「子供にどんな映画を見せたら良いのだろう?」
「映画を通じて、子供に何か大切なことを学んでほしい」
このようにお考えの保護者の方も多いのではないでしょうか。映画は、単なる娯楽としてだけでなく、子供たちの感受性や想像力を育み、世界の広さや多様な価値観を教えてくれる素晴らしい教材となり得ます。特に、世界中で愛され続ける洋画の名作には、子供たちの心に深く響くメッセージが込められています。
この記事では、「子供に見せるべき映画 洋画」をテーマに、親子で一緒に楽しめるおすすめの名作をランキング形式で15作品ご紹介します。さらに、特に人気の高いアニメ作品や、子供の年齢や興味に合わせた映画選びのポイントも詳しく解説します。
この記事を読めば、きっとあなたの子供にぴったりの一本が見つかるはずです。週末や長期休みに、家族みんなで映画の世界へ冒険に出かけてみませんか?
絶対子供に見せるべき映画ランキング!名作洋画のおすすめTOP15
世界中には数えきれないほどの映画がありますが、その中でも特に子供たちの成長に良い影響を与え、親子で楽しめる定番の注目作品を厳選しました。心躍る冒険、不思議なファンタジー、そして心温まる感動の物語。子供たちの心に一生残る、珠玉の名作ランキングTOP15をご紹介します。
1位:チャーリーとチョコレート工場
奇想天外なチョコレート工場で繰り広げられる、ユーモアとちょっぴりダークな教訓の物語
ティム・バートン監督の独特な世界観が炸裂する本作は、カラフルで奇妙なお菓子の世界に子供も大人も引き込まれること間違いなし。ただ楽しいだけでなく、物語の中に大切な教訓が散りばめられている点が、子供に見せるべき映画として絶対的におすすめしたい理由です。
どんな映画か(あらすじなど)
貧しいながらも愛情豊かな家庭で育った心優しい少年チャーリー・バケット。彼の家の近くには、世界一有名で謎に包まれたウィリー・ウォンカのチョコレート工場がありました。ある日、ウォンカは5枚だけ生産される「ゴールデン・チケット」をチョコレートに封入し、それを引き当てた子供を工場見学に招待すると発表します。世界中の子供たちがチケット探しに夢中になる中、なんとチャーリーも奇跡的にその一枚を手に入れます。
チャーリーの他に招待されたのは、わがままで食いしん坊の肥満少年、欲しいものは何でも手に入れる大富豪の娘、勝利に異常に固執する少女、そして生意気なテレビゲーム好きの少年。個性豊かな5人の子供たちが足を踏み入れた工場は、チョコレートの滝やキャンディのボート、お菓子を生み出すリスたちなど、夢のような光景が広がる別世界でした。しかし、その甘い世界の裏には、ウォンカが仕掛けた奇想天外でちょっぴり怖い試練が待ち受けていたのです。
子供におすすめの理由
この映画の最大の魅力は、チャーリー以外の4人の子供たちが、自分の欲望やわがままが原因で次々と脱落していく様子を通して、「謙虚さ」「感謝の心」「家族を大切にする気持ち」といった道徳的な教訓を学べる点にあります。それぞれの子供が象徴する「強欲」「傲慢」「自己中心」といった欠点が招く結末を、ファンタジックかつ少しブラックなユーモアで描くことで、子供たちは自然と「何が大切なのか」を考えるきっかけを得られます。
主人公チャーリーの純粋さや、貧しくても家族を思いやる優しさが最終的に報われるストーリーは、子供たちに正直であることの価値を教えてくれます。また、ティム・バートン監督による唯一無二の映像美は、子供たちの想像力を大いに刺激するでしょう。
基本情報 | |
公開年 | 2005年 |
監督 | ティム・バートン |
出演者 | ジョニー・デップ、フレディ・ハイモア |
上映時間 | 115分 |
主な動画配信サービス | Amazonプライム・ビデオ、U-NEXTなど |
2位:E.T.
地球に取り残された宇宙人と少年の、言葉を超えた友情に世界中が涙した不朽の名作
スティーヴン・スピルバーグ監督が贈るこのSFファンタジーは、単なる宇宙人との遭遇物語ではありません。子供時代の純粋な心、未知なるものへの好奇心、そして何よりも大切な「友情」の形を描き、公開から数十年経った今でも色褪せることのない感動を与えてくれます。
どんな映画か(あらすじなど)
アメリカのとある森に、宇宙船が着陸し、地球の植物を採取していました。しかし、人間の追跡者に気づき、慌てて離陸する際、一人の異星人(E.T.)が取り残されてしまいます。孤独と恐怖に怯えるE.T.が出会ったのは、10歳の少年エリオット。最初は驚き怖がるエリオットでしたが、E.T.が自分と同じように寂しさを抱えていることに気づき、自分の部屋にかくまうことを決意します。
兄と妹を巻き込み、大人たちに秘密でE.T.との交流を始めたエリオット。言葉は通じなくても、心と心で繋がり、二人の間には固い友情が芽生えていきます。しかし、地球の環境に適応できないE.T.は次第に弱っていき、同時に政府の科学者たちの手がすぐそこに迫っていました。エリオットと仲間たちは、E.T.を故郷の星に返すため、勇気を振り絞って壮大な冒険を繰り広げます。
子供におすすめの理由
『E.T.』が教えてくれるのは、「見た目や出自の違いを超えて、相手を思いやり、理解しようとする心の大切さ」です。エリオットは、大人たちがE.T.を「研究対象」としてしか見ないのに対し、一人の「友達」として接します。この純粋な視点は、子供たちに多様性を受け入れる心を育むきっかけとなるでしょう。
また、自転車が月を横切るあまりにも有名なシーンは、子供たちの冒険心とイマジネーションをかき立てます。友情のために必死に行動するエリオットたちの姿は、友達を大切に思う気持ちや、困難に立ち向かう勇気を教えてくれます。親子の絆や兄弟愛も丁寧に描かれており、家族で見るのに最適な感動作品です。
基本情報 | |
公開年 | 1982年 |
監督 | スティーヴン・スピルバーグ |
出演者 | ヘンリー・トーマス、ドリュー・バリモア |
上映時間 | 115分 |
主な動画配信サービス | U-NEXT、Huluなど |
3位:グーニーズ
少年たちの、手に汗握る大冒険!伝説の海賊船と財宝を探す冒険活劇の金字塔
「子供の頃、この映画を見て冒険に憧れた」という大人も多いのではないでしょうか。『グーニーズ』は、友情、勇気、そして決して諦めない心を描いた、80年代を代表する傑作アドベンチャー映画です。ハラハラドキドキの展開は、今の子供たちも夢中にさせるパワーを持っています。
どんな映画か(あらすじなど)
アメリカ・オレゴン州の港町アストリア。開発による立ち退きを迫られ、家を失う危機に瀕していた少年マイキー。彼と兄、そして仲良しの仲間たち「グーニーズ」は、屋根裏部屋で伝説の海賊“片目のウィリー”が隠したとされる宝の地図を発見します。これが本物だと信じたグーニーズは、家を守るための唯一の希望として、宝探しに出かけることを決意します。
地図が示す場所は、地元で悪事を働くギャング一家「フラテッリ一家」のアジトの地下でした。彼らの目を盗んで地下洞窟へと侵入したグーニーズを待ち受けていたのは、数々の危険な罠や謎解き、そして白骨が転がる不気味な通路。果たして、グーニーズはフラテッリ一家の追跡をかわし、無事に財宝を見つけ出すことができるのでしょうか?
