか?」と考えたり、感じ取ろうとする習慣をつけましょう。このように“相手の立場に立って考える感性”は、今後の子育てにおいてもたくさん要求されるようになるでしょう。
3)出産後は、子どもへのかわいさで幸せいっぱいになるのと同時に、仕事と育児の両立にも奮闘しなければなりません。したがって、ご主人の理解と協力がなければ、自分ひとりが追い詰められて、子どもを見守り、育てる余裕をなくしてしまうでしょう。もう一度、共働きで子どもを産み育てることへの覚悟について、ご主人としっかり話し合ってください。これからは、我慢や忍耐を強いられることがもっと増えていくでしょうが、それを乗り越えていくのが“大人”であり、“お母さん”なのですから。