Amazonが提供する子ども向けサブスクリプションサービス、Amazon Kids+。
子ども向けの書籍、ビデオ、ゲームや知育系アプリなど数千点ものコンテンツが使い放題で、対象年齢も3歳~12歳と比較的広いため、多くの方に利用されている人気のサービスです。
しかし、残念ながらAmazon Kids+には、一部利用できない端末があります。また、端末によって利用できるコンテンツも異なります。
この記事では、Amazon Kids+の対応端末、そして端末ごとの利用可能コンテンツをまとめていきますので、利用を検討している方はぜひ参考にしてください。
Amazon Kids+とは?
Amazon Kids+は「20,000点超」の児童書・動画・ゲーム・Alexa Skillを月額で使い放題にできるサブスクです。
2020年の名称変更(FreeTime Unlimited→Kids+)以降も機能拡充が続き、2024年はFire TV/Echo Showに対応、2025年3月にはiOS・汎用Androidアプリの提供を終了しAmazonデバイス集中型サービスへ舵を切りました。これに伴い、新作タイトルの配信ペースが月平均400本へ加速し、英語・スペイン語ほか多言語絵本も順次追加されています。―主なアップデート年表―
- 2020/9 サービス名変更+学習アプリ強化
- 2024/5 Fire TV・Echo Show対応/音声検索追加
- 2025/3 iOS・Android・Chrome OS新規サポート終了
今後は「AIリーディング補助」やペアレンタルダッシュボードの行動分析レポートなど、家庭学習を支援する機能が予定されています。
Amazon Kids+の対応可能端末
2025年5月時点の対応端末は、下記3カテゴリーのみです。
Fire TVシリーズ・Echoシリーズ(Alexa搭載デバイス)
Fireタブレット/Fire キッズモデル
Kindle/Kindle キッズモデル
端末によって利用できるコンテンツが異なる
まずは、下記の端末別対応表をご覧ください。
端末 | アプリ・ゲーム | 本・マンガ・図鑑 | ビデオ | Alexa Skills & Webゲーム |
---|---|---|---|---|
Fireタブレット/Fire キッズモデル | ○ | ○ | ○ | ✕ |
Kindle/Kindle キッズモデル | ✕ | ○ | ✕ | ✕ |
Fire TV/Echo Show ほか | ✕ | ○ | ○ | ○ |
端末によって利用できるコンテンツに違いがあり、例えばKindle/Kindleキッズモデルは、書籍だけが対象コンテンツとなっています。
では、それぞれの端末の特徴について、確認していきましょう。
Fireタブレット/Fireキッズモデル
Fireタブレットの対象コンテンツのひとつ、「アプリ・ゲーム」は、Amazonのアプリストアからダウンロードできるものが対象となります。
その他の子ども向け書籍、ビデオ、学習用アプリなどは無制限で好きなだけ利用可能です。
Fireキッズモデルに関しては、「2年間限定保証」が付いています。子どもが使用するものなので、落としたり水に濡らしたりといったトラブルは付き物。そういった場合にも、無償で交換してもらえます。
Kindle/Kindleキッズモデル
Kindleは、電子書籍専用のタブレット端末です。そのため、利用できるコンテンツも書籍に限られます。読書だけにしっかりと集中させたい方向けと言えるでしょう。
子ども向けのKindleキッズモデルは6歳以上の子どもを対象としており、辞書機能などもあるので、読めない漢字があってもサポートしてくれます。
Fireタブレットキッズモデル同様に、「2年間限定保証」付きです。
Android端末
汎用Android端末からの新規利用は終了
2025年3月10日に Google Play 版 Amazon Kids+ アプリの提供が終了しました。既存ユーザーは当面コンテンツ閲覧が可能ですが、バグ修正や新規タイトルの配信は対象外となります。Android で継続利用したい場合は Amazon Fire タブレットへの乗り換えが必要です。