子供におすすめの理由
この映画の最大の魅力は、何と言っても「仲間と協力して困難を乗り越えることの素晴らしさ」を体感できる点です。喘息持ちで気弱なマイキー、お調子者のマウス、食いしん坊のチャンク、発明好きのデータなど、それぞれコンプレックスや特技を持った少年たちが、自分の個性を活かし、力を合わせることで絶体絶命のピンチを切り抜けていきます。
その姿は、子供たちに「友情の大切さ」や「自分の長所を信じることの重要性」を教えてくれます。スリル満点の展開の中に笑いもふんだんに盛り込まれており、家族みんなで声を上げながら楽しめる最高のエンターテイメント作品です。諦めずに最後まで冒険をやり遂げる彼らの姿は、子供たちに大きな勇気を与えてくれるでしょう。
基本情報 | |
公開年 | 1985年 |
監督 | リチャード・ドナー |
出演者 | ショーン・アスティン、ジョシュ・ブローリン |
上映時間 | 114分 |
主な動画配信サービス | Amazonプライム・ビデオ、U-NEXTなど |
4位:スタンド・バイ・ミー
失われた少年時代への郷愁。誰もが経験する夏の終わりの、少しビターな青春物語
行方不明の少年の死体を探しに行く、という少しショッキングなテーマを扱いながらも、その旅を通して描かれる少年たちの友情や成長が、観る者の胸を強く打つ不朽の名作です。少し年齢が上の、小学校高学年くらいからの子供におすすめしたい、人生について考えさせられる作品です。
どんな映画か(あらすじなど)
物語は、作家となったゴーディ・ラチャンスが、遠い昔、12歳だった頃の夏の思い出を回想するところから始まります。1959年のオレゴン州の小さな町キャッスルロック。感受性が豊かで物語を書く才能があるゴーディ、正義感が強くリーダー格のクリス、大きなメガネがトレードマークのテディ、そして少し臆病なバーン。それぞれが家庭に問題を抱えながらも、いつも一緒にいる4人組でした。
ある日、バーンは、30キロほど離れた森の奥に、列車に轢かれた少年の死体が放置されているという話を盗み聞きします。死体を見つければ町の英雄になれると考えた4人は、親に内緒で一泊二日の冒険の旅に出ることを決意します。線路を歩き、鉄橋を渡り、森で野宿をする。初めての本格的な旅は、少年たちにとって忘れられない経験となっていきます。しかし、その道のりでは、不良グループとの対立や、それぞれが抱える心の葛藤が浮き彫りになっていくのでした。
子供におすすめの理由
この映画は、楽しいだけの冒険物語ではありません。旅の途中で交わされる少年たちの会話には、家庭環境への不満、将来への不安、そして自分自身のコンプレックスなど、思春期特有の悩みがリアルに描かれています。子供たちは、登場人物の誰かに自分を重ね合わせ、共感することができるでしょう。
特に、亡くなった優秀な兄と比べられ、父親から認められていないと感じるゴーディと、不良一家の生まれというレッテルに苦しむクリスが、互いの才能を認め、励まし合う姿は胸に迫ります。この映画を通じて、子供たちは「本当の友情とは何か」「困難な状況でも自分を信じることの大切さ」を学ぶことができます。人生のほろ苦さや、子供から大人へと成長する過程で訪れる変化を描いた、心に深く刻まれる作品です。
基本情報 | |
公開年 | 1986年 |
監督 | ロブ・ライナー |
出演者 | ウィル・ウィートン、リヴァー・フェニックス |
上映時間 | 89分 |
主な動画配信サービス | U-NEXT、Huluなど |
5位:ハリー・ポッターと賢者の石
魔法の世界への扉が開く!世界中を熱狂させたファンタジーシリーズの原点
J.K.ローリングによる世界的ベストセラー小説を映画化した、記念すべきシリーズ第1作。いじめられっ子だった孤独な少年が、自分が魔法使いであることを知り、仲間と共に成長していく姿は、世界中の子供たちに夢と勇気を与えました。ここから始まる壮大な物語は、子供たちの想像力を無限に広げてくれます。
どんな映画か(あらすじなど)
ダーズリー家の物置部屋で暮らす孤児の少年ハリー・ポッターは、叔父、叔母、そしていとこから理不尽な扱いを受け、孤独な日々を送っていました。しかし、11歳の誕生日を迎えたある日、ハリーの元にホグワーツ魔法魔術学校からの入学許可証が届きます。自分が魔法使いであり、両親も偉大な魔法使いであったことを知ったハリー。
ホグワーツに入学したハリーは、そこで生涯の友となるロン・ウィーズリーとハーマイオニー・グレンジャーに出会います。魔法の授業、空飛ぶほうきで戦うスポーツ「クィディッチ」、動く階段、しゃべる肖像画など、驚きに満ちた学校生活が始まります。しかし、そんな楽しい日々の中、ハリーは学校の地下に隠されているという「賢者の石」を巡る、邪悪な陰謀に巻き込まれていくのでした。
子供におすすめの理由
『ハリー・ポッター』シリーズの魅力は、何と言ってもその緻密に作り込まれた魔法の世界観です。子供たちは、ハリーと一緒にホグワーツの生徒になったような気分で、魔法の呪文や不思議な生き物たちに胸を躍らせるでしょう。この圧倒的なファンタジーの世界は、子供たちの「想像力」を豊かに育んでくれます。
また、物語の根底には、「友情」「勇気」「正義」といった普遍的なテーマが流れています。性格も得意なことも全く違うハリー、ロン、ハーマイオニーの3人が、時にはぶつかり合いながらも、お互いを補い合い、力を合わせて困難に立ち向かう姿は、子供たちにチームワークの大切さや、友達を信じることの尊さを教えてくれます。シリーズを通してキャラクターたちが成長していく姿を追うのも、大きな楽しみの一つです。
基本情報 | |
公開年 | 2001年 |
監督 | クリス・コロンバス |
出演者 | ダニエル・ラドクリフ、ルパート・グリント、エマ・ワトソン |
上映時間 | 152分 |
主な動画配信サービス | Amazonプライム・ビデオ、U-NEXTなど |
6位:パディントン
イギリスからやってきた、礼儀正しくて紳士なクマ。優しさが繋ぐ心温まる家族の物語
世界中で愛され続ける児童文学「くまのパディントン」を実写映画化した作品。CGで描かれたパディントンが、まるで本当にそこにいるかのように生き生きと動き回り、その愛くるしい魅力で見る人すべてを笑顔にしてくれます。家族の温かさや、親切の連鎖を描いた、優しい気持ちになれる映画です。
どんな映画か(あらすじなど)
暗黒の地ペルーのジャングルで、叔父と叔母に育てられたクマのパディントン。彼は、かつてジャングルを訪れたイギリス人探検家から教わった英語を話し、マーマレードが大好きで、とても礼儀正しい紳士なクマでした。ある日、地震で家を失ったパディントンは、叔母の勧めで新しい家を探しに、たった一匹でロンドンへと旅立ちます。
ロンドンのパディントン駅で途方に暮れていたところ、彼を助けてくれたのが心優しいブラウン一家でした。最初は戸惑いながらも、パディントンを家に迎え入れた一家。しかし、都会の暮らしに慣れないパディントンは、行く先々でドタバタ騒動を巻き起こしてしまいます。そんな中、珍しいクマであるパディントンを剝製にしようと企む、謎の美女ミリセントが彼に忍び寄ります。
子供におすすめの理由
この映画から学べる最も大切なことは、「相手への思いやりと親切心」です。ブラウン一家は、見知らぬクマであるパディントンを偏見なく受け入れ、家族の一員として迎え入れます。パディントンもまた、持ち前の純粋さと優しさで、周囲の人々の心を少しずつ変えていきます。
物語の中で、パディントンが起こすトラブルはどれも悪意のないものばかりで、その一生懸命な姿が笑いと感動を誘います。親切にされた人が、また別の人に親切を返す「親切の連鎖」が描かれており、「人に優しくすることの素晴らしさ」を子供たちに伝えてくれます。また、血の繋がりだけが家族ではない、という多様な家族の形を肯定してくれるメッセージも込められています。
基本情報 | |
公開年 | 2014年 |
監督 | ポール・キング |
出演者 | ベン・ウィショー(声)、ヒュー・ボネヴィル、サリー・ホーキンス |
上映時間 | 95分 |
主な動画配信サービス | Amazonプライム・ビデオ、U-NEXTなど |
7位:ズートピア
動物たちが人間のように暮らす文明社会を舞台に、格差や偏見に立ち向かう感動の物語
ディズニーが贈る、ウサギの新米警官とキツネの詐欺師という、本来なら天敵同士のコンビが活躍する傑作アニメーション。子供たちが大好きな動物たちがたくさん登場する一方で、その物語の奥には「多様性」「偏見」「夢を諦めない心」といった、現代社会に通じる深いテーマが描かれています。
どんな映画か(あらすじなど)
そこは、あらゆる動物たちが共存し、ハイテクな文明社会を築き上げた理想郷「ズートピア」。田舎町で育ったウサギのジュディ・ホップスは、小さい頃からの夢だった警察官になるため、猛勉強の末、史上初のウサギの警察官として大都会ズートピアへとやって来ます。しかし、警察の世界はカバやサイ、ゾウといった大きくて強い動物たちが支配する世界。小さくて非力なウサギのジュディは、誰からも相手にされず、駐車違反の取り締まりばかりを命じられます。
そんな中、ズートピアで動物たちの連続行方不明事件が発生。ジュディは、ひょんなことから出会った詐欺師のキツネ、ニック・ワイルドを相棒に、この事件を48時間以内に解決するという無謀な約束をしてしまいます。肉食動物と草食動物、捕食者と被食者という決して交わることのないはずの二人が、互いに協力し合いながら、ズートピアに隠された巨大な陰謀へと迫っていきます。
子供におすすめの理由
『ズートピア』は、子供たちに「多様性を認め、偏見を持たないことの大切さ」を教えてくれる、非常に教育的な作品です。「ウサギは警察官になれない」「キツネはずる賢い」といった、生まれや見た目で判断する「ステレオタイプ」がいかに間違っているかを、ジュディとニックの関係性を通して見事に描き出しています。
また、夢を叶えるために努力し続けるジュディの姿は、子供たちに「諦めずに挑戦し続ける勇気」を与えてくれます。物語には巧みな伏線が張り巡らされており、サスペンス要素も満載で、大人も最後まで飽きさせません。笑いあり、涙あり、そして社会的なメッセージも込められた、親子で何度も見返したくなる奥深いアニメーション作品です。
基本情報 | |
公開年 | 2016年 |
監督 | バイロン・ハワード、リッチ・ムーア |
声の出演 | ジニファー・グッドウィン、ジェイソン・ベイトマン |
上映時間 | 108分 |
主な動画配信サービス | Disney+ |
8位:ホーム・アローン
クリスマスに一人取り残された少年が、知恵と勇気で泥棒コンビを撃退する痛快コメディ
クリスマス映画の定番として、世代を超えて愛され続ける大ヒット作。大家族のドタバタの中で、たった一人で留守番することになった少年が、家に侵入してきた間抜けな泥棒を奇想天外な仕掛けでやっつけるという、シンプルながらも最高に楽しいストーリーです。
どんな映画か(あらすじなど)
シカゴに住むマカリスター家は、クリスマス休暇をパリで過ごすため、大勢の家族で大わらわ。8歳の末っ子ケビンは、兄や姉たちから邪険に扱われ、「一人になりたい!」と願って屋根裏部屋で眠りにつきます。しかし翌朝、一家は寝坊してしまい、大慌てで空港へ向かう中、屋根裏で寝ていたケビンをうっかり置き去りにしてしまいます。
一人になったことを最初は喜ぶケビンでしたが、そこに目をつけたのが、留守宅を狙う二人組の泥棒ハリーとマーヴ。ケビンは、自分の家を守るため、おもちゃや日用品を駆使して家中に様々なトラップを仕掛け、泥棒たちを迎え撃つことを決意します。知恵と勇気を振り絞った、ケビンの孤独な戦いが始まります。
子供におすすめの理由
この映画の最大の魅力は、ケビンが仕掛ける独創的でコミカルな撃退作戦です。ビー玉、ミニカー、熱したドアノブ、ペンキの缶など、身の回りにあるものを武器に変えていくケビンのアイデアは、子供たちの「創造力」や「工夫する力」を刺激します。泥棒たちがトラップに引っかかる様子は、理屈抜きに大笑いできる面白さです。
一方で、最初は自由を満喫していたケビンが、次第に家族のいない寂しさを感じ、家族の大切さに気づいていく姿も描かれています。一人で困難に立ち向かうことで、ケビンが精神的に大きく成長する様子は、子供たちに「自立心」と「勇気」を与えてくれるでしょう。クリスマスの心温まる雰囲気も相まって、家族の絆を再確認できる作品です。
基本情報 | |
公開年 | 1990年 |
監督 | クリス・コロンバス |
出演者 | マコーレー・カルキン、ジョー・ペシ |
上映時間 | 103分 |
主な動画配信サービス | Disney+ |
9位:リトル・ミス・サンシャイン
落ちこぼれ家族が、オンボロバスで美少女コンテストを目指す!笑いと涙のロードムービー
一見、バラバラで問題だらけの家族。しかし、末娘の夢を叶えるために一致団結し、旅をする中で本当の家族の絆を取り戻していく姿を描いた感動コメディです。完璧じゃなくてもいい、自分らしさが一番大切なんだというメッセージが、心に温かく響きます。
どんな映画か(あらすじなど)
アメリカのニューメキシコ州に住むフーヴァー家は、それぞれが問題を抱えた、いわゆる「負け組」家族。成功法則の伝授を夢見るも全く売れない父親、口を開けば悪態ばかりの祖父、ゲイで自殺未遂をしたばかりの叔父、ニーチェに心酔し沈黙を続ける兄。そんな家族の中で、唯一の太陽のような存在が、ぽっちゃり体型でメガネをかけた7歳の末娘オリーヴでした。
ある日、オリーヴの元に、美少女コンテスト「リトル・ミス・サンシャイン」の繰り上げ出場の知らせが届きます。オリーヴの夢を叶えるため、一家は黄色いオンボロのフォルクスワーゲンバスに乗り込み、1200キロ離れたカリフォルニアを目指すことに。しかし、その道中では、次から次へとトラブルが発生。果たして、彼らは無事にコンテスト会場にたどり着き、オリーヴは夢の舞台に立つことができるのでしょうか?
子供におすすめの理由
この映画が伝える最も力強いメッセージは、「結果よりも挑戦することの尊さ」と「ありのままの自分を肯定することの大切さ」です。美少女コンテストの他の出場者たちが完璧な美しさと才能を披露する中、オリーヴは決してモデルのような女の子ではありません。しかし、彼女は大好きなおじいちゃんに教わったダンスを、周りの目を気にせず、自分らしく全力で踊ります。
その姿は、子供たちに「他人と自分を比べるのではなく、自分らしさを大切にすることの素晴らしさ」を教えてくれます。また、どんなに格好悪くても、どんなに失敗しても、最後には必ず味方になってくれる「家族の愛」が感動的に描かれており、家族とは何かを改めて考えさせてくれる作品です。
基本情報 | |
公開年 | 2006年 |
監督 | ジョナサン・デイトン、ヴァレリー・ファリス |
出演者 | アビゲイル・ブレスリン、グレッグ・キニア |
上映時間 | 102分 |
主な動画配信サービス | Disney+ |
10位:バック・トゥ・ザ・フューチャー
デロリアンに乗って過去へ!誰もがワクワクするSFアドベンチャーの金字塔
タイムマシンとして改造された車「デロリアン」に乗り、高校生のマーティが30年前の世界にタイムスリップしてしまうという、夢とロマンが詰まったSF大作。練り込まれた脚本と、ユーモアあふれるキャラクター、そして手に汗握る展開は、公開から時を経ても全く色褪せることがありません。
どんな映画か(あらすじなど)
1985年のカリフォルニア州ヒルバレーに住む高校生マーティ・マクフライ。ある日、彼は親友の科学者ドクことエメット・ブラウン博士が発明したタイムマシン「デロリアン」の実験に立ち会います。しかし、トラブルに巻き込まれ、マーティは誤ってデロリアンに乗り込み、30年前の1955年にタイムスリップしてしまいます。
そこでマーティが出会ったのは、自分と同じ年の気弱な父親ジョージと、溌剌とした母親ロレインでした。しかし、マーティのせいで二人が出会うはずだったきっかけが失われ、あろうことか母親ロレインがマーティに恋をしてしまうという事態に。このままでは、未来で自分が生まれてこなくなってしまう!マーティは、若き日のドクの助けを借りて、両親を恋に落ちさせ、無事に1985年の世界へ帰ろうと奮闘します。
子供におすすめの理由
「もしも過去に戻れたら?」という、誰もが一度は夢見る願望を形にしたこの作品は、子供たちの「好奇心」と「想像力」を無限に刺激します。過去を変えてしまうことの危険性や、未来は自分たちの手で切り開いていくものだというメッセージも込められており、SFエンターテイメントとして楽しむだけでなく、学びの要素も含まれています。
マーティが自分の両親の若い頃を知り、彼らの人間性を理解していく過程は、子供たちが自分の親にも自分と同じような青春時代があったということを想像する良いきっかけになります。親子の会話が弾むこと間違いなしの、家族全員で楽しめる傑作です。
基本情報 | |
公開年 | 1985年 |
監督 | ロバート・ゼメキス |
出演者 | マイケル・J・フォックス、クリストファー・ロイド |
上映時間 | 116分 |
主な動画配信サービス | U-NEXT、Huluなど |
11位:アニー
どんな逆境にも負けない!「Tomorrow」の歌声が希望をくれるミュージカルの傑作
孤児院で暮らしながらも、いつか両親が迎えに来てくれると信じ、常に前向きに生きる少女アニーの物語。数々の名曲と共に綴られるその姿は、見る人に元気と勇気を与えてくれます。特に、希望を歌い上げる「Tomorrow」は、子供たちの心にも深く響くでしょう。
どんな映画か(あらすじなど)
1930年代、世界恐慌下のアメリカ・ニューヨーク。孤児院で暮らす11歳の少女アニーは、いつか必ず両親が迎えに来てくれると信じ、逆境の中でも明るさを失わずに生きていました。ある日、億万長者オリバー・ウォーバックスの秘書グレースに気に入られたアニーは、クリスマスの2週間をウォーバックス邸で過ごすことになります。
仕事一筋で気難しいウォーバックスは、最初こそアニーを煙たがりますが、彼女の天真爛漫な性格と前向きな姿勢に触れるうちに、次第に心を開いていきます。そして、アニーを養女に迎えたいと考えるようになります。しかし、アニーは本当の両親との再会を夢見ていました。ウォーバックスは彼女の願いを叶えるため、莫大な懸賞金をかけてアニーの両親を探し始めますが、そのお金を狙う悪人たちが現れて…。
子供におすすめの理由
主人公アニーの「どんな時でも希望を捨てないポジティブな心」は、子供たちにとって最高のロールモデルです。辛いことがあっても、「明日はきっと良くなる」と信じて笑顔でい続ける彼女の姿は、「諦めない心」や「前向きに物事を捉える力」を育んでくれます。
また、本作は素晴らしいミュージカル映画でもあります。キャッチーで心に残る歌とダンスは、子供たちを飽きさせません。特に「Tomorrow」は、親子で一緒に口ずさみたくなる希望の歌です。最初は心を閉ざしていたウォーバックスが、アニーとの交流を通じて愛情深い人物に変わっていく様子は、「人の心の温かさ」や「人と人との繋がりの大切さ」を教えてくれます。
基本情報 | |
公開年 | 1982年 |
監督 | ジョン・ヒューストン |
出演者 | アイリーン・クイン、アルバート・フィニー |
上映時間 | 127分 |
主な動画配信サービス | U-NEXT、Huluなど |
12位:サウンド・オブ・ミュージック
歌と音楽の力で家族の心をつなぐ、実話に基づいた感動のミュージカル映画
「ドレミの歌」や「エーデルワイス」など、誰もが一度は耳にしたことのある名曲の数々で彩られた、映画史に残るミュージカルの金字塔。オーストリアの美しい自然を背景に、歌が大好きな修道女見習いと、7人の子供たち、そしてその父親である厳格な大佐との心の交流を描きます。
どんな映画か(あらすじなど)
舞台は1938年、ナチスドイツの影が忍び寄るオーストリア・ザルツブルク。歌を愛する自由奔放な修道女見習いのマリアは、その性格が修道院での生活に合わず、院長の勧めでトラップ大佐の家に家庭教師として派遣されます。妻を亡くして以来、心を閉ざしてしまったトラップ大佐は、7人の子供たちを軍隊式に厳しくしつけていました。