Chrome OS端末
重要: Chrome OS での Kids+ 利用は Android 版終了の影響を受け、2025年3月10日以降は新規インストール不可となりました。既存端末でも動作保証はありません。
初期セットアップ 4ステップ
- 端末OSを最新版に更新(Fire OS 8.4 以上推奨)
- 保護者用Amazonアカウントでサインイン
- 「子ども用プロフィールを作成」し年齢フィルターを設定
- Kids+を有効化→Fire系はプリイン、Fire TV/Echo Showは「設定▶プロフィールとペアレンタル」からON
ワンポイント
- 端末を複数持つ場合、同一子どもプロフィールを最大2台まで同期可能
- Fire TVで視聴制限をかけると、他端末の動画再生時間も連動制御
Amazon Kids+の料金プランと無料体験
プラン プライム会員 非会員 特徴 月額 480円 980円 いつでも解約可 年額 4,780円 9,480円 2ヶ月分お得 デバイス同梱 0円/12カ月 – Fire/Kindleキッズ購入特典
- 無料体験:最長1カ月(同一アカウント初回限定)
- 自動更新:無料期間終了後は登録プランへ自動移行。更新3日前に通知メールが届く
- キャンペーン:年3回(新学期・プライムデー・年末)に年額40%OFFセール実施傾向
Fire キッズモデルタブレットならAmazon Kids+が1年間無料
Fireキッズモデルタブレットには、タブレットを初めて使用する子どもにも安心して使える機能がたくさん付帯しています。
先ほどご紹介した「2年間限定保証」だけでなく、Amazon Kids+が1年間無料で利用できるという特典も。
スペックに応じて「Fire 7 キッズモデル」「Fire HD8 キッズモデル」「Fire HD10キッズモデル」の3種類から選べますが、実質的に1年間のAmazon Kids+代を含んでの価格ですので、コスパはかなり良いのではないでしょうか。
お子さま専用のタブレットとして、おすすめの一台です。
KindleキッズモデルもAmazon Kids+が1年間無料
Fireタブレット同様、Kindleにも子どもを対象としたKindleキッズモデルがあります。読書時間などの目標を達成するとバッジやメダルがもらえるなど、子どもの読書欲を引き出す工夫もなされている端末です。
そして、Kindleキッズモデルにも「2年間限定保証」と「Amazon Kids+の1年間無料特典」が付帯。専用の保護カバーも付いているため、安心して子どもに持たせることができます。
ゲームやアプリは使わせたくないけれど、子ども向けの書籍に小さい頃から触れさせたいという方は、Kindleキッズモデルを選ぶと良いでしょう。
iOSは使えるの?
iOS端末では現在利用できません
2024年10月にアプリ新規配信が停止され、2025年3月10日付で既存アプリもストアサポートが終了しました。Apple ID に過去ダウンロード履歴がある場合のみ再取得は可能ですが、今後のアップデート保証はありません。今後は Amazon デバイス(Fire/Kindle/Echo/Fire TV)への移行が公式に推奨されています。
Amazon Kids+の解約・退会方法
▼Fireタブレットでの例
- 保護者用プロフィール →「設定」 →「サブスクリプション」
- Amazon Kids+ を選択し「メンバーシップを終了」
- アンケート(任意)→ 確認で完了
スマホ/PCブラウザの場合
- Amazonサイト「アカウントサービス」 →「メンバーシップおよび購読」
- Kids+右端の管理▶キャンセル
- 自動更新停止を選択(即時終了も選択可)
注意点
- 残り期間分の日割り返金なし
- Fire・Kindleキッズ特典の「無料1年」は解約即日で終了
Amazon Kids+の特徴
最後に、Amazon Kids+の4つの特徴を簡単にまとめます。
- 子供向けコンテンツが充実
- ペアレンタルコントロールができる
- 子どもアカウントは4人まで登録可能
- 1ヶ月間の無料体験が可能
子ども向けコンテンツが充実
Amazon Kids+のサブスク対象コンテンツは、3歳から12歳まで向けの学習コンテンツ・ゲーム数千点以上、書籍・コミック・図鑑など20,000冊以上です。
コンテンツの幅が広いうえ数も充実しており、子どもの年齢にあったコンテンツに絞って探せるなど、機能も充実しています。
利用できるコンテンツはすべてAmazon側がチェックをして審査を通過したもののみを掲載しているため、その点でも安心です。
ペアレンタルコントロールができる
Amazon Kids+には、ペアレンタルコントロール機能が備わっています。
ペアレンタルコントロールと機能は、パソコンやタブレットとったデバイスに対し,親が子どもの利用環境を管理、制限をする機能のことです。
Amazon Kids+には、以下のペアレンタルコントロール機能が搭載されています。
- 利用時間の制限
- 年齢範囲の設定
- アクセス制限
- 無断課金を防ぐ
各機能の詳細については、こちらの記事で詳しく解説しています。併せて参考にしてください。

子どものプロフィールは4人まで登録可能
子ども用のプロフィールを4人まで設定することができるため、兄弟の年齢によってプロフィールを分け、利用時間やコンテンツの個別設定が可能です。
お子さま一人ひとりが、自分に合ったコンテンツを楽しむことができます。
1ヶ月間の無料体験が可能
Amazon Kids+には、1ヶ月間の無料体験期間があります。
実際に使ってみないと、どのようなコンテンツがあるのか、子どもが使いこなせるのか、といった部分はなかなか分かりませんよね。
無料期間で実際に試してみて、それから継続を決めても問題ありません。
無料期間が終了すると自動継続となりますので、解約する場合は無料期間内に忘れずに手続きを行ってください。
Amazon Kids+でできること・できないこと
区分 | できること | できないこと | メモ |
---|---|---|---|
学習 | 英・数・プログラミング系アプリ・動画 | 学校教科書の全文閲覧 | 学研・NHK for School 等と連携 |
エンタメ | 絵本読み上げ、ディズニー作品視聴 | YouTube / Netflix 直接視聴 | 保護者が個別許可で追加可 |
機能 | 1日上限タイマー、就寝時刻ロック | 端末横断の共同視聴履歴 | 次期アップデートで対応予定 |
デバイス | Fire TVで音声検索 | iOS・汎用Androidアプリ新規DL | 既存DLは2025/3/10以降サポート外 |
よくある質問(FAQ)
Q1. iPadでKids+アプリが見つからない
A. 2025/3/10以降App Storeから削除。過去DL履歴があれば再取得可ですがサポート対象外です。Q2. 子どもプロフィールは5人目を追加できる?
A. 1アカウント最大4名。5名以上は別AmazonアカウントかFire タブレット追加が必要です。Q3. オフライン視聴の上限は?
A. 端末1台につき動画25本/書籍100冊まで。72時間以内にオンライン認証が必要です。Q4. 家族共有ライブラリにKids+本を移せる?
A. ライセンス仕様上不可。共有したい場合は同一子どもプロフィールを複数端末で同期してください。Q5. 月額と年額は途中変更できる?
A. 可能。変更後は次回更新日に新プランへ切り替わります(差額の返金なし)。
まとめ
Amazon Kids+は2020年9月にサービス名がFreeTime Unlimitedから変更になり、サービス内容もリニューアルされています。
以前はFireタブレットのみ対応だった端末も、Amazon Kids+にリニューアルされたことで、Kindle、Android端末、Chrome OS端末の3種類が追加されました。
また、子ども向けの端末であるFireキッズモデルとKindleキッズモデルには、どちらも2年間の限定保証と1年間 Amazon Kids+が無料になるという特典が付いています。
現在のところiPhoneなどは対応していませんが、今後iOS端末も対応可能になる可能性はあります。
ペアレンタルコントロールを上手に利用して、数千点ものコンテンツを活用してみてはいかがでしょうか。