子供たちは、次々と家庭教師を追い出してきたいたずらっ子揃い。しかし、マリアは持ち前の明るさと歌の力で、子供たちの固く閉ざされた心を開いていきます。やがて、マリアと子供たちの歌声は、音楽を禁じていた大佐の心をも溶かし、一家に笑顔と愛を取り戻していくのでした。しかし、幸せな日々にナチスの侵攻という時代の波が押し寄せます。
子供におすすめの理由
この映画の最大の魅力は、何と言っても「音楽の持つ素晴らしい力」を感じられる点です。マリアが子供たちに歌う楽しさを教える場面や、家族で合唱するシーンは、見ているだけで幸せな気持ちになります。子供たちは、音楽が人と人の心を繋ぎ、笑顔を生み出す魔法であることを自然と感じ取るでしょう。
また、オーストリアの雄大な自然の美しさも見どころの一つです。マリアと子供たちが、美しい山々や湖を背景に歌い踊るシーンは、子供たちの感性を豊かに刺激します。家族の愛、自然の素晴らしさ、そして困難に立ち向かう勇気と信念など、子供たちに伝えたい大切なメッセージがすべて詰まった、まさに不朽の名作です。
基本情報 | |
公開年 | 1965年 |
監督 | ロバート・ワイズ |
出演者 | ジュリー・アンドリュース、クリストファー・プラマー |
上映時間 | 174分 |
主な動画配信サービス | Disney+ |
13位:ネバーエンディング・ストーリー
本の中に広がる無限の世界へ。読書と想像力の素晴らしさを教えてくれるファンタジー大作
いじめられっ子の少年が、古本屋で見つけた一冊の本を通じて、壮大な冒険の世界に引き込まれていく物語。80年代の作品ながら、その独創的なクリーチャーデザインと、現実とファンタジーが交錯するストーリーは、今見ても新鮮な驚きを与えてくれます。
どんな映画か(あらすじなど)
本を読むことが大好きな、気弱でいじめられっ子の少年バスチアン。ある日、いじめっ子から逃げるために飛び込んだ古本屋で、彼は『ネバーエンディング・ストーリー』という不思議な本と出会います。店の主人から「危険な本だ」と忠告されながらも、強く惹かれたバスチアンは、その本をこっそりと持ち出し、学校の屋根裏部屋で読み始めます。
本の中には、「ファンタージェン」という素晴らしい世界が描かれていました。しかし、その世界は今、正体不明の「無」によってすべてが飲み込まれ、消滅の危機に瀕していました。ファンタージェンの女王“幼ごころの君”を救うため、草原の勇者アトレーユが冒険の旅に出ます。バスチアンは夢中で物語を読み進めますが、やがて彼は、自分がただの読者ではなく、ファンタージェンを救うための重要な鍵を握る存在であることに気づいていくのです。
子供におすすめの理由
この映画は、「本を読むことの楽しさ」と「想像力が持つ無限のパワー」を子供たちに教えてくれます。バスチアンが物語の世界に没入し、登場人物と一体化していく様子は、読書体験の素晴らしさそのものです。この映画を見た後、子供たちはきっと本を手に取りたくなるでしょう。
また、ファンタージェンを滅ぼす「無」の正体が、「人々の夢や希望が失われること」であるという設定は非常に示唆に富んでいます。「夢を持つこと、物語を信じることの大切さ」というメッセージは、子供たちの心に強く響くはずです。幸運のドラゴン「ファルコン」をはじめとする魅力的なキャラクターたちも、子供たちのイマジネーションを大きく広げてくれます。
基本情報 | |
公開年 | 1984年 |
監督 | ウォルフガング・ペーターゼン |
出演者 | バレット・オリバー、ノア・ハザウェイ |
上映時間 | 94分 |
主な動画配信サービス | U-NEXT、Huluなど |
14位:スクール・オブ・ロック
偽物教師が巻き起こす、ロックンロール革命!音楽の楽しさと情熱が爆発するコメディ
ロックをこよなく愛する破天荒な男が、ひょんなことから名門小学校の代用教員になり、生徒たちとロックバンドを結成してバトル・オブ・ザ・バンドを目指す。主演のジャック・ブラックのパワフルな魅力が全開の、最高に楽しくて元気が出る音楽コメディです。
どんな映画か(あらすじなど)
売れないロックギタリストのデューイ・フィンは、自分のバンドをクビになり、家賃も払えず、ルームメイトのネッドからも追い出されそうな崖っぷち状態。そんな時、ネッド宛に名門私立小学校の代用教員の仕事の電話がかかってきます。金に困っていたデューイは、ネッドになりすましてその仕事を引き受けることに。
もちろん、デューイに教えられることなど何もありません。しかし、厳格な規律のもとで勉強漬けの日々を送る生徒たちが、音楽の授業でクラシックを完璧に演奏する才能を持っていることに気づいたデューイは、とんでもないことを思いつきます。「こいつらとロックバンドを組んで、バンドバトルで優勝すれば賞金が手に入る!」こうして、デューイの型破りな授業「スクール・オブ・ロック」が幕を開けます。生徒たちは、最初は戸惑いながらも、デューイの熱いロック魂に触れ、秘めていた才能と情熱を開花させていきます。
子供におすすめの理由
この映画は、「好きなことに夢中になることの楽しさ」と「音楽が持つ解放的なパワー」を全身で感じさせてくれます。勉強やルールに縛られていた優等生たちが、ロックを通じて自分を表現する喜びを知り、生き生きと輝き出す姿は、見ていて非常に爽快です。
内気な子、体型にコンプレックスを持つ子、親の期待に応えようと必死な子など、様々な悩みを抱えた生徒たちが、バンドの中で自分の役割を見つけ、自信をつけていく過程は、子供たちに「誰もが輝ける場所があること」を教えてくれます。チーム一丸となって目標に向かうことの素晴らしさも描かれており、「協調性」や「達成感」を学ぶ良い機会にもなるでしょう。何より、理屈抜きに体が動き出すようなロックの名曲の数々は、親子で盛り上がること間違いなしです。
基本情報 | |
公開年 | 2003年 |
監督 | リチャード・リンクレイター |
出演者 | ジャック・ブラック、ジョーン・キューザック |
上映時間 | 109分 |
主な動画配信サービス | U-NEXT、Huluなど |
15位:魔法にかけられて
おとぎ話の世界から現代のNYへ!夢見るプリンセスが巻き起こすカルチャーショック・コメディ
ディズニーがセルフパロディ満載で贈る、ファンタジー・ミュージカルコメディ。アニメーションで描かれるおとぎの国のプリンセスが、ひょんなことから実写の現代ニューヨークに迷い込んでしまうという斬新な設定で、伝統的なプリンセス像と現実世界のギャップをユーモラスに描きます。
どんな映画か(あらすじなど)
アニメーションの世界「アンダレーシア」に住む、心優しいプリンセスのジゼル。彼女は森の動物たちと歌い、エドワード王子との運命の出会いを果たし、まさに幸せの絶頂にいました。しかし、結婚式の当日、王子の継母である邪悪なナリッサ女王の策略によって、魔法の井戸に突き落とされてしまいます。
ジゼルがたどり着いたのは、なんと現実世界のニューヨーク・タイムズスクエアのど真ん中。おとぎの国の常識が一切通用しない、冷たくて騒がしい大都会で途方に暮れるジゼル。そんな彼女を助けたのは、バツイチで夢を信じない現実主義者の弁護士ロバートと、その娘モーガンでした。一方、ジゼルを追ってエドワード王子もニューヨークにやって来ますが、事態はさらに複雑に。純粋無垢なジゼルの巻き起こす騒動は、現実主義者たちの心を少しずつ変えていきます。
子供におすすめの理由
この映画は、伝統的なディズニープリンセスの物語を愛する子供たちにとって、新鮮な驚きと楽しさに満ちています。アニメと実写が融合したユニークな映像表現は、視覚的にも非常に面白いです。物語の前半では、「夢を信じることの素晴らしさ」や「誰にでも親切にする心」といった、プリンセス映画ならではの普遍的なメッセージが描かれます。
後半では、ジゼルが王子様に助けられるだけでなく、自らの力で困難に立ち向かう現代的なプリンセスへと成長していく姿が描かれます。この姿は、子供たちに「自分の力で未来を切り開く強さ」や「自立心」を教えてくれるでしょう。ロマンティックなだけでなく、笑いと感動、そしてちょっぴり現実的な教訓も詰まった、新感覚のプリンセスストーリーです。
基本情報 | |
公開年 | 2007年 |
監督 | ケヴィン・リマ |
出演者 | エイミー・アダムス、パトリック・デンプシー |
上映時間 | 108分 |
主な動画配信サービス | Disney+ |
子供に見せるべき洋画の人気アニメ3選
ランキングでは実写映画を中心に紹介しましたが、子供たちにとってアニメーション映画はやはり特別な存在です。ここでは、ランキングには入れきれなかったものの、子供に見せるべき洋画として絶対におすすめしたい、特に人気の高いアニメ作品を3本ご紹介します。
トイ・ストーリー
おもちゃの視点から描かれる、友情と成長の物語。ピクサーが世界に衝撃を与えた不朽の名作
「子供が寝静まった後、おもちゃたちは実は動いている」という、誰もが一度は想像したことのある夢の世界を描いた、フルCGアニメーションの金字塔。カウボーイ人形のウッディと、最新式のアクションフィギュア、バズ・ライトイヤーの友情を中心に、おもちゃたちの冒険が描かれます。
どんな映画か(あらすじなど)
アンディ少年の一番のお気に入りは、カウボーイ人形のウッディでした。しかし、アンディの誕生日に、最新のスペース・レンジャーのおもちゃ、バズ・ライトイヤーがやって来たことで、ウッディのリーダーとしての地位は脅かされてしまいます。アンディの愛情を独り占めするバズに嫉妬したウッディは、ある作戦を立てますが、そのせいで二人はアンディの家から離れ、迷子になってしまいます。家に戻るため、最初は反発し合いながらも協力し合うことになったウッディとバズ。果たして、彼らはおもちゃ殺しの悪童シドの手から逃れ、アンディの元へ帰ることができるのでしょうか。
子供におすすめの理由
『トイ・ストーリー』が教えてくれるのは、「友情の尊さ」と「自分の役割を受け入れることの大切さ」です。最初はライバルだったウッディとバズが、様々な困難を共に乗り越える中で、かけがえのない親友になっていく過程は、子供たちに本当の友情とは何かを教えてくれます。
また、自分が「おもちゃ」であることを認められないバズが、現実を受け入れ、仲間と協力していく姿は、アイデンティティの確立という成長の過程を描いています。そして何より、「大切にしているおもちゃには心があるかもしれない」という視点は、子供たちが物を大切にする心を育む素晴らしいきっかけとなるでしょう。シリーズを通して、持ち主の成長と共におもちゃたちの関係性も変化していく、奥深い物語です。
基本情報 | |
公開年 | 1995年 |
監督 | ジョン・ラセター |
声の出演 | トム・ハンクス、ティム・アレン |
上映時間 | 81分 |
主な動画配信サービス | Disney+ |
ボス・ベイビー ファミリー・ミッション
今度はおっさんベイビー!?見た目は赤ちゃんなのに中身はおじさん、奇想天外なスパイコメディ
大ヒット作『ボス・ベイビー』の続編。大人になったボス・ベイビーことテッドと、兄のティムが、あるミッションのために再び子供の姿に戻り、世界を救うために奮闘します。兄弟愛や家族の絆をテーマに、前作以上にパワーアップした笑いとアクションが繰り広げられます。
どんな映画か(あらすじなど)
前作から25年後。ティムは結婚し、二人の娘を持つ専業主夫に。一方、弟のテッドは超やり手のCEOとなり、疎遠になっていました。そんなある日、ティムの次女ティナが、実はベイビー社から派遣されたエージェントであることが発覚します。ティナは、謎の天才博士が悪の計画を企てていることを突き止め、それを阻止するためにティムとテッドの力が必要だと告げます。二人は、ベイビー社が開発したスーパーミルクを飲み、再び子供の姿に戻って潜入捜査を開始することに。価値観の違う大人になった兄弟が、子供の姿で力を合わせ、家族と世界を救うためのミッションに挑みます。
子供におすすめの理由
本作の大きなテーマは「兄弟愛」と「家族の時間の大切さ」です。大人になり、すっかり疎遠になっていたティムとテッドが、ミッションを通じてお互いの大切さを再認識し、絆を取り戻していく姿は、兄弟姉妹のいる子供たちにとって共感できるポイントが多いでしょう。
また、仕事で忙しいテッドと、子育てに奮闘するティムという対照的な兄弟を通して、「家族と一緒に過ごす時間がいかに大切か」というメッセージが込められています。奇想天外なストーリーとスピーディーな展開の中に、心温まる家族の物語が描かれており、親子で大笑いしながらも、最後にはジーンと感動できる作品です。
基本情報 | |
公開年 | 2021年 |
監督 | トム・マクグラス |
声の出演 | アレック・ボールドウィン、ジェームズ・マースデン |
上映時間 | 107分 |
主な動画配信サービス | Amazonプライム・ビデオ、U-NEXTなど |
ヒックとドラゴン
弱虫なバイキングの少年と、傷ついたドラゴンの、種族を超えた奇跡の友情物語
常にドラゴンと戦ってきたバイキングの一族に生まれた、気弱な少年ヒック。彼が、伝説のドラゴン“ナイト・フューリー”と出会い、秘密の友情を育む中で、一族の常識を変えていく壮大な冒険ファンタジーです。圧巻の飛行シーンと、言葉を超えた絆の物語に胸が熱くなります。
どんな映画か(あらすじなど)
バーク島に住むバイキングたちは、家畜を襲うドラゴンたちと長年戦い続けていました。村のリーダーの息子でありながら、ひ弱でドジばかりの少年ヒックは、立派なバイキングになることを夢見ていました。ある夜、ヒックは自作の武器で、誰も見たことのない伝説のドラゴン“ナイト・フューリー”を撃ち落とすことに成功します。しかし、森の中で傷ついたドラゴンを見つけたヒックは、どうしてもとどめを刺すことができず、逆に助けてしまいます。ヒックは、そのドラゴンを「トゥースレス(歯なし)」と名付け、秘密の交流を始めます。やがて、ドラゴンが決して凶暴なだけの生き物ではないことを知ったヒックは、人間とドラゴンが共存できる道を模索し始めるのですが…。
子供におすすめの理由
この映画が描くのは、「未知なるものを理解しようとすることの重要性」と「見た目や噂で判断しない心」です。ヒックは、一族の教えや常識を鵜呑みにせず、自分の目でトゥースレスを観察し、コミュニケーションを取ることで、ドラゴンの本当の姿を理解していきます。このヒックの姿勢は、子供たちが多様性を受け入れ、偏見を持たずに他者と接するための素晴らしい教訓となります。
ヒックとトゥースレスが、言葉ではなく心で繋がり、大空を飛ぶシーンの映像美と爽快感は圧巻の一言。少年とドラゴンの間に芽生える純粋な友情は、子供たちの心に深く刻まれるでしょう。自分の信念を貫き、困難に立ち向かうヒックの成長物語は、子供たちに大きな勇気を与えてくれます。
基本情報 | |
公開年 | 2010年 |
監督 | ディーン・デュボア、クリス・サンダース |
声の出演 | ジェイ・バルチェル、ジェラルド・バトラー |
上映時間 | 98分 |
主な動画配信サービス | Amazonプライム・ビデオ、U-NEXTなど |
子供に見せる洋画選びのポイント
ここまでたくさんのおすすめ映画を紹介してきましたが、「うちの子にはどれが良いんだろう?」と迷ってしまう方もいるかもしれません。ここでは、子供の年齢や興味に合わせて映画を選ぶ際のポイントを4つご紹介します。
想像力が豊かになるファンタジー
『ハリー・ポッター』や『ネバーエンディング・ストーリー』のようなファンタジー映画は、子供の想像力を育むのに最適です。魔法、不思議な生き物、未知の世界への冒険は、子供たちの好奇心を強く刺激し、「もしもこんな世界があったら?」と考える力を伸ばしてくれます。現実ではありえない出来事が起こるファンタジーの世界に触れることは、固定観念にとらわれない自由な発想力を養うことにも繋がります。
家族で楽しくコメディ
『ホーム・アローン』や『パディントン』のようなコメディ映画は、家族みんなで笑いを共有できる素晴らしい時間を提供してくれます。面白いシーンで一緒に声を上げて笑う体験は、家族のコミュニケーションを豊かにし、一体感を深めます。また、笑いの中にも家族愛や友情といったテーマが描かれている作品も多く、楽しみながら大切なことを学べるのがコメディ映画の魅力です。
小さな子供にはアニメがおすすめ
まだストーリーを集中して追うのが難しい未就学児など、小さな子供にはアニメーション映画がおすすめです。カラフルな映像や、デフォルメされた親しみやすいキャラクターは、子供たちの注意を引きつけやすく、視覚的に物語を理解する助けになります。また、『トイ・ストーリー』のように、子供にとって身近な「おもちゃ」が主人公であったり、歌やダンスがふんだんに盛り込まれていたりする作品は、小さな子供でも飽きずに楽しむことができます。
大きな子供には感動や学びのある映画
小学生以上になり、少し複雑な物語も理解できるようになった子供には、『スタンド・バイ・ミー』や『リトル・ミス・サンシャイン』のように、感動や社会的な学びのある映画もおすすめです。友情のほろ苦さ、人生の困難、家族の多様性といった少し深いテーマに触れることは、子供たちが多角的な視点を持つきっかけになります。映画を観た後に、「主人公はどうしてあんな行動をしたんだと思う?」などと親子で感想を話し合うことで、子供の思考力や共感力をさらに深めることができるでしょう。
まとめ
今回は、「子供に見せるべき映画 洋画」をテーマに、親子で楽しめるおすすめの作品をランキング形式でご紹介しました。
心躍る冒険、種族を超えた友情、家族の温かい絆、そして夢を諦めない心。世界中で愛され続ける名作洋画には、子供たちの感受性を豊かにし、人生を生きる上で大切なことを教えてくれるメッセージが詰まっています。
映画は、子供たちに新しい世界を見せてくれる魔法の扉です。週末や休日に、ポップコーンを片手に家族みんなで映画を観る時間は、きっと親子にとってかけがえのない思い出になるはずです。
この記事を参考に、ぜひお子さんと一緒に素晴らしい映画体験を楽しんでみてください。そして、映画を観終わった後には、どんなことを感じたか、どのシーンが好きだったか、ぜひたくさん話してみてください。その対話の時間こそが、子供の心を豊かに育む最高の情緒教育となるでしょう